現在アメリカには500万人のアルツハイマー患者がいると言われています。彼らは外出中に自分でも気づかないうちに迷子になってしまい、行方不明や事故に繋がってしまいます。
現在、ちまたにはたくさんの位置情報系サービスが溢れています。Foursquare、Facebook Places、Google Latitudeなどなど。しかし、そのようなサービスは患者さんの助けにほとんどなりません。なぜなら、iPhoneなどの端末を持っていることが前提ですので、端末を持ち歩いていてもどこかに置き忘れてしまう可能性が高いのです。
今回ご紹介するのは、そのようなサービスを利用しなくても大切な人を見守ることのできる位置情報系シューズのご紹介です!
マイクロGPSの開発に取り組んでいる GTX Corp 社は、健康系シューズを販売するAetrex Worldwide 社とパートナーシップを組み、GPS付きのシューズを開発しました。写真のように、かかとの部分にGPS端末を埋め込んでいます。
このシューズを患者の方に履いてもらうことで、現在地や行動履歴を確認することができます。管理側はiPhone/iPadアプリから確認することができます。
痴呆症患者にかかる費用は、全世界で6,040億ドル(約48兆円)だそうです。しかし、300ドル(約2.4万円)のGPS付きシューズを利用することで、その一部を解消できる見込みがあります。テクノロジーによって解決できる課題なのです。
日本でも先日、行動履歴を監視できるアプリが話題になりましたが、このように社会的課題を解決するための利用方法は増えていってほしいですね!
( via TNW.com )
GPSを活かしてCO2削減に取り組む!