米国ソーシャルメディア・ニュースサイトMashable、国連財団、UNDP、ゲイツ財団、エリクソン等が主催となって開催されている国際会議「Socail Good Summit」。「ニューメディアやテクノロジーを活用することでグローバルな社会課題をどのように解決するか」といったことをテーマに、トークセッションや議論が繰り広げられる場であり、今年で3年目を迎えます。
Socail Good Summit 2012のテーマは、以下の2つをテーマに会議が行われました。
ニューメディアやテクノロジーが私たちのコミュニティでどのような解決策を創り出すことができるか?
(How can new media and technology create solutions in my community?)世界があなたのコミュニティから学べることは?
(What can the world learn from your community?)
東京でも「Socail Good Summit」のローカルイベントが開催され、昨年は30人程度だった参加者は、今年は180人という規模になり、会場となった日本財団のビルに多くの方が足を運びました。
主催されたのは株式会社ソーシャルカンパニーの市川裕康さん。ソーシャルメディアコンサルタントとして活動されながら、グローバルキュレーターとして、複数のメディアで海外のソーシャルメディア関連の動向をレポートされています。最近では『Social Good 小事典』という著書も出版されました。
東京ミートアップは、共催している国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所の駐日代表・総裁特別顧問 弓削昭子さんから開会の挨拶が行われ、その後、市川さんがSocial Good Summit 2012の概要説明と、現地ニューヨークで開催されている1日目と2日目のハイライトを紹介。
どのようなトークがニューヨークで開催されたのか、気になる方はぜひMashableをご覧ください。速報のレポートが掲載されています。ハイライトの紹介が終わった後は、東京ミートアップに参加されたゲストによるライトニングトークが行われました。
聴覚障がい者と聴者の対等な世の中を作ろうと活動されているシュアールグループ代表の大木洵人さん。
社会的活動や署名キャンペーンのプラットフォームサイト「Change.org」の日本キャンペーンディレクターのハリス鈴木絵美さん。
「学びで社会問題を解決する」をテクノロジーで実現することを目指し、スマートフォンを用いたモバイルラーニングサービスの提供等をおこなっているキャスタリア株式会社の山脇智志さん。
東日本大震災の後、震災復興を支援するために立ち上げられた復興支援プラットフォームサイト「sinsai.info」の総責任者として運営に携わり、一般社団法人オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパンのメンバーでもある関治之さん。
そして、オンライン・マーケットプレイスを運営し、開発者、現地団体、寄付者をつなぐ活動をしているコペルニク代表の中村俊裕さんのビデオメッセージが会場に流れました。
ライトニングトークが終了したあとは、ゲストの方々でパネルトークが行われました。「Social Goodとは何か?」といったことなど、短い時間ではありましたが、普段なかなかに話題にならない部分にもスポットライトが当たったパネルトークでした。
東京ミートアップの様子を撮影した映像は、すぐに編集され、数時間後の現地ニューヨークでのカンファレンスで流されたそうです。
今回のミートアップでは、市川さんの「Power of Conversation」、他者と会話することによる力という想いも込められています。人と話をすることで、発想が生まれることもあります。
テクノロジーの進歩によって、世界とつながることが容易になり、個人の力がエンパワーメントされるようになりました。このテクノロジーを社会にとって良い方向に活用していくためには、どうしたらいいのか。そういったことを考える対話の場は大切にしていきたいですね。
当日の東京ミートアップの様子は以下のUSTREAMのアーカイブでもご覧いただけます。
(Photo by 江口晋太朗)
Social Good Summit、昨年の様子
実際にはどんなサービスがあるの?