インドには学校が遠かったり、経済的に余裕がなかったりして教育を受けられない子どもたちがいます。そんな子どもたちのためにムンバイのNGO「Akansha」は、無料で子どもたちに勉強を教える活動をしています。
Akanshaは、ボランティアで教えてくれる先生が足りないという問題を抱えていました。「自分には子どもたちに教えられることなんかないし、そんな資格もない」と思う人がほとんどだからです。
そこで、「多くの人に子どもたちに何かを教える喜びを体験してもらおう!」と、Akanshaは子どもたちと先生探しをすることにしました。子どもたちは黒板や机や椅子を持って、空港やショッピングモールなど、町中の公共的な場所に教室をつくりました。
そして、「私たちの先生になりませんか?」というボードを置き、さまざまな人を招いて英語や歴史、ダンスなどを勉強していると、通りかかった人たちも足を止め、子どもたちに色々なことを教え始めるようになったのです。
有名人も先生として参加するとさらに盛り上がり、Facebookでの情報発信も相まって、Akanshaの活動がより多くの人に知られることに。その勢いを受けて、MTVもこのイベントに参加。FM局でライブ授業が行われたこともあり、Akanshaは目標の4倍のボランティア志望者を集めることに成功。
教える喜びと学ぶ喜びをシェアする、とてもハッピーな取り組みですね。課題をイベント化し、多くの人を巻き込むために、勇気を持って楽しみながら街に出た子どもたちに拍手です。