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何かに反対する声だけでなく、その解決策も発信する。ロンドンのデザイン会社が提案する絵文字のデモパレード「earthmojis」

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ビックベンの前でプラカードを持ち主張する人々。

みなさんはデモに対して、どんな印象を持っていますか?

最近ではヘイトスピーチのイメージが広まったこともあり、「なんだか怖いな」とか「私はなるべく関わりたくない」と消極的な方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

一方、世界では”何かに反対をする”というシュプレヒコールを挙げるだけでなく、自分たちの価値観を表明するためのデモが増えてきているといいます。その中には、みんなが思い思いのプラカードを持ち、コスチュームを身にまとったり、ダンスを踊りながら行進するハッピーな雰囲気のものも。

そんななか、ロンドンのデザイン会社「Pentagram」は、毎日多くの人々が利用している絵文字をデモに使うことを提案しています。
 
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このアイデアを発案したのは、「Pentagram」のNeresh Remchandaniさん(以下、ネレシュさん)。「earthmojis」と名付けられた、このアイデアは、ロンドンで行われた、気候変動問題の解決を求める大規模デモ「People’s Climate March」で初お披露目されました。

「earthmojis」で使われる絵文字のほとんどは、iOSデバイスで使われているものを流用しています。そんな、私たちがよく使っている絵文字を使うことで、「●●反対!」という言葉が踊るデモよりも穏やかな雰囲気が生まれ、プラカードの内容に注目する人々も増えている様子。

実際に「earthmojis」を使ってつくられたプラカードを見てみましょう。例えばこちらの、女性が持っているプラカード。ブルドーザーと木、そして悲しみに暮れた顔が描かれています。これは今世界で起きている、森林破壊を表しているそう。
 
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次にこちらのプラカードはどうでしょう。上から、車にバツ、自転車、手を挙げる動きが描かれていいますね。これは車よりも自転車を使うエコな生活を表しているのだとか。
 
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1枚目のプラカードが提示したのは、今私たちが直面している問題。2枚目のプラカードは、その問題を解決するためのアクションを提案しているわけです。今起きている問題と解決策を同時に提示することが、このプラカードの素敵なところですが、そこには一体どういった思いがあるのでしょうか。

ネレシュさんは、このように語っています。

この2つのバランスが、とっても重要なんです。なぜかというと、現実に起きている問題ばかり主張していても、みんなどうしたらいいかわからない。「じゃあ解決するためにはこういうやり方があるよ」ということを、投げかけなければ意味がないんです。

sushi(寿司)、samurai(侍)、edamame(枝豆)などと同じように、日本で生まれ世界中に広まっているemoji。この言葉の壁を越えた、新しいコミュニケーションツールが、自分の価値観を発信するツールに進化していくことで、世界の社会的課題を理解し合える関係づくりが、さらに容易になるかもしれませんね。

「earthmojis」は、こちらからダウンロードすることができます。みなさんも、今自分が感じている社会的課題を絵文字で発信してみませんか?

[via psfk, Pentagram]

(Text:山川七海)