2013.03.13 Vol.0 New Moon / for 25 greenz people
鹿児島はすっかり春模様、アイスランドポピーも満開です。
今回も greenz people のみなさまに、「グリーンズのつくり方」をお届けします。


グリーンズのライターのみなさんと一緒に

「グリーンズのつくり方」がわかるメールマガジン創刊!

こんにちは!greenz.jp編集長のYOSHです。
NPO法人グリーンズをご支援いただき、心より感謝申し上げます。

このメールマガジンは、"「グリーンズのつくり方」がわかる"をコンセプトに、
NPO法人グリーンズの活動報告だけでなく、日々どんな思いでグリーンズがつくられているのか、
新月と満月の月二回、お届けしていきたいと思っています。
こちらは創刊準備号となり、4月11日の新月号を正式なvol.1とさせていただき予定です。

まだまだ手探りではありますが、ぜひ一緒にメールマガジンを育ててゆけたらと思っています。
ご意見・ご感想などお待ちしております!(YOSH)



<vol.0号(創刊準備号)>の目次

FEATURE / ウェブ制作チームに聞く「わたしのこだわり」
LIST / ナカムラケンタさんが選ぶ「いいコミュニティのあり方」のヒント
COMMUNITY / 松原広美さんに聞く「グリーンズの立ち上げ裏話」
Q&A / 編集長YOSHさんに質問です。「鹿児島の暮らしどうですか?」

 

FEATURE

「greenz.jp」が4年ぶりにリニューアル!
制作チームに聞く「わたしのこだわり」

with Hironori Nakahara, Shohei Iida, Ryosuke Miyamoto / interview by YOSH


2013年2月22日。NPO法人グリーンズ設立1周年の日に、4年ぶりのリニューアルを行いました。
今回のリニューアルには、個性豊かな仲間たちからの提案がふんだんに盛り込まれています。
ここでは、制作に関わっていただいた中原さん、飯田くん、宮本さんの誇るべき制作チームに、
グリーンズという新しいメディアをデザインする上で、大切にしていたことなどを伺いました。(YOSH)



ウェブディレクターの中原寛法さん

YOSH 今回のリニューアルでは、
今のグリーンズにふさわしいものにしたい、
ということが大きなポイントでしたが、
裏テーマとして「まだ誰も見たことがないウェブマガジン」を
つくりたいと思っていました。
中原さん、宮本さんのnDと飯田くんなら、
「きっとそれができるはず!」と思って、
今回お声がけさせていただいたんです。
 
中原 それはありがたいですね。
 
飯田 グリーンズはよく読んでいたので、
とてもやりがいのある仕事だなと感じています。
 
YOSH ありがとうございます。 まずは簡単に自己紹介からお願いします。
 
中原 株式会社nDとして、ウェブ周りの企画・デザイン・開発をやっています。
他にマイクロギフトサービス「giftee」の共同創業者もしていたり、
会話や食事、振る舞いは新橋マナーに沿い、スーツを着用する
「エア新橋」というマイプロジェクトもやってます。
 
YOSH 中原さんとは、2009年のリニューアルのときからの
お付き合いですね。
いつもギークな利用者の目線でご提案いただけるので、
とてもありがたいです(笑)。
 
中原 それはよかったです(笑)。
 


デザイナーの飯田将平さん

YOSH 続いて、飯田さん。
 
飯田 フリーランスのグラフィックデザイナーです。
ときどき編集の仕事もしています。
 
YOSH 飯田くんとの最初の仕事は、グリーンズの名刺でしたね。
「名刺をお渡しした相手が、私たちの捨てるときに、
心がほっこりできるデザイン」というオーダーに、
"水に溶ける"名刺という、詩的な提案をしてくれました。
 
飯田 グリーンズからはいつも、いいムチャぶりをいただいて
嬉しく思っています(笑)。

普段からのらりくらりと、自分の興味に向かって
暮らしている感じですが、不思議とやりがいのある仕事が
舞い込むことが多く、毎度新鮮な気持ちで取り組ませてもらってます。  


エンジニアの宮本涼輔さん

YOSH そして、宮本さん。
 
宮本 中原さんと一緒に、株式会社nDで働いています。
海の近くに住みながら、ウェブサイトを作っています。
 
YOSH 宮本さんは今、グリーンズのコファウダーのひろみちゃんと
一緒に住んでいるんですよね。
 
宮本 そうなんです。すごい縁を感じますね。
たまに一緒にサーフィンしています。
 


新しくなった「greenz.jp」

YOSH そんな不思議なご縁のクリエイティブチームに、
それぞれこだわってみたところを聞いてみたいなと思っています。
 
中原 グリーンズはいろいろとチャレンジさせてもらえるので、
いろいろな提案をしました。
 
YOSH 一時は「ロゴすらなくてもいいのでは?」という
斬新な案もありましたよね(笑)。
 
中原 ありましたね(笑)。

僕が気をつけたのは、情報の構成を整理することと、
どんな端末でも読みやすく、サクサク動くこと、
あとは、グリーンズ側の運営のしやすさですね。
 
YOSH 運営のしやすさは、本当に実感しています。
以前は小さな修正でも、いちいち時間がかかって...
ライターのみなさんには、本当にご迷惑をおかけしていました。
リニューアル後はサーバのスペックも上がりましたし、
管理画面のストレスが大分減りました。
 
