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小学校でもっとソーシャルデザインを!エイプリルフール創刊の新企画『少年グリーンズ』が目指すものって?

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小学生によるマイプロジェクト「あいさつ自動販売機

こんにちは!greenz.jp編集長のYOSHです。

2014年4月1日4時1分頃、このハレの日に、「greenz.jp」の新企画『少年グリーンズ』を立ち上げることができました!まずはウェブディレクターのnD中原さん、エンジニアの宮本さんのエア制作チームに感謝を。とことんのこだわりにお付き合いいただき、ありがとうございました!
 

『少年グリーンズ』(この画像はイメージです)

『少年グリーンズ』って?

「エコスゴイ未来がやってくる」と称して、よちよち歩きをはじめたのが2006年7月。「あなたの暮らしと世界を変えるグッドアイデア厳選マガジン」として、ひとり歩きを始めたのが2009年6月。「ほしい未来は、つくろう」と、新しいステージに入ったのが2013年2月。

そして2014年4月の今、創刊から約8年の月日が経ち、「グリーンズは一部の大人のためだけになっていないか?」と思うようになりました。まだまだ届けたい人たちがたくさんいると同時に、本当にその人たちにリアルに響く記事を僕たちがつくれるのかと。
 

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小学生向けであれば小学生が、シニア向けであればシニアの方が編集長になるべきなのかもしれない。そんな気付きから、今回、小学生が編集長を務めるまったく新しい『少年グリーンズ』をスタートすることになったのです。

といっても『少年グリーンズ』の編集長は日直で、“いいとも方式”で次々と変わっていきます。そんな一日編集長が、それぞれの校舎で、通学路で、近くの公園で、「もっとこうなったら楽しそう!」というアイデアを考え、全国にシェアしていくという試みです。

というわけで、記念すべき最初の記事は、初代『少年グリーンズ』編集長に就任してくれた東京都在住の丸原歩くん(10歳)との対談です。「学校について、どう思う?」「いまどんなことにハマってるの?」そんなひとりの小学生のリアルについて、聞いてみました。
 
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丸原歩くん(まるはら・あゆむ)
2003年生まれ。趣味は昔の日本のこと、マンガ。お父さんは、greenzライターの丸原孝紀さん。

上杉景勝と不動明王が大好き!

YOSH 今日はよろしくおねがいします!

あゆむ はい。

YOSH 早速なんですが、グリーンズって知ってますか?

あゆむ はい。お父さんがライターをやっているので。

YOSH 読んだことある?

あゆむ うーん、あるけど。むずかしい。

YOSH そっか。お父さんからはなんて聞いてる?

あゆむ 「社会を自分たちでよくしていくヒントをくれるインターネット新聞」って。

YOSH おお、まさに、そうなんです。今日は初代編集長ということで、歩くんがやってみたいことを聞きたいなと思って。最近ハマっている面白いものって何かある?

あゆむ えーっとね。ギタレレをちょっといじってる。平家物語とかの漫談をやりたいなって思っていて。

YOSH そうなんだ。渋いね(笑)

あゆむ あとね、みんなで歌舞伎とか能を見にいったとき「やってみたい!」と思った。でも、あれ、結構お金かかるんだよね。

YOSH 話とかわかるの?

あゆむ うん、歴史の本とか読んでたから、結構わかった。あとね、春休みはお遍路に行こうと思ってる。

YOSH 四国の!

あゆむ うん、おばあちゃんと。もう3回目で。今回は徳島と高知のお寺をバスで回る。

YOSH お寺では何するの?

あゆむ お坊さんと呪文みたいなお経を読んで。あとは本堂と大師堂ってのがあるんだけど、そのなかの仏像を拝んだり。大日如来もいいけど、僕は不動明王が好きなんだよね。

YOSH そうなんだ。

あゆむ 不動明王の像はいろいろ作ってて。「乾漆造(かんしつづくり)」っていうので作ったり、彫刻刀を買ってもらって、木彫でも作ってみたり。
 
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手づくりの仏像
YOSH これは、すごいね。

あゆむ でもね、最近は戦国武将が好き。上杉景勝の兜とかすごいかっこ良くて、兜の形のボトルキャップも作った。このワインはたぶん戦国味がするよ。少し辛口?

YOSH 戦国味(笑)

あゆむ 他にもね、生花もやってるし、忍者キャンプにも行った。賞状とかももらったし。

YOSH そっかそっか。なんか、もう止まらないくらい好奇心いっぱいだよね。そういうのって、どうやって見つけてくるの?

