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地域に飛び込んで働く楽しさも悩みも詰まった『ローカルキャリア白書』に込められた、地域と個人がともに豊かになるための道

greenz.jpではこれまで、いろいろな地域で活躍するユニークな人たちを紹介してきました。

彼らの活躍を見ると、地域で生きることの魅力に気付かされます。それは人間関係の濃さであったり、自分がやりたいことを実現できる自由であったり、のんびりした時間であったりと様々ですが、画一的な都市生活者のモデルから距離をおいて自分らしい生き方をするために地域に拠点を移すという考え方は確実に広がりつつあります。

ただ、地域に拠点を移したいと思っても、様々な不安から踏み出せない人も多いのではないでしょうか。仕事はあるのか、ご近所づきあいは大丈夫なのか、子育ての環境は、などなど。

そんな悩みを抱える方にピッタリの本が『ローカルキャリア白書』です。この白書は、実際に地域で働く人たちの声を集め、彼らがどのようなことに悩み、何に充実感を覚え、これから何を目指しているのかを可視化したものです。

今回は、このローカルキャリア白書の制作に携わった一般社団法人地域・人材共創機構の石井重成さんと宇野由里絵さん、株式会社Future Reserch Institute代表の紫牟田伸子さんにお話をうかがいました。

石井重成(いしい・かずのり)
愛知県西尾市生まれ。国際基督教大学を卒業後、経営コンサルティング会社を経て、東日本大震災を機に岩手県釜石市へ移住。地方創生の戦略立案や官民パートナシップを統括。半官半民の地域コーディネーター機関・釜援隊の創設、グローバル金融機関と連携した高校生キャリア教育、広域連携による移住・創業支援、シェアリングエコノミーの展開などを通じて、人口減少時代の持続可能な復興まちづくりを推進。2018年5月にSDGsを踏まえ、地方版総合戦略・オープンシティ戦略を改訂。内閣官房シェアリングエコノミー伝道師、総務省地域情報化アドバイザー。オープンシティ釜石http://opencitykamaishi.jp/
宇野由里絵(うの・ゆりえ)
岐阜県岐阜市出身。名古屋大学法学部卒業後、三菱UFJ銀行、リクルートを経て、2015年島根に移住。島根県教育委員会・一財)地域・教育魅力化プラットフォームで、しまね留学の立ち上げ、高校魅力化コーディネーターの職制確立、教育魅力化プロジェクトの海外展開事業に従事し、同時にNPO法人おっちラボで総務を担当。官民NPOでのパラレルキャリアを築いたのち、独立。
現在は、ソーシャルチャレンジバレーを目指す島根県雲南市で、都市部企業との共創など企業チャレンジの生態系づくりに参画。地域・人材競争機構 LOCAL CAREER CONDUCTOR。リクルートマーケティングパートナーズ専任講師。
紫牟田伸子(しむた・のぶこ)
東京生まれ東京育ち。編集家、ジャーナリスト、デザインプロデューサー。美術出版社『デザインの現場』『BT/美術手帖』副編集長、日本デザインセンタープロデュース室チーフ・プロデューサーを経て、2011年に個人事務所を設立。「ものごとの編集」を軸に企業や社会・地域に適切に作用するデザインを目指し、企業や地域の商品開発、ブランディング、コミュニケーション戦略などに携わる。2018年、未来を調査する会社、株式会社Future Research Instituteを設立し、代表取締役となる。主な著書に『シビックプライド:都市のコミュニケーションをデザインする』『シビックプライド2【国内編】:都市と市民のかかわりをデザインする』(監修・共著、宣伝会議)『日本のシビックエコノミー』(編著、フィルムアート社)など

ローカルキャリアとは何か

地域で働くことはイメージできても、そもそもローカルな「キャリア」とはいったい何なのでしょうか。宇野さんが移住に至るまでの経緯をみると、それが少し見えてきます。

宇野さん 私は岐阜生まれで大学・就職は名古屋に通い、転職した先も東京で、その当時は地域に関わるなんて全く考えていませんでした。でも、いろんなご縁が重なり、島根県に移住して、もうすぐ丸4年が経とうとしています。