中原 それはよかったです。
 
宮本 僕が心がけたのも、greenz.jpに関わるひとが、
少しでも「いいな」って思ってくれることでした。
ライターさんが使う管理画面をカスタマイズしたり、
サイトの細かい動きを変えたり、一見地味ですが、
できるだけ考えてつくっていきました。
 
中原 もちろん、もっと突き詰められるところがあると思ってて、
例えば、モバイル/デスクトップそれぞれで、
どれぐらいの情報量が最適なのかとか考えながら、
引き続きよりよいものにしていきたいですね。
 
YOSH 飯田くんはいかがですか?
 
飯田 YOSHさんが掲げていた「使うグリーンズ」というコンセプトを
自分なりに咀嚼して、読み手にも書き手にも
"余地"のあるデザインを心掛けました。
 
YOSH "余地"というと?
 
飯田 リニューアルはあくまで出発点だと思うんです。
どんどん育てていくために、すべてを決め切らない方がいいのかなって。
もちろん単に余地を残すだけだとぼんやりしてしまうので、
文字や写真、色といった基本的な要素を吟味して、
ささやかだけどグリーンズらしさを出せたらなと思っていました。
 
YOSH シンプルだからこそ、ものすごくこだわっていますよね。
 
飯田 そうですね。中原さんの言葉にもありましたが、
読み手、書き手それぞれのコメントをもらいながら
徐々にスッと読みにいきたい場所にしてゆけたらいいなと思います。
これまでにない検索性も加わったと思うので、
それを楽しみながら使ってくれる人が増えるとうれしいです。
 

リニューアル後は、ライターさんの顔がよりみえるように。

宮本 グリーンズが他のメディアと違ってユニークところって、
記事のなかで登場する人、記事を書いてる人、それを読んでいる人
みんながグリーンズを誇りにしてる感じ伝わってくるところです。
 
YOSH それは嬉しいです(涙)。
 
宮本 お世辞ではないですよ(笑)。
一方で、僕のまわりでは、グリーンズを知らない人もいるし、
もっと、いろんなひとに伝えていけたらいいですね。
 
中原 リアルな場所をつくったり、リアルな次のステップを
提示しようとしているところは続けて欲しいですね。
 
飯田 わかります。読んでいるうちに自分も巻き込まれるというか、
当事者のような気持ちになるのもグリーンズらしいところですね。
他のウェブマガジンではそういう気持ちになったことがないので。

逆に、そういったメディアがもっとたくさん出てこないことが
不思議に思えますが、じっくりと育ってきたからこその関係だから
簡単には真似できないんだろうなあとか。
 
YOSH そう言っていただけるのは本当に嬉しいですね。
グリーンズが大切にしていることって、
背伸びをしないで、一歩ずつ手応えを積み重ねることなんです。
 
飯田 時間をかけて場所をつくっていることに、
リニューアルに関わりながら感動しました。
たぶん、この先もその輪がひろりながら、
ぐんぐんと育っていった先の、まだ見ぬグリーンズを
しっかりと支える器になるように、
継続的にデザインに関わっていけると嬉しいです。
 
YOSH そうですね。一年後にはまた状況が変わって、
違うデザインが必要となるかもしれない。
そんなことを楽しみに待ちながら、続けていけるのが、
何よりウェブマガジンの醍醐味なのかもしれません。
今日はお忙しいところ、ありがとうございました!
 




LIST

ナカムラケンタ(日本仕事百貨)が選ぶ
「いいコミュニティのあり方」を考える3つのヒント

with Kenta Nakamura


日本仕事百貨のケンタくんには、僕たちが主催するスクールの講師をお願いするなど、
本当にお世話になっています。思えばフクヘン小野がグリーンズに参加したのも、仕事百貨経由でした。
今年はさらにガッツリと、「LITTLE TOKYO」プロジェクトを一緒に画策中。
そんなケンタくんのお気に入りの記事を聞いてみました。(YOSH)



日本仕事百貨のナカムラケンタさん

こんにちは!日本仕事百貨のナカムラです。

ここ最近、日本仕事百貨では、デザイナーやクリエイターよりも、コーディネーターやファシリテーターのような募集が増えています。10年前だったらデザインやクリエイティブな業界に進んでいたであろう若い人たちが、今はどうやらコミュニティやファシリテーションなどに興味をもっているようです。

あとづけで「デザイン」よりも、すでにあるものを「ファシリテート」ものに価値の重心が移ってきているように思います。これからのコミュニティのあり方がわかる記事を3つ選んでみました。



