皆さんの周囲に、聴覚障害をお持ちの方はいらっしゃいますか?もしいらっしゃるようなら、「シュアールグループ」の名前は覚えておいた方が良いかもしれません。
彼らは「手話」を事業の中心に構え、テクノロジーの力をもって聴覚障害者の方々の生活向上を目指す組織です。
いつでもどこでも手話通訳を呼び出せる
遠隔手話通訳ソリューション
シュアールが展開するイノベーティブな事業の一つが、記事冒頭の写真の「遠隔手話通訳ソリューション」です。
聴覚障害を持つ方々は様々なシーンで「手話通訳」を必要とします。会議に出る時、区役所に行き書類をもらう時、切符を買う時…手話通訳者が介在することで、聴者とのコミュニケーションは改善します。
しかし、日常生活の中で手話通訳を受けられるシーンは限られています。一日中手話通訳ができる方に付き添ってもらうことは現実的ではないですし、地方や過疎地に住んでいたりすると、そもそも手話通訳者自体が不足している現状があります。聴覚障害者の方々は、未だ「手話通訳」の恩恵を十分に受けられていないのです。
そんな課題を解決するのが「遠隔手話通訳ソリューション」です。なんら難しい話ではなく、Skypeのようなビデオ通話をイメージして頂ければよいでしょう(冒頭画像)。
シュアールが提供するのは、「いつでもどこでも、インターネット回線とデバイスさえあれば、待機している手話通訳者を呼び出せる仕組み」です。聴覚障害を持つ方々の生活の質を向上させる、素晴らしいソリューションと言えるでしょう。
(「遠隔手話通訳ソリューション」は現在実証実験中で、一部地域のみ利用可能となっています)
「手話」を切り口に多様なソリューションを展開
手話辞典・キーボードシステム「Slinto Dictionary」
シュアールのソリューションは遠隔手話通訳だけでなく、コンテンツ事業、手話キーボード・手話オンライン辞典(上記動画:SLinto Dictionary)の開発、メディア事業など多岐に渡っています。そのターゲットは日本に留まらず、世界にまで飛び立とうとしています。
「手話の世界はテクノロジーの世界とかけ離れており、解決すべき課題がまだまだある」とシュアール代表の大木さんは語っています。検討中のものも含めると、約15の事業プランがあるとのこと(!)。
テクノロジーを武器に「手話」を変えようとするシュアール、今後の活躍に注目です。
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