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「不格好でもありのままを伝えたい」オトナノセナカ小竹めぐみさんに聞く「こそだて寺子屋」にこめた思いとは?

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大阪ガスさんとの「マイプロSHOWCASE関西編」やミラツクとの「a Piece of Social Innovation」など、続々と広がっているgreenz.jpのパートナーコンテンツ。

この夏からメンバーに加わる「オトナノセナカ」は、「こどものための井戸端会議」「幼児共育コレクション」など、子どもを取り巻く人やもの・ことためのイベントを精力的に行っている団体です。

代表の小竹めぐみさんはフリーランス保育士。学校の教職員研修に携わったり、専門学校で講演をおこなったりと活躍しています。

今回は小竹さんがグリーンズ編集長・兼松佳宏が対談し、日々の活動への思い、そしてこれから始まる特集「こそだて寺子屋」で期待していることを語ってもらいました。

生きた思いを届けたい

小竹 この夏もイベントをいろいろ開催するけれど、実際イベントに来れる人って少ないんですよね。親御さんや保育士さんの中でも忙しい人たちには届けられない。グリーンズが一緒に手をつないでくれることで、その壁がぶち破れるなと思いましたた。

YOSH 確かに、グリーンズで発信することで、イベントに参加できなかった人とも情報共有できる。それは嬉しい「グリーンズの使われ方」かもしれません。

小竹 まさに。私のしたことや思いを記事にしてたくさんの人に伝えてもらえることは、光だなって。

YOSH それは光栄です。グリーンズでコンテンツをつくるときに、必ずパートナーの方に聞いているのですが、めぐちゃんはどんなことを読者に贈り物として届けたいですか?

小竹 きれいにコーティングされた参考書的なものより、不格好でも生きた思いや言葉を発信したいんですよ。

笑ってるとか嬉しいねとかだけが生きる喜びじゃない。ケンカして、仲直りして、ときにイライラするというのも生きる醍醐味のひとつだと思うんです。

今回のパートナーコンテンツなら、登場する人たちそれぞれの活躍する現場で見える課題や四苦八苦の状態も、深く話していただきたいです。成功したことばかりじゃない、飾らない生の状態を届けていきたい。

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小竹めぐみさん

YOSH 現場を見てる人だからこそ語れる自分の言葉ってとても伝わりますよね。マイプロジェクトに邁進している人って課題の最前線にいるから、解像度が高いし、そんな切り口があるんだとはっとさせられる。背景にある課題にいちはやく気づいて動いているからこそ「それがほしかった!」みたいな気持ちになるし、どんどん共感で広がってゆく。

小竹 そうそう。そしてグリーンズに共感している人たちは、表面的じゃないところを見たがっている気がする。ライターさんたちが引き出す、私自身すら気づかなかった一面というか。その出会いを読者さんはすごく楽しんでくれそうだなという思いがあります。

あと相手が興味をもつような言い回しをえらんでいるから、こっちが大事だと思ったことがちゃんと読者に伝わるんじゃないかな。

YOSH 言葉のおみやげみたいな?

小竹 そう、言葉のラッピングみたいな感じ。表現でつかみは変わるから、今まで興味がなかった人すら惹きつけてしまうんじゃないかという期待がすごくありますね。

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専門家じゃないからこそ

YOSH 具体的にどんなイベントを開催するのか、教えてもらえますか?

小竹 関東と関西で一回ずつ「幼児共育コレクション」(幼児教育の専門家何人かを招き、さまざまな子育てのアプローチの仕方を知る会)のニューバージョンをします。それとはまた別に「子育てコレクション~こどもにまつわるモノ・コト・ヒト~」を新しく、東京で7月にやります。

「子育てコレクション」の特徴は、グリーンズでも記事なっている「aeru」など、企業がメインで語るところです。ふだん子育てをあつかっているから、教育関係者とかNPOとかばかりのネットワークでほかの人たちが入るすきまがなかった。今回は、教育じゃないところにいる人たちが子どものために考えたことを紹介するんです。

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YOSH どうしてそういう切り口にしようと思ったんですか?

小竹 理由は二つあって、一つはオトナノセナカに新しい風を入れてみたかったっていうチャレンジ。もう一つは子どもの専門家じゃない人がもっている情報や考え方や視点を、子どもに近い人に出会わせたかったこと。

教育のコメントを求められるのは専門家ばかりなんですよ。でもそうじゃない人の視点も子どもの環境づくりに活かせると感じていて、なんとか扱えないかずっと考えてたんです。

YOSH それは楽しみですね。「幼児共育コレクション」の方はどんな感じになりそうですか?