あゆむ 3歳くらいの頃から仏像が好きだったんだよね。よく絵を書いていて。そうやっていろいろ調べたら、面白いことがどんどん出てきて。お父さんとかお母さんもそういう本を買ってくれたり、連れて行ったりしてくれるし。

学校、楽しい?

YOSH あゆむくんがいろいろ教えてくれるとき、ものすごいイキイキした顔をするよね。学校でもこういうので遊ぶの?

あゆむ うーん。学校ではしません。

YOSH あ、そうなんだ。

あゆむ そういうのを一緒にできるような友だちは一人しか居ないし。


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YOSH 学校は楽しい?

あゆむ わかんない。

YOSH 楽しくない?

あゆむ うーん。イヤな人はいるよね。。

YOSH 言いにくそうなら大丈夫だよ。

あゆむ うーん。まあ、せっかくだから話そうかな。なんかね、下級生にケガさせちゃった人とかも居て。みんながつくった発表の模造紙とかも剥がしてしまったり。なんか問題児が多い。老人に向かって石投げたりするんだよ。だめだなあって思う。

YOSH そういう人もいるんだね。

あゆむ そういうので、違う学校にいっちゃった子もいる。3年生まではあまりなかったけど、4年生になってから何か変な感じになった。

YOSH そうなんだね。

あゆむ まあ、しかたないのかな。

小学校にもソーシャルデザインを!

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あゆむくんの力作

YOSH ちなみに図工で仏像とか掘ろうとはしないの?

あゆむ だめだめ。絶対怒られると思う!

YOSH そうなんだ。もっとあゆむくんの好きなものをいかして、学校を楽しめたらいいのにな、って思ったけど。

あゆむ 学校でやってみたいことはあるんだけどね。

YOSH あ、なに?

あゆむ 校長先生に自由に意見が言える目安箱がほしい。今もあるんだけどいじめ専用になってて。もっといろんなことを書けたらいいと思う。

YOSH 例えば?

あゆむ まずね、学校に和室がほしい。で、そこに甲冑をおいてほしい。あとは着物で通ってもOKにしてほしい。

YOSH いいね(笑)

あゆむ あとはね、ランドセルが重たいから、学校に教科書おいておいてもいいようにしたらいいんじゃないかな。宿題のだけは持ち帰って。

YOSH 確かに。学校の外ではどう?
 
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近くの公園で
あゆむ そうだなあ。近くの公園のわきに車が通る大通りがあるんだけど、老人の人がそこを渡ろうとしてひかれそうでひやっとしたんだよね。だからもっと信号を作ったらいいと思うよ。

YOSH あゆむくんが勝手に交通整理したりとかはしない?

あゆむ うーん、でも自分が警察につかまったりはしたくないし。

YOSH 警察にOKをもらえたら?

あゆむ それならいいかな。

YOSH 信号で黄色い旗をふる人みたいに、サムライの格好して交通安全とかやると面白いかもね。交通安全サムライ。

あゆむ あー。そうだね。それならやりたい。甲冑着てね。あー、丸い兜なら優しい感じだね。でも印象づけるには烏帽子型がいいかもなあ。そういえば伊達政宗の兜って三日月が有名だけど、大日如来の太陽のもあってね。

YOSH うんうん、かっこいい。まちのひとも兜に興味持つかもだね。

あゆむ いいねー。

YOSH それにさ、「交通安全サムライが東京にいる!」ってのを『少年グリーンズ』でシェアすれば、全国でも誕生するかもね。そういうまちを楽しくするアイデアがいっぱい紹介されてたら読んでみたい?

あゆむ もちろん!

YOSH よっしゃ。これからも『少年グリーンズ』よろしくね!

(対談ここまで)

 
というわけで、昔の日本のことが大好きな歩くんのインタビュー、いかがでしたか?「サムライ好き」×「道が危ない」=「交通安全サムライ」のように、簡単なアイデアの組み合わせで、見慣れた街の景色も変わっていくかもしれません。

何より僕自身、小学生のリアルな声に耳を傾けるのはとても新鮮で、歩くんの好きなことをもっと応援したいし、それを軸にもっといろんな活躍の場をつくってゆけたら面白そう、と素直に思いました。

ソーシャルデザインは、自分たちで課題を見つけ、自分たちで解決策を考える方法を学ぶという、今の教育にもっとも必要とされる考え方だと思います。『少年グリーンズ』創刊はエイプリルフールのご愛嬌でしたが、ぜひいつか形にしていきたいと思っています。

ぜひ「ソーシャルデザイン」の授業をやってみたい学校があれば、お気軽にお声がけください!あゆむくん、本当に今回はありがとう◎