今回のワークショップでは、greenz.jpでお世話になっている同年代の面々が参加してくれました!
こんにちは!greenz.jp二代目編集長のYOSHです。
突然ですが、みなさんは2020年に何歳になっていますか?
そして、どんなところで暮らしているでしょうか?
僕はちょうど40歳。ローカル&グローバルに、
世界に10カ所くらい拠点があるイメージをもっています。
たぶんアイスランドと地中海とハワイとふるさと秋田を行き来して、
両親や3人くらいの子どもたち、近所の友人たちと美しい景色を眺めながら、
日々ワクワク楽しく暮らしている(はず)。これって現実的でしょうか??
やっとブロードバンドが普及し始めた2000年と比べれば、2010年の世界のムードはかなり変わったように思います。今から10年後だって、いろんな前提ががらりと変わったとしても大いに”ありえる”、それが遠くて近い2020年。
2020年へようこそ
テーマの一つ「2020年の仕事や仲間はどうなる?」
そんな「2020年へようこそ」という言葉で、とあるワークショップが始まりました。12月の日差しが美しいある休日、場所は池尻にある「世田谷ものづくり学校」のスタジオスクール。
この一日限定のワークショップは、ぼくたちの暮らしを縁の下で支えている富士通デザイン株式会社と一緒に、”グリーン・イノベーション”された未来を考えるGreen Innovation Labの企画のひとつです。
「富士通」と聞くと、みなさんどんなイメージですか?きっと、「ケータイ/パソコンメーカー」という方が多いと思います。でも、実はそれだけじゃないんです。
先端的なテクノロジーで、目に見えないところで世の中を支える縁の下の力持ち、それが富士通のもうひとつの顔です。そんな富士通ならではテクノロジーを、もっと社会のために役立てたい!そのアイデアを集めようと言うのが、この会議室の目的です。
Green Innovation Labの紹介文より
“社会問題をテクノロジー大喜利で解決する”ことをゴールに、11月から約一ヶ月のあいだ開催されたオンライン会議の議事録は、以下よりご覧いただけます。
その流れを受けて今回のワークショップでは、”グリーン・イノベーション”ってどういうこと?というそもそもの部分にフォーカスすることにしました。
– 大企業のサステナビリティ戦略はあなたが決める!?富士通が挑むクラウドソーシングプロジェクト!
– 妻の怒りを計測できる!?身近な社会問題をテクノロジーで解決するグッドアイデア募集中
– 「ごはんの時間」を楽しくするアイデアBEST5!「Green Innovation Lab with 富士通」まとめPART2
– ITジャーナリストと考えた新サービス「#misstter」!?Twitterでみんなのイライラをなくす画期的アイデアとは?
– 社会のいろんな混雑もアイデアで解決!満員電車のイライラもこれでスッキリ!?
参加者はこんな人たち
Nosigner
ワークショップの参加者は、「見えない物をつくる職業」として活動するNosigner、東京仕事百貨の中村健太さん、numabooksの内沼晋太郎さんやHITSPAPER編集長の佐々木新さん、ソーシャルメディアコンサルタントのイケダハヤトさんなど男女約20名。2020年には世界をグイグイ引っ張っていそうな、多様なバックグラウンドをお持ちの方々です。
名札に10年後の年齢(30歳なら40歳)、住んでいる場所や家族構成(南の島で犬と、など)をイメージ書いてもらい、すっかり2020年気分になってもらいます。
富士通さんの悩み
今回のコラボパートナー、富士通デザインの池田潔彦さん
ワークショップの始まりは、「エコって、グリーンって、どういうことだろう?」という富士通が抱えるお悩みを共有することからでした。
今までプロダクトデザイナーとして、いろんなものを手がけてきました。より使いやすく、低コストで、ライバルよりも品質感が高く… そして今は、環境のプロモーションを中心に、これからの富士通製品やサービスをエコでサステナブルにするスペシャルチーム、グリーンイノベーション・デザインのメンバーとして活動しています。
でも、そもそもエコなプロダクト?って何でしょうか?消費電力を減らしたり、リサイクル材使用が果たしてそうなの?見た目でわからないし、それで欲しくなるかというと・・???