小竹 ”学び”半分、”語り”半分で展開していきます。ほんとうは子育てについての対話をたっぷりやっていきたいけれど、対話の認知がまだまだ低い。

だから対話のプラスアルファをすごく考える。「この人の話が聴きたい」と多くの人が思うようなゲストをよぶとか。話を聴くために来たらいつのまにか本音で語り合っていて、「語ることもすごく意味があった」と気づくといいなと。

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YOSH オトナノセナカは、”対話”をキーワードに活動していますよね。僕が理事を務めるNPO法人「ミラツク」でも、たくさんの対話の場を開いていますが、僕自身参加者として「自分自身を出していいんだ」っていう心地良い安心感を感じます。そうやって自分をオープンにしたときに入ってくるインプットが、自分の世界を広げてくれるんです。ただそれって、行ってみないとわからないという部分もありますよね。

小竹 本当にそう。来ないと分からない良さがあるからこそ、「そんなの必要ないよ」と考えている人を呼びたい。そういう人ほど、実は対話が必要だと思うんです。

今後は、できたら同じ人が連続で来てくれるといいなと思って、シリーズものにしていく予定です。心から対話をする行為は、本音のコミュニケーションのトレーニングだと思うから。

トレーニングを楽しむなかでグランドルールを自分の中に染みつけて、夫婦同士や子どもとの対話につなげてほしいな。話を聴ききろうとか、無器用でも自分の言葉で語ろうとか。

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イベントはオリジナルな子育てをつくる道具のひとつ

YOSH オトナノセナカがこれからやっていきたいことは?

小竹 今のところ、「幼児共育コレクション」などを通じて、いろんな教育方法の人を一堂に集めることには自信を持っています。垣根を越えて十人十色なものを集めているのはポイントです。

ただ、その教育に興味をもつことがゴールではないんですよ。自分はどうしたいとか、この子のためにどうするかとか、出会ったエッセンスをもとに日常その都度向き合えるといいな思っています。

YOSH パッケージ化されたものではなく、向き合い方。

小竹 そう!子どもをどう育てていくかには無限の選択肢があるということを伝えたい。たとえば近くを見渡してあの園しかないと考えるのではなく、あの園に行きつつも家でこういうことをしようと決めることもできる。

自分の中の基準をたよりに選ぶことを重ねて、一人ひとりオリジナルな子育てをつくっていく。そのお手伝いをしていきたいですね。

YOSH なるほど。幼稚園や保育園を選ぶ以上に”徒歩0分のわがや園”が大事になってきそう。「家ではこんな遊びをしてるよ!」みたいな、それぞれカリキュラム的なものもあるはずで、その背景とかノウハウを共有できたりすると、面白いかもしれません。

僕もお父さんになったばかりなので、オトナノセナカとのパートナーコンテンツ「こそだて寺子屋」は、本当に自分ごととして一緒に展開していきたいと思います。今日はありがとうございました!

「素敵な子育てコレクション」
オトナこそが知っておきたい! ~こどもにまつわるモノ・コト・ヒト~

これからの時代の【子育てのヒント】に、よりよく多様なモノ・コト・ヒトをギュッと集めました。

前半のトークライブに続き、5人のスピーカーを迎えて「現代に感じた課題・現在の取り組み・こどもたちへ伝えたいこと」を語って頂きます。後半は、スピーカ-を囲み全員参加のおしゃべりタイムです!ご参加をお待ちしております!

日時:7月28日(日) 12:30開場 13:00スタート~ 16:30終了
場所:株式会社ミクシィ 
(東京都渋谷区東1-2-20 住友不動産渋谷ファーストタワー7階)
※東口徒歩8分(JR・東横・銀座・井の頭)/15番出口徒歩8分(半蔵門・副都心)

定員:おとな先着60名様 
※0歳のお子さんのみ、お膝の上で参加可能ですが人数を把握するので投稿に記載して下さい。
(オムツがえ・授乳スペースあり)

参加費:4,000円(当日現金払い)
    ペア割り(二人で6,000円)友人・ご夫婦だれとでも〇(後からメールでペア割りに変更も可能です)  

持ち物:アンケート用のペン

予約方法:2種類ございます
facebookイベントページから参加表明のボタンを押す
・otonanosenaka[a]gmail.comにメール(ペア割りの場合は必須)
「7/28参加希望ということを記載の上、名前、連絡先」を書いて送信

【プログラム】

◆「ソーシャルパパの内緒話」こそだてトークライブ
 
〇ブロガーパパ イケダハヤト
〇パパ店長 篠原広高 (就トモcafe) 
〇スカイプにて特別パパゲストを予定!
ファシリテーター:小竹めぐみ

◆子育てコレクション
こどもにまつわるモノ・コト・ヒト ショートスピーチ!

①ミラクルペイント ハガレックス
http://www.hagalex.jp/

「こどもたちの無限の可能性を引き出したい!」
創始者 平野豊宏さん

②株式会社エバーセンス
http://eversense.co.jp/service/

「絵本との出会いを通して感情の豊かさと親子の絆を育みたい!」
代表 牧野哲也さん

③(株)ベネッセホールディングス

ETIC.SAL「イクメン白書」から
「子育ての未来を一緒に考えていきたい!」
須藤淳彦さん

④0から6歳の伝統ブランド”aeru”(和える)
 http://a-eru.co.jp/
「21世紀の子どもたちに、日本の伝統を繋げたい!」
代表 矢島里佳さん

⑤Hatch Cowork+KIDsはキッズルームつきコワーキングスペース
http://hatchcowork.com/

「子どもも一緒に過ごせる新しい仕事場を作りたい!」
代表 片山勇志さん

◆全員参加の【こどものための井戸端会議 番外編!】