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あたりまえにあるものこそ、一番かけがえのないもの。異国で一人過ごす若者に、懐かしい味を届けるサプライズ企画「Mom’s Dish」

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4月に入って、新しい生活を始める人々が増えるこの時期。きっと、住み慣れた実家を離れて、一人暮らしを始めた方も多いのではないでしょうか?

そんななか、久しぶりに実家に帰ってお母さんの手料理を食べると、「やっぱり実家っていいな」と思ってしまう方も多いはず。

両親と離れて暮らし、忙しい毎日を送っていると、ついつい食がおろそかになってしまいがちですが、そんなときに私がふと食べたくなるのは、お母さんのお味噌汁だったりします。

今回ご紹介するのは、そんな夢を追いかけ忙しい日々を過ごす人々ならば、きっとほっこりさせられるサプライズ企画です。

この企画の主役は、韓国の若者たち。そして舞台は、そんな彼らが夢のために選んだ国、オーストラリアです。ワーキングホリデーの仕事をしている彼らは、慣れない土地での仕事と勉強で、忙しい毎日を過ごしていて、つい食事を簡単に済ませてしまいます。

そして、異国の地での食事や生活習慣の違いから、ふるさとの母の味が恋しくてホームシックになる人も。
 
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「韓国では、毎晩オモニのおいしいごはんを食べれていたのに…」とホームシックを感じる女性

ある日突然、そんな彼らが呼び出されたのは、ごく普通の韓国料理のレストラン。

注文をすると、でてきたのは見覚えのある食器。一口食べてみると、懐かしいおふくろの味が広がりました。「あれ?」と首をかしげたとき、ドアを開けて入ってきたのは、なんと、エプロンをつけた自分のお母さん!
 
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久しぶりの再会に思わず涙を流し、抱きしめ合う親子。懐かしい味を食べることができた喜びと、久々の家族との再会で、嬉し泣きが止まらない様子。

実は、このサプライズ企画、アジア地域大手の保険会社「AIA韓国」による「Mom’s Dish」というコマーシャル映像なんです。
 
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「The real life company」。人々の人生の中で本当に大事なものを守り、それに寄りそうことをめざすAIA。

「Mom’s Dish」は、YouTubeとFacebookで英語の字幕付きで公開されると、わずか10日間でビデオの再生回数が230万回を突破。「お母さんの料理が恋しくなった!」、「元気をもらった」などのコメントが世界中から届き、大反響になりました。

“The important things you take for granted may be the things that are most precious to you”

(あたりまえにあるものこそ、一番かけがえのないものなのかもしれません。)

若者たちが母親から元気をもらった瞬間に映しだされるこのコピー。目まぐるしく忙しい日々を過ごしていると、時に忘れてしまいがちな「あたりまえだけれど、かけがえのないこと」。

実家を離れて一人暮らしをしていると、なかなか忙しくて実家に帰れない方も多いかもしれません。そんな私たちに「Mom’s Dish」は、お母さんの手料理のかけがえのなさだけでなく、家族や友人とのつながりの大切さも気づかせてくれます。

みなさんも、今度の週末、お土産でも持って実家に顔を出しに行ってみませんか?
 

[via campaignbriefasia,TRENDHUNTER]

(Text: 山川七海)