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ジャーナリズム2.0の予感!市民フォトジャーナリズムプラットフォーム「Tackable」がいよいよ本格始動!

greenz/グリーンズtackable

小規模な火事や空き巣被害など、新聞やニュース番組で大きく取り上げられるほどではないけれど、その地域で生活する住民にとっては、ぜひ知りたいローカルな情報を、素早く正しく収集し、これを必要としている人々に届け続けるには、どうすればよいのか?

大幅なレイオフや、休刊・廃刊が相次いでいる米国の新聞業界で、徐々に顕在化してきているこの課題に対し、新しいジャーナリズムのカタチを目指す取り組みがはじまっています。

「Tackable」は、サンフランシスコ・ベイエリアの新聞34誌と提携して立ち上げられている、フォトジャーナリズムプラットフォームです。記者や編集者は、このプラットフォームを通じて、地域の事件や事故、イベント開催の様子など、特定のテーマについて、読者からの画像投稿を呼びかけ、現場近くにいる読者は、モバイルデバイスから撮影した画像を提供するという仕組み。市民が“現場リポーター”となることで、地域の情報を細かく拾い集め、より充実した記事を、早く届けることを目指しています。

また、「今、どこで、何が起こっているか?」が一目瞭然になるよう、位置情報を元に各ニュースを扱っているのも、「Tackable」の特徴です。すべてのニュースにはそれぞれ位置情報が付加されており、マップで一覧化。モバイルデバイスからこのプラットフォームにアクセスすると、現在地周辺で起きたニュースや、近々開催予定のイベント情報、周辺のショップやレストランの広告などがまとめて表示されるよう、設計される見込みだそうです。

現在、「Tackable」では、このプラットフォームのコンセプトを実装したiPhoneアプリ「The Spartan Daily」をリリースし、米カリフォルニアのサンノゼ州立大学で実験中。近い将来、「Tackable」のiPhoneアプリもリリースされる予定です。

市民ひとりひとりが、ときに伝え手となり、ときに読み手となる、市民による、市民のためのジャーナリズムの萌芽を感じさせる、興味深い取り組みですね。今後、このオンラインプラットフォームが、機能もエリアもどんどん発展することによって、新しいジャーナリズムのひとつのカタチを見せてくれそうです。