島根に移住した最初のきっかけは高校生の頃に読んだ一冊の本です。高校の部活の先輩から紹介され、岩本悠さんが20歳のころに書かれた『流学日記』を読んだ時に、私と3つほどしか年齢が違わないのにぜんぜん違う世界の見方・捉え方をしていると感じて、自分の視野の狭さに気付かされ、大きな衝撃を受けました。

宇野さん 岩本さんの存在は、本の中の人としてずっとあったのですが、銀行からの転職を考えていた時に友人に会うために行った海士町で、岩本さんに初めてお会いしたんです。そのときは少しお話ししただけで、それっきりっだったんですが、海士町とはその後もなんとなくつながりを持っていました。

それとは別に、銀行員時代に地方の高校に出張授業をやりに行く団体を友人とつくっていました。それは社会人になって高校時代の自分がいかに井の中の蛙だったかってことに気付かされて、地域の高校生や学生に新しい選択肢を提示できたらいいと思ったからです。地域の人たちの生き方の選択肢を増やしていくことにその頃から興味関心があったんだと思います。

そんな活動をする中で、銀行から転職して上京し、東京都と福島県で高校生の進路選択に関わる仕事をしていましたが現場を知れば知るほど、もっと現場に近いところで継続的に関われる仕事をしたいなと思うようにもなっていきました。

ちょうどそんなときに、知り合いの島根県の移住担当者からあの岩本さんが東京に来るから会いませんかと誘われたんです。そこで初めてじっくり話して、僕と一緒に島根で教育と地域の魅力化に取り組みませんかといわれて、2つ返事で行くことにしたんです。

私は、自分の興味関心があることに対して薄く広くずっとつながりをつくり続けて、自分の好きなものについて発信を続けるとか、友人の動向を追いかけておくとか、会いたい人に会いに行くとか、興味があることとつながり続けることをしていました。その中で、自分のタイミングと相手のタイミングがたまたま合ったときにご縁が結ばれてキャリアがつくられていくんだなってその時に思ったんです。

一般的に経歴・職歴のことを「キャリア」といいますが、それはつまり経験の積み重ねであり、仕事として経験したものに限らずあらゆるものがキャリアになりうるのだと思います。では、ここで「ローカル」とは何を意味するのでしょうか。

紫牟田さん ローカルキャリアとは、地域社会と向き合って人生のキャリアを積むということだとは思います。ただ、ローカルとは何か、キャリアとは何かという問いを改めて突きつけられる感じもします。

私は編集者/ジャーナリストですから、ローカルキャリアの実践者ではありません。2005年に海外の都市再生の際に「シビックプライド」という言葉が使われていることに興味を持ち、東京理科大学の伊藤香織さんたちと「シビックプライド研究会」を立ち上げて海外の事例を調査し、2008年に調査をまとめた『シビックプライド』という本を出版しました。

「シビックプライド」は日本語では訳しづらく、似た感覚の言葉に「郷土愛」というのがあるんですが、ちょっと違うんですね。では、どう違うのだろうかということで、2015年に日本の事例をまとめて考察した『シビックプライド2[国内編]』を出したんです。

シビックプライドという言葉が生まれたイギリスでは、「みんなの寄付で市役所を建てたからそれが私たちのシビックプライドを表している」という言い方をするんですが、日本では食だとか観光資源に誇りを持っていることが多いように思います。そんなことを十数年やる中で、コミュニティデザインという言葉が生まれたりして実践者が増えてきました。私はそうした事例を見続けているんですよ。そういう中で、ローカルキャリアという位置付けはとても重要なことだと思うんですね。

紫牟田さんはローカルを観察し分析しているけれど、その実践者にはなりえていないと自分のキャリアを捉えているようです。では、島根に移住することでローカルキャリアが本格的にスタートした宇野さんはこれまでに実践者としてどんな経験をしてきたのでしょうか。

宇野さん 松江では、島根県の教育委員会で働きながら、岩本さんがやっている「地域・教育魅力化プラットフォーム」と雲南の「おっちラボ」という2つの団体でも働いていました。

