8月19日は、「世界人道の日」でした。世界には、人道的支援をつづける活動家がたくさんいます。栄養失調の人々に食料を届け、読み書きのできない子どもたちに教育を届け、十分な環境のない場所に医療を届ける。それぞれの問題意識で、活動を続けています。
アメリカのニュースサイト「Mashable」は世界人道の日に、“オンライン”の活動家を選出しました。Webサービス、クラウドソーシング、ブログを通じて社会に変化を生み出している人間は多くいます。greenzでも選出された活動家の一部をご紹介いたします!
1.Chris Hughes(クリス・ヒュージ)
Facebookの共同創設者であり、2008年の大統領選挙の際にオバマ氏のソーシャルメディアキャンペーンを仕切ったクリス・ヒュージは、社会貢献型SNS「JUMO」の創設者でもある。JUMOはNPOや支援者のためのネットワークを生み出します。これまで15,000ものNPOが登録。つい最近では、GOOD MAGAZINEがJUMOを吸収合併しましたが、彼はこれからもJUMOを牽引します。
2.Edward Norton(エドワード・ノートン)
俳優のエドワード・ノートンは、3名の仲間と一緒に、オンラインの寄付サービス「Crowdrise」をつくりました。クラウドソーシングのファンドレイズを実現。Twitterやfacebookなどで自分のもっているネットワークをうまく活用できる仕組みが、あります。
3.Matt Damon(マット・デイモン)
マット・デイモンは、ゲイリー・ホワイトとともにwater.orgを創設しました。途上国の飲料水問題を解決をめざした団体ですが、ソーシャルメディアの活用がとてもうまいです。Twitterの公式アカウントには40万以上のフォロワーがいるほか、“Twakeover”というキャンペーンも成功させました。
4.Sean Parker(ショーン・パーカー)
Napsterの創設者でありFacebookの古参でもあるショーン・パーカーは、政治活動家のジョー・グリーンとともにCausesを創設しました。facebookのネットワークを活かした寄付のプラットフォームで、世界最大のフィランソロピー・ネットワークとなりました。
5.Matt Flannely(マット・フラナリー)
マット・フラナリーはオンラインのマイクロファイナンスサービス Kivaを立ち上げました。支援者はこのサービスを通じて、途上国で懸命に働く人々に対して、少額のローンを貸し出すことができます。融資を受けた人々は、その元手をもとに自らのビジネスをはじめることができます。これまでに60カ国に2.3億ドル(およそ188億円)もの少額ローンが生まれました。
6.Rachael Beckwith(レイチェル・ベックウィズ)
女の子 レイチェル・ベックウィズは9才の誕生日に、自分へのプレゼントではなく、飲料水問題の解決を目指す団体への寄付を呼びかけました。当初300ドルを目指して設定していたキャンペーンは、結果的に220ドルしか集まりませんでした。しかしその後、レイチェルは不運にも交通事故で亡くなってしまいます。その死をきかっけに、このキャンペーンと彼女の想いは世界中を駆け巡り、現在までに110万ドル(およそ8,800万円)の寄付を集めています。もうレイチェルに会うことはできませんが、彼女のアクションは、世界中の子どもたちを助けることになりました。
いかがでしたでしょうか?ご紹介した活動家は、それぞれの手法でIT・ソーシャルネットワークを社会問題の解決に活用しています。今後もこのようなオンラインの人道的支援は増えていくでしょう。新しいサービスを作るだけではなく、レイチェルのような「自分にできること」で貢献することもできます。私たち一人ひとりに「何ができるか」を考えることが「活動家」のスタートなのかもしれません。
(via Mashable)
世界的に有名なクリエイターも知る!