うつ病などの精神疾患で病院に通う人は、年間300万人に上るそうです。日本社会を蝕む大きな課題と言えるでしょう。
そんな巨大な課題に取り組むプレーヤーの一人である、うつ病の方の復職支援に取り組む株式会社リヴァの代表、伊藤さんのお話を伺ってきました。彼らの取り組みをぜひチェックしてみてください。
「視野を広める」復職支援を
現在日本で行われている復職支援は「休職者を”元の職場”に戻す」という支援が中心になっているそうです。
しかしながら、そもそも職場の環境(職種、人間関係など)がうつの原因である場合は、復職後にうつを再発してしまうケースも少なくありません。
リヴァでは、同じ職場に復帰する支援を行うはもちろんのこと、転職や自営業といった「同じ職場への復帰」以外の選択肢も取れるよう、復職支援が行われています。
リヴァの代表、伊藤さんは「同じ職場への復帰はもちろんのこと、別の会社に転職してもよいし、農作業を仕事にしても、地元の活性化に取り組んでもよい。場合によっては給料は下がるかも知れないけど、多様な選択肢を取れることは、中長期的には健康につながるのではないか。」と語っています。
特色あるカリキュラム
リヴァの復職支援カリキュラムは講義形式のものは少なく、参加を促すワークショップ形式のものが中心です。
「規格外の無農薬野菜をどう売っていくか?」というテーマをチームで企画を考えるビジネスゲームや、答えを求めず参加者同士で対話させ、相互理解を促す「ダイアログ」、心身の回復に役立つ「農作業体験」といったプログラムが用意されています。
無料〜一日800円で利用可能
福祉サービスとして行政から補助が出ているため、個人向けの利用に関しては、前年度の収入に合わせて無料~最大一日800円と大変安価に利用することができます。
休職中の方は十分な収入がない場合も少なくないため、こうした価格設定には大変価値があるでしょう。
うつ病は本当に大きな課題です。私の周りだけでも片手では数え切れないほどの方々が、うつに苦しんでいます。
一方で、そんな日本社会の大きな穴を埋めるように、今日ご紹介したリヴァ、先日ご紹介したU2plusといった、価値ある解決策も登場しています。うつ病支援の取り組みについては引き続き取材していこうと思います。
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