そこで気づいたのは、地域で変えられることも大きいですが、根源となる社会システムを変えなければどうにもならない問題もあるので、システムから変えていこうという動きも同時に起こってくるということです。そのためには中央省庁のような大きなところへの働きかけが必要になるんですが、私はそこには興味が持てないことがわかりました。

私は、目の前の手触り感のある人たちと、泥臭くても小さく現場から変えていくのが好きなんです。そんなときに、雲南で新しく始める企業チャレンジという取り組みの立ち上げの事務局をしてほしいという話を頂きました。雲南市は「チャレンジといえば雲南」と世界から言われるようになりたいとソーシャルチャレンジバレー計画を言い始めていて、その目玉の一つが企業チャレンジなんです。

県の教育委員会にいるより現場に近いし、一人の当事者として組織をつくったり、新しい動きをつくる動きができると感じたので、自分のキャリアアップのためにも、雲南市に引っ越すことにしました。

宇野さんの動きを見ると、移動とともにローカルキャリアが積み重なっているように見えます。実際、ローカルキャリアにとって移動というのは非常に重要な意味があるといいます。石井さんはこの7年で釜石と東京の往復で地球6周分も移動をしているんだそう。

石井さん 僕は7年前に、自分でできることは何でもやって応援したいという気持ちでふらっと釜石に行きました。復興支援をやっていた団体から釜石市役所の方を紹介してもらい、自分が釜石に引っ越したらできるかもしれないことを書いて持っていったんです。それまでボランティアとか社会貢献に全く興味なかったのに。

一応受け入れてもらえて、それから今まで釜石と東京を行ったり来たりする生活をつづけ、移動距離は地球6周分になりました。『ローカルキャリア白書』では「移動が個人と地域を豊かにする」というメッセージを掲げていますが、移動によって僕の人生は豊かになりました。

最初に釜石に行った頃は、いま思えば周りが全然見えていなかった。釜石を応援して下さる企業やボランティアの皆さんと一緒に、地域の震災復興や地方創生に向き合い続けることで、自分自身が成長する機会を頂きました。それに、パーソナリティも結構変わったように思います。

そして、移動によって豊かになるのは移動した人だけではないともいいます。

石井さん 移動が地域を豊かにするっていうのはわかりやすいと思うんです。人が来ればお金が落ちるという経済的な意味もあるし、異なる人同士が融和したりぶつかることで創発が生まれるという意味もあります。

外部の人にもたらされた、そこにない視点や資源によって、できることが増えることもあるだろうし、地域内外の接触やコミュニケーションのプロセス自体が、無理だと思っていたことをやってみるきっかけにつながることもあります。

宇野さんと石井さんの経験はローカルキャリアの2つの異なるあり方を示しているわけですが、その経験自体は決して目新しいものではないといいます。

宇野さん ローカルキャリアって今すでに当たり前にあることに対して、新しい意味や価値を見出すためにつくった言葉だと思うんです。私の場合は引っ越して仕事も変わったこと、石井さんの場合は地方を拠点に東京と行き来しながら仕事をすること。どちらもすでにやっている人がいることです。それにどのような新しい意味や価値を見いだせるのかを探求していくことが、わたしたちがやっていることなんです。

石井さん 僕らはある種、“敷かれたレール”を自ら外れてきた人間たちでもあり、誰かが自分の人生を保証してくれるわけではないという前提はあるかもしれませんが、だからこそ、今まで積み重ねてきたものを振り返ってそれをどう表現しうるのか、そこにどうコンテクストを紡ぎだすのかを常に考えている気がします。

この『ローカルキャリア白書』がやっているのはまさにそういう作業で、同じような体験をしている人たちが日本にはもう結構いますから、その共有経験の現在地や可能性を明らかにしてみようということなんです。

ローカルキャリアは生き方の探求

石井さんや宇野さんや、もっと前から地域で実践者として活動してきた人たちの「キャリア」に新しい意味や価値を見出すことが『ローカルキャリア白書』がやろうとしていることだというのはわかりました。でも、なぜ今それが必要なのでしょうか。

宇野さん ここの本に出てる人たちの中には、不安やもどかしさを抱えながら生きているも多い。私自身もインタビューに答えましたが、でき上がったものを読みながら、今までの自分の選択は間違いじゃなかったということと、これからもそこに未来があるってことを再認識できて、背中を押してくれる気がしました。

