8月29日、恵比寿で開催されたミーティングには、発起人であるgift_の池田史子さん、ASYL CRACKの西ひろみさん、ThinktheEarthの上田壮一さんといったコアメンバーが勢ぞろい。TOKYO DESIGNERS BLOCKやCETなど都市型アートイベントを立ち上げたり、「百年の愚行」や「世界を変えるお金の使い方」などいち早くサステナブルな地球をテーマにプロジェクトを仕掛けてきた、これ以上ない顔ぶれだ。この日は煮詰まってきた企画を整理し、実現に向けてデザイナー&スポンサー候補など具体的な話し合いが行われた。
単なる資源ゴミ箱のデザインだけでなく、一度見たら近寄らずにはいられないゴミでできたアーティスティックなオブジェや、ゴミやペットボトルをテーマとした映像とグラフィック、そしてアクションにつながるようなコンセプト・プックレットなど、それぞれのデザイナーの参加の仕方は非常に多彩なものになっている。
そんなゴミの周辺を豊かに彩ってもらおうとミーティングで飛び交う名前は、アレキサンダー・ゲルマンをはじめ、クライン・ダイサムや津村耕佑氏、そしてretired weaponsやgreenbird、ecocoloなどなど! あのポール・デイビスに「ロゴ、描いてもらおうか?」なんて話も出ていた。
「まだまだ『エコ新人』ですが」と謙遜する池田さん。
「モノが消費されて捨てられる前に、扱い方次第で資源になることはおそらくみんな知っています。そのサステナブルなサイクルをつくっていきたいと思っています。しかも、デザイナーによるアクションによって。ゴミは愛されてタカラモノにもなる。そんな波紋を起こしたいですね」
- gift_labの池田さん
- ASYL CRACKの西さん
続いてASYLの西さん。
「最初聞いたとき、『面白いプロジェクトに巻き込んでくれてありがとう!』って思わず伝えました(笑)。だって、いつもマックに向かっているだけじゃつまらないし。こういうプロジェクトは、普段なかなか会えない方々にお会いできるのもいいですね。渋谷区のリサイクル課の方とか! 個人的にも社会的にもこのプロジェクトを広げていきたいです」
そして最後に、ソーシャル・クリエイティブにコミットし続ける上田さん。
「ゴミのプロジェクトっていろいろあったけど、こうしてたくさんの人が巻き込まれているのは新しいですね。ThinktheEarthの活動も、数年前と比べてかなりやりやすくなってきました。人の心ってこんなスピードで変わるのかって、ちょっと驚いてもいますよ! みんな気づいていることをちょっとずつ言い出せるいい雰囲気が、今はあるんだと思います」
- ThinktheEarthの上田さん
サステナブルなシステムを、デザイナー主導でクリエイティブにつくり上げていく。こんなステキなストーリーが駆け巡る、デザインの秋が待ち遠しい! なんだか響きまでハッピーなtreasured trashの、次回レポートをお楽しみに!