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日本の森と林業の救世主?「和Re箸」を応援するファンドに投資はいかが?

greenz/グリーンズ 和Re箸サイクル

突然ですが、My箸、使ってますか? 使い捨ての割り箸は環境破壊の象徴とされてMy箸が普及し、ファーストフード店などでも割り箸の使用をやめるところが増えてきています。でも、My箸を使えば日本の森林が豊かになるのでしょうか? 実は本当に日本の森を豊かにするために必要なのは林業の発展です。あなたは、日本の林業の自給率がどれくらいか知ってますか?

国土の3分の2を森林が占める緑豊かな国日本。森林は二酸化炭素を吸収し、雨を蓄え、日本という国の豊かさを支える土台になっているわけですが、1955年には94.5%だった自給率は安価な外国産の木材の輸入と国内の森林伐採によって急激に低下し、2000年には18.2%を記録、現在は少し回復しましたがまだ24%という低い数値になっています。

そして、割り箸に使われる木材は輸入が約95%を占め、割り箸の輸入も自給率を下げる一因となっているのです。それならばやはり、My箸を使えば自給率が上がるのではないかと思うでしょうが、そうではないのです。My箸は確かに外国で伐採される木材の量を減らし、地球規模では環境問題の解決に寄与しています。しかし、日本国内に目を向けると必ずしも最善の策とはいえないのです。ならば、どうすればいいのでしょうか?

実は、日本の森林資源は今、宝の山になろうとしています。スギやヒノキは樹齢50年を超えたあたりから木材の価値が顕在化するといわれますが、戦後盛んに行われるようになった植林の結果、日本の森林の多くがその樹齢50年を迎えはじめているのです。

そして、そのために重要なのが、適切な間伐です。樹齢20年~40年の木を間伐することで森は健康に育っていきます。もちろん間伐は行われています。しかし、間伐された木材のうち利用されるのはなんと約半分、間伐材は建材としては使うことができず、売れないので、林業就業者の多くは補助金をもらって間伐を行い、その半分はそのまま森に放置しているのです。

左)約40年の(暗い)森、右)約100年の(明るい)森(写真提供:トビムシ)

左)約40年の(暗い)森、右)約100年の(明るい)森(写真提供:トビムシ)

この間伐材が売れれば、林業者は補助金に頼る必要はなくなり、林業自給率も向上します。そして、この間伐材を利用するのに適した製品が「割り箸」なのです。つまり、国産の間伐材で割り箸を作ることは環境という観点からも産業という観点からも理にかなっているわけです。

そこに目を付けたのがワリバシカンパニー社、間伐材を使って割り箸「和Re箸」を作り、日本の林業を元気にして行こうという事業と立ち上げたのです。しかし、従来の国産の割り箸は間伐材で作られていたわけではないこともあり、間伐材から割り箸を作れる工場はほとんどありません。そこで、ワリバシカンパニーは割箸向上を数年内に全国30ヶ所で稼動させる計画を立てたのです。

和Re箸

和Re箸

そしてその計画の実現のため、マイクロファンドの組成・販売を行うミュージックセキュリティーズ株式会社と提携し、「ワリバシファンド」を立ち上げました。

ミュージックセキュリティーズは音楽ファンドを中心としながら、greenzでも取り上げた「純米酒ファンド」などのユニークなファンドの募集も行う会社。社会的に有意義な事業に対するファンドを積極的に募集し、いわゆる社会起業を応援しているのです。

この「ワリバシファンド」はファンドというだけに、事業が失敗すれば損失が出るというリスクはあります。しかし、このような社会貢献型のファンドに投資することは、何よりもその活動を応援し、活動に参画するになるところに意味があるのです。個人で社会的な意義のある事業を起こすことはなかなか難しいですが、少しずつお金を出し合っていいアイデアを持つ人に資金を提供することができれば、個人でやるよりも事業の成功が容易になります。

単なるエコでも、単なる社会起業でも、単なる発明でも、もちろん単なる金儲けでもない。こんなふうに複数のメリットを持つ活動というのはなんともワクワクしますね!

ファンドへの投資は1口2.5万円から可能ということなので、ちょっと欲しいものを我慢して投資してみようかな!なんて思ってしまいます。そうしたら、この和Re箸が普及した暁にはみんなに自慢できますしね!

ワリバシファンドに投資してみる!