鳥をみていて思ったこと
今、北海道に来ています。(里帰り中)
わたしもオットも、十勝平野のまんなかにある帯広市の出身で
蒸し暑い京都から涼しい故郷に3人で帰ってきました。
夏のおわりの涼しい風が心地いいです。
生まれ育った土地の風や匂いを感じたくて目的もなくブラブラとお散歩していたら、使い終わった古い鳥の巣を見つけました。小さなお椀のかたちをして、コケを集めてつくられています。
- 北海道はすでに夏の終わりです
ここで、親鳥は卵をあたため、
雛をかえして、
餌をあたえていたんだなぁ……
と以前の私よりも
そのことにすごく感動していた。
自然のなかで生きる力を
フルにつかって子育てしている
鳥ってすごい!
春になると、
鳥は誰にも教わらずに
巣作りをスタートします。
場所もかたちも鳥によって色々で
お椀タイプ、コップタイプ、球体タイプ、
穴の中や石を集めたもの、
などなど。
鳥の巣は、
鳥が一年を通してそこに暮らすのではなく、
卵を産み、雛が巣立つまでの
2ヶ月ほどの間しか使われず、
巣立った後は、枝などに止まって眠ります。
どうしてそれぞれ形が違うのか? というと
わたしたち人間と違うところは
「こういう家(形)をつくろう」
と考えるのではなく、
「こうしたほうが安心で心地よい」
という鳥の心の状態に左右されて
作られていること。
海外の野鳥の本を読むと、
Disturbance(不安)の度合いによって
左右される、とあります。
葉や枝で卵がスッポリ入る器を作らないと
安心できない鳥、
小石を集めると安心する鳥、
球体にして潜り込む形でないと不安になる鳥、
など安心感の尺度の違いによるのです。
巣の材料も、
ススキの葉っぱ、川のコケ、
クモの糸、ガの繭の糸
など様々で、
同じクモの糸でも
メジロは接着剤のように使い、
セッカは葉と葉を縫うために使います。
この技術にも、
ただただ感心します。
野鳥の巣を特集した本は
すごくオモシロイです。
小さな鳥の巣を見つめてて、
自分の子育てのこと、
生き方などいろんなことを
考えていました。
元気をもらいました。
明日もまた鳥の巣みつけられるといいな!
aya