もうすぐ、生産する生活者”プロシューマー”の時代がやってきます。だからこそ、生活者と一緒に富士通がどうサステナブルな社会に貢献できるのか、ボトムアップで考えてゆきたいと思っています。
富士通デザイン、池田さん
「グリーン・イノベーション」という言葉は、日本政府による環境関連技術を武器にした産業戦略のことです。“住宅・オフィス等のゼロエミッション化”、”ライフスタイルを自発的に低炭素型へと転換させる大きなきっかけとなる”ことを目指しています。
でも、これって、実際に暮らしがどう変わるのか、いまいちピンとこない。。これはどの企業においても共通の課題ではないでしょうか?そこで今回は、半歩先の暮らしをしているクリエイティブな生活者たちと一緒に、”グリーン・イノベーション”された未来を考えてみることにしました。
「2020年の◯◯」を自由に発想しよう!
「2020年の◯◯」をワールドカフェ形式で考えました
今回のワークショップで採用したのが、最近すっかり定着しつつあるワールドカフェ形式。「人々がオープンに会話を行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような」雰囲気でできるのが魅力です。
お題は「2020年の家庭や家族」、「2020年の仕事や同僚」、「2020年の遊びや仲間」の3つ。最後に、”グリーン・イノベーション”された未来はきっとこんな感じ!”という2020年の暮らしのキーワードを書きだしてもらいました。
最後にそれぞれ一番印象に残っていることを発表しました
個人が好きなこと、やりたいことをもっとできるようにするためには、決められた既存のルールに則って活動するのではなく、自分でルールを作り出して活動する必要がある。また、様々な個性おもった人と出会うことになり、自分とは違う個性を認める、つまり個の多様性を認めるようになっていくでしょう。
自分がやりたいと思うことを実践していくためだったり、暮らしに関わる問題、例えば子育てなどを助けあって解決するために、人とつながり・コミュニティをつくっていく必要がありますね。
ワークショップの中間では、それぞれが考える2020年はこうなっているだろう、という予測を発表してもらいました。ほぼ全員に共通していたのは個人の多様化やコミュニティとつながりだったり、あるいは楽しさや共感といったもの。
個人の2020年ビジョンを共有した後は、参加者が出したテーマごとにグループに分かれてさらに深堀りをしました。「つながるツール」「土地所有」など、関心はさまざま。
特に「つながるツール」のグループでは、TwitterやFacebookなどの可能性にふれながら、「つながる」メリットをもっと多くの人が享受できるようにするにはどうしたらいい?といった議論が展開されました。
いまのところ、リテラシーの高い人、コミュニケーションが得意な人しか、つながることによるメリットを受けられていないとすれば、情報強者だけでなく、技術に疎い人、積極的にコミュニケーションをとることに抵抗がある人でも、その人なりに社会とつながることができればもっとハッピーになるのではないか。
富士通さんといえば「らくらくホン」がありますが、どんな「らくらくネットワーク」時代がやってくるのか、興味深く、そして大事な視点だと思います。
今回のワークショップで得られたアウトプットはシンプルなものですが、ここ1〜2年の急速な時代の変化とともに、greenz.jpでもずっと取り上げてきた「こうなったらイイな」という気持ちいい社会の姿が、理想ではなくちょっと先の現実になりつつある、という気づきが一番の収穫でした。
新しい暮らしのスタイルにシフトするからこそ、そこに新しいビジネスチャンスがある。Blabo!や一日限定ワークショップで得られたインサイトを参考に、2020年の”新しい当たり前”を支えるインフラ企業として、「富士通さんだからこそできること」を一緒に考えてゆきたいと思ってます。
お忙しい中お集まりいただいたみなさま、この場を借りて本当に感謝です!
ぜひご参加できなかったみなさまも、次回のご参加をお待ちしています。
ゲームのシナリオライター真紀さんの2020年のイメージ
クリエイティブディレクター内沼さんの2020年のイメージ
2020年への入り口
梅干しから明太子まで、右脳を刺激する小麦粘土!
GO SLOW CAFEのケーキも絶品でした!