紫牟田さん 地域にはいろいろな立場で頑張って地域的な働き方をしている人がたくさんいますが、彼らがやっていることの多くは事例の一つとしてしか紹介されないことが多いんです。

でも、彼らが考えていることや目指しているものの共通点や、実際やってきた成果をどう見るか、個々人が持つマインドを全体として可視化していく必要がある。それがこれからの働き方を見直すときに重要な情報になりうるのではないかと思うんです。

石井さん ローカルキャリアを前向きな言葉として意味づけできるといいですね。「田舎に行く」って都落ちみたいなイメージもまだあると思うんです。

自らの意思で地域に飛び込んでいった人たちによるわくわくした世界観と、本当は東京に行きたかったけど田舎にいつづけるとか、東京に行ったけどうまく行かなくて帰ってきた人たちの世界観とが日本には併存していて、その間が分断されている気がするんです。

だから、地域における仕事、地域に関わるキャリアにポジティブな言葉をつけて意味づけし、その可能性と乗り越えなければならない地域の分断を融和していくことで、わくわくした世界観が広がっていけばと。

宇野さん 言われるよね。なんでこんな何もない田舎に来たのとか。

石井さん うん。卑下する必要は全くないし、得られるものが違うということ。ローカルキャリアと都市部や大企業でのキャリアの双方を経験することが個人の人生を豊かにしうるという実感から、僕らはこういう調査をしているし、いまの時代は、ユニークで異なる生き方と、安定した暮らしの間で自分を位置づける必要がある時代ですよね。

SNSを通じて色んな情報に触れる機会が増え、移住や起業が昔より身近になってきたが故に、“変わった人”がいっぱいいるなって思いつつ、どこかでそういう他者と異なる道を切り拓いていきたいという世界観と、せっかく入った大企業だし、不満もいっぱいあるけどなんやかんやで定年までいた方がいいでしょとか、この工場に30年勤めたら住宅ローンも支払いが終わるし、という世界観のはざまで、自分をどこに位置づけるかという。

“自分らしくありたい”というのは人間の根源的な欲求ですしね。自由とは“自らに由る”ということであるし、ユニークで異なる生き方と、安定した暮らしのあいだの探求は終わりがない。でも、その葛藤や難しさこそが、人生を豊かにする原動力にもなっていくというか。

石井さん そして、ローカルキャリアの経験は、ユニークで異なる生き方を実践するためのカジュアルな第一歩になりうると思うんです。

ローカルに少し関わってみるってそんなに大変じゃないと思います。東京に住みながらどこか地方の会社に兼業で関わるとか、期間を決めて住んでみるとか。選択肢が昔より広がってきてるし、それを自分の人生に取り入れることで、ユニークというスパイスを入れられる。

そこから、自分に一番心地のよい立ち位置を探求していけばいい。その探求の過程は、ローカルキャリアの醍醐味のひとつですよね。

今は、その「安定」の安定性すら揺らいでいる時代で、だからこそ自由へと一歩踏み出したいという欲求が高まっているのかもしれません。それをローカルキャリアと捉えることで踏み出しやすくするというのが重要なのでしょう。

宇野さん 今はまだ都市からローカルに飛び込むのは異次元に飛び込んでいく感じがまだあると思うんです。そうではないっていうのをこの『ローカルキャリア白書』を通して伝えられるといいなと思っています。

異次元ではなくて地続きの同じ世界の中にあって、ステップも0.5歩分の段もあれば100段くらいの段もある。そういった事実を伝えることが、一歩目が踏み出せない人たちを動かせる一つの方法になるんだろうなと思っていて、その動きが伝播していくことでいろいろな生き方が選びやすくなるだろうという気がしています。

紫牟田さん 一歩踏み出してみたいと思っても踏み出せない人のほうが多いと思いますし、そういう人たちがなぜ踏み出せなかったのかを考えることにも意味があると思います。

宇野さん そういう人も踏み出せるきっかけも様々だと思うので、ホームページの「ローカルキャリア研究所」では、色んな人のインタビュー載せて、きっかけを提供し続けようと取り組んでいます。白書を読んで気になったらこちらも読んでみてほしいです。

