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そばのおいしい季節

そばのおいしい季節

新そばがおいしい季節になった。
夏場のザルそばもいいけど冬の温かいおそばもまた格別。
そばは陰陽五行において体を温める冬の代表的な穀物であり、一部の症状の時以外マクロビオティックでは欠かせない食材である。

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代々木上原『山せみ』のかけそば

そばは中央アジア原産タデ科のソバ属。生育が早く害虫がつきにくいので作物としては育てるのに手がかからないが冷夏には強いものの暑さには弱い。また実が落ち易く収穫量としては多くは期待できず保存がきかないので昔から備荒作物にはならなかった。

そばは蛋白質含有率が非常に高く、必須アミノ酸がバランスよく含まれている上、食物繊維やミネラルも豊富でポリフェノールの一種であるルチンやコリンは毛細血管や脳を活性化し、肝臓を守る働きが強い優れもの。しかも米と違い、胚芽が実の真中にあるため殻をひいても胚芽が残るので栄養素を丸ごと取り入れることが容易である。

赤坂『田中屋』のざるそば

東京でもこだわりの蕎麦有名店に行けば国産そば粉をたっぷり使った手打ちそばが食べられるのはいいとして問題はつけ汁である。返しと呼ばれるそばのつけ汁は大概たっぷりのかつおぶしと白砂糖が使われる。特に病気治療中の厳格なマクロビアンはだしといえども動物性は嫌うから店で提供するつけ汁は使わず、自前のものをタッパなどに入れて持参するか、塩で粋に(?)食べることになるようだ。

健康ならそこまで神経質にならなくても、とは思うが、私も実は店がどんなおしょうゆを使っているのかは気になるところ。しょうゆの原料の大豆、小麦、の他、てんぷらそばでも食べようものならその小麦も油もえびも野菜も薬味のネギも原料のほとんどが外国製と思って間違いないから健康的なものを食べた、と満足しても実際は知らずに訳のわからないものを体に取り入れているのが現代社会の問題点。でもやはり好きなものは好きだし、自分でそば打ちまではできないのでこの季節どうしても頻繁にお蕎麦屋さんに足が向く。

新宿『信州』のとろろそば

12月14日(木)〜16日(土)、エコプロダクツ2006にて美上みつ子さんが皆さんをご案内する会場内ツアーが行われます。