グリーンズ求人ではストーリー記事での求人紹介だけでなく、おすすめの活動の仲間募集を「この指とまれ!」の温度感でご紹介しています。
今回ご紹介するのは、昨年の記事でも紹介した「しがレポ!」。滋賀県で開催される企画に参加し、「くらし」と「仕事」を取材するこのプログラムは、滋賀県が気になっているという方はもちろん、「人と自分を尊重する生き方」のヒントを見つけたいという方にもおすすめの取り組みです。
今年、「しがレポ!」はさらにパワーアップし、「能動的にドットを打つキャリア」を提案しています。いったい、「能動的にドットを打つ人生」とは? プログラムを運営する株式会社いろあわせの北川雄士さんと、髙橋渚さんに話を聞きました。
「しがレポ!」とは?
「しがレポ!」は、滋賀各地に1、2泊ほど滞在し、地域のコーディネーターの案内のもと、ガイドブックに載っていない地元の人との交流や、地元企業との接点を楽しむことができるプログラム。2年目の開催だった昨年は、12のプランに24組28人の方が参加しました。
プランの内容は、たとえば東近江市にあるファブリカ村での染物体験や、甲賀市での信楽焼の体験など。参加者はそれぞれのプランを通して気づいた滋賀の魅力や自らの変化についての体験レポートを書くと、1日あたり6,000円(1泊2日のプランで2日分レポートを書けば12,000円)が謝礼金として支給されます。
(昨年の参加者のレポートはこちらをご覧ください)
参加者からは、
「参加してみて、2、3年後くらいに自然豊かな場所に住みたいと思うようになった」
「今は東京に住んでいるけれど、地方での仕事や暮らしに触れて、自らの生き方についてあらためて考える機会になった」
「地域全体で子育てできる場所に移住したいと思うようになった」
など、生き方を見直すきっかけになったという声が多く聞かれたそうです。
「能動的にドットを打つ」生き方
「しがレポ!」の企画・運営に関わる髙橋渚さんは、「しがレポ!」が、「能動的にドット(点)を打つ生き方」を歩むきっかけになったら嬉しい、と語ります。
高橋さん コロナを機に、地方に興味を持つ方は増えています。でも、もしかしたら隣の芝が青く見えてるだけかもしれない。受け身で待っていても、本当に自分に地方での仕事や暮らしが合っているのかはわかりませんよね。
「本当に隣の芝が青いのか、青く見えてるだけなのか」を確かめるために、まずはUIターンの前に「ドット」、つまり点を打つように地方と関わってみるのがいいと思うんです。点の積み重ねが、いつか線になりますから。
ただ、「旅行するだけだと、それは難しい」とも付け加えます。
高橋さん 観光地を巡っただけではドットを打つことにはなりません。いろんな人と出会い、ご縁をつくって、その地域のポジティブな面にもネガティブな面にも触れるのが「ドットを打つ」ということ。「しがレポ!」では、そんな機会を提供しています。
さらに北川雄士さんは、「ドットを打つことが、個人の幸せにもつながるはず」と語ります。
北川さん 僕は、地方に移住すると幸福度が上がると思っています。それはなぜかというと、自分で自分の人生を決めるから。
都会で人が決めたレールの上を歩むキャリアも決して否定はしないけれど、そこに閉塞感を感じている人もいるじゃないですか。地方への移住や転職は、そのレールから降りて、リスクを負いながらも自分はここで幸せになるんだ、と決めること。覚悟が決めた人は、しっかりと自分の人生を自分で歩んでいけるんですよね。
とはいえ、今はコロナの影響もあって、いきなり移住や地方への転職は厳しいかもしれません。だからまずは足を運んでみたり、僕らが「ドットターン」と呼んでいる転居を伴わない移住、つまり地方企業の東京支社に転職するなど、まずは「ドットを打つ」ことが有効だと思うんです。
こんな方の参加、お待ちしてます!
そんな「能動的にドットを打つ」キャリアの一歩めの機会を提供する「しがレポ!」は、滋賀内の各エリアで、コーディネーターがガイドブックに載らないスポットや体験、人々を紹介してくれます。
具体的には、次のような参加者を想定しているそうです。
滋賀への移住を検討してるわけでなくとも、気軽に参加することができるそう。おひとりでも、夫婦や家族での参加も可能です。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、都市から地方に足を運ぶことをためらってしまう方も多いはず。そこで「しがレポ!」では、現地のコーディネーターが地元の方々と相談し、都市部から人が訪れても問題ないという場所や人のもとだけを訪れるプランをつくっているそう。
また参加前の検温や、キャンセルの受け入れ、密になる交流会は避けるなどの対策を行なった上で開催するそうです。
地方での偶然の出会いが、大きく人生を変えるかも?
キャリアデザインの領域でも「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」という、「計画された偶発性理論」が注目されています。
特に現代のように先が予測できない時代では、いきなり移住や転職といった大きなキャリアチェンジをするより、「能動的にドットを打つ」ように小さなアクションを起こし、その点をつなげていくようなキャリアの歩み方が求められます。小さなアクションで生まれた偶然の出会いが、大きく人生を変えることがあるのです。
なにか今の生き方から一歩踏み出したいと思っている方は、その機会を提供する「しがレポ!」に参加してみたら、そんな偶然の出会いがあるかもしれません。
– INFORMATION –
グリーンズは株式会社いろあわせと共催で、9/9にオンラインイベント「人と比べない人生を地方で見つける、“能動的にドットを打つ生き方”のすすめ」を開催します。今回ご紹介した「しがレポ!」についても説明するので、興味がある方は是非ご参加ください!