ローカルキャリアを積んだ人たちが地域を変える

地域の実践者への一歩を踏み出す、あるいはユニークで自由な自分らしい生き方への一歩を踏み出すときに、ローカルキャリアという考え方が背中を押してくれることはわかりました。

しかし、「ローカル」にはずっとその地域にいる人も含まれているはず。移動によって地域も豊かになるとは言いますが、その地域に暮らす人々の大半はローカルキャリアと無関係に暮らしているのだと思います。そのような人たちにもこの考え方は意味があるのでしょうか。

宇野さん 実際、移住定住推進の仕事をしているような人でも「自分の子どもには外に出て行ってほしい、こんなとこには何もないから」というのを聞いたことがあります。地方でなんとなく暮らしてる人たちの思考が一朝一夕でがらっと変わるとは思っていないので、とにかく伝え続けることが重要だと思います。

それに、実際にローカルキャリア的な考え方を持ってる人たちと触れ合わないことには変わらないとも思っているので、これを運動として続けていくことがその人たちを動かすことにつながるだろうと思います。

紫牟田さん 本当に続けていくしかないと思います。地元になにもないと思っている人は外の世界を知らないだけで、知れば自分が持っているいいものが見えてくることがあるはずです。だからそういう人が外に出る機会、よそ者と接触する機会をつくることが大事。この本はそういう機会をつくる「人づくり」をしようとしているんだと思います。

石井さん 混ざれば変わっていきます。赤色と青色が混ざると紫色になるみたいな化学変化は、実際にいろいろな地域で起きています。

たとえば、釜石のシャッター商店街になってしまった場所を再生しようという有志のコミュニティがあり、数年前から人の集まるイベントや、DIYのワークショップをやっています。そこには、いわゆる“ローカルキャリア”っぽい人というか、大企業を辞めて釜石に移住しましたという人もいれば、生まれも育ちも釜石という人もいる。ある地元の方からは“これまでは、会社と家の往復しかすることがなかった” という声を聞くこともあります。彼は熱心に商店街活性や子どもの居場所づくりをやっているNPOの手伝いをしています。

たとえ、新しい取り組みを始めたのが、UIターンで来た“変な人たち”であっても、時間はかかるかもしれないけど、続けていれば、地元に暮らす“普通の人たち”との融和が起きていきます。そして、取り組みがローカライズされ、より地に足のついたものに変容していく。ゆえに、続けるための意思と技術こそ重要なんです。

たしかにこの本は、いま都市部にいる人、あるいは一回外を見て地域でキャリアを積んでる人に対する本なんだと思います。でもその人たちに自己を振り返るような機会を提供し、自らを表現する言葉が磨かれていく、まわりに共感者が増えていくことで、そういった分断を乗り越えていくことにつながっていくのではないかなと思います。

そのためにも、いま地域でローカルキャリアを積んでる人たちが、“なぜ自分はそこにいるのか?”という、自分を位置づけ、その意味を更新していくことを応援していきたいですね。

(対談ここまで)

『ローカルキャリア白書』は、すでにローカルキャリアを積み始めている人が読めば安心感を与えられ、一歩踏み出そうか迷っている人が読めば背中を押され、漠然と地域のことを考えている人が読めば自己の探求に誘われる、そんな本なのだと話を聞いて思いました。

私自身は、漠然と地域のことを考えている立場で、かつ自由を強く希求しているので、ローカルキャリアという探求の道に興味がかなりわきました。実際に『ローカルキャリア白書』を読んでみて思ったのは、これを読んでおくことで、何かのきっかけやタイミングで道が見えるかもしれないということです。

キャリアというのは自分の意志だけではどうにもならない部分もあります。だからこそ自分自身を常に位置づけ、見えた道を誤らずに進めるようにしておかなければならないのです。そんな受け身でいいのかという気もしますが、そうやって悩みながら探求していくことこそがローカルキャリアを考えることなのではないでしょうか。

みなさんもぜひ『ローカルキャリア白書』を手にとって自己を探求してみてください。

(写真: 廣川慶明)

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