ポートランドに学ぶ「ネイバーフッドデザイン」。
吹田良平さん × 荒昌史さんが語る「東京のGREEN Neighborhood」

一方的じゃなくて、みんなでつくる
吹田さん「個人のアイデアの発信とコミュニティが繋がっていること」。もうコンセプトやデザインをつくって、それを消費する/消費されるという構図に飽きてしまっているように思います。そうじゃなくて、個人がつくりあげたものがちゃんと都市の一部として機能している。一方的なデザインじゃなくて、みんなでつくるほうが刺さるんですよね。オープニングパーティーがピークのプロジェクトはもういいんです。(ナカムラ)


ルームシェアならぬタウンシェア宣言!?
”クリエイティブな自治区”を目指す松戸のまちづくり「MAD City」の今

既存とは違うレイヤーに、「まち」をつくる
寺井さん「ぼくらがやっているのは、松戸の町おこしではなくて、MAD Cityという町をつくることなんです。言ってしまえば”自治区”を作るということ。」お上に従う、というよりも、ボトムアップしていく姿勢がここにも感じられます。ぼくらもグリーンズのみんなと一緒に「リトルトーキョー」という自治区の東京のど真ん中につくる予定です。それは既存の街とは違うレイヤーに自分たちで「まち」をつくるものです。(ナカムラ)


これからのものづくりは”Made in 地元”!
サンフランシスコ発、”Buy Local”ムーブメントを盛り上げるNPO「SF Made」

コミュニティでつくったものを、コミュニティのなかで利用する
「地元のものを買うことは、ローカルビジネスを助け、雇用を促進する。自分たちにとって健康的なコミュニティを育むことにも繋がるのです。」コミュニティで生産・発信されたものは、まずはコミュニティ内で利用することが大切だと思います。それは健康的でもあります。誰がつくったかわからないものであふれた街で暮らすということは、他人事に囲まれて生きていくということ。それは結果として、自分のことも他人事のようになってしまうかもしれません。(ナカムラ)




COMMUNITY

コファウンダー松原広美さんに聞く
「グリーンズの立ち上げ裏話」

with Hiromi Matsubara / interview by Eri Kimura


今でこそ月間15万人の読者に支えていただけるようになったグリーンズですが、
2006年7月に産声をあげ、手応えを感じられるようになるまで、本当に紆余曲折がありました。
その苦しい頃を一緒に歩んでくれたのが、こちらのひろみちゃんです。
立ち上げに関わったグリーンズとはどんな存在なのか、改めて聞いてみました。(YOSH)



J-WAVE「LOHAS SUNDAY」のパーソナリティを務めた松原広美さん

えり ひろみさんだけが知る、グリーンズ立ち上げの頃の裏話を教えて下さい。
 
ひろみ greenz.jpの立ち上げは2006年7月で、
もともと「BeGood Cafe」というNPOのウェブ事業部でした。
編集長のなおとウェブデザイナーのYOSHがいろいろ進めていましたが、
greenz.jpの営業的なことをやる人がいなかったので、
CSR企画営業だった私が、流れでお手伝いすることになったんです。
 
えり 最初のころは「とても大変だった」と、なおさんたちから聞いていました。
 
ひろみ そうなんです。急拡大を急いだため人件費が膨らみ、それでも利益が出ず...
わずか半年で編集部を一旦解散することになったんです。
 
えり そうだったんですね...
 
ひろみ 今となってはちょっとした笑い話ですけどね(笑)
そのときに菜央くんから「一緒にやらない?」と誘われ、
「乗りかかった船だ!」と2007年1月、独立してLLPをつくりました。
なので立ち上げたというより、よくわからないうちに
乗せられていた、という感じが近いかもしれない。
 
えり 当時はどんな感じだったんですか?
 
ひろみ もともと編集者でもデザイナーでもないので、
インターネットメディアって何?ということから始まり、
もうちんぷんかんぷんの世界。
それよりも、何のあてもなく独立しちゃったので、
自分たちの飯の種を稼ぐので精一杯の日々でした。
菜央くんとは、週末も働き、3度の飯も一緒に食べ、
「ご夫婦ですよね?」と言われるほど常に一緒でしたが、
肝心のgreenz.jp の更新はゼロ。
 
えり ゼロ...
 
ひろみ 8ヶ月ぐらい塩漬けの状態で、
全くサイト更新されない日々が続きました。
苦労の末、お金を貯めて2007年9月にリニューアルすることができ、
独立してから一年経った頃にやっと、
専任の編集スタッフのいくちゃん(初代副編集長)を雇用し、
そのあとYOSHももう一度合流して、
徐々にgreenz.jpが動き始めたって感じです。
 


インタビューは編集デスクの木村絵里が担当

えり グリーンズをつくって大変だったことは何ですか?
 
ひろみ 夢見る永遠のピーターパン、
菜央くんとYOSHのマネジメントでしょうか(笑)
あとは今でこそマイプロジェクトが増えてきていますが、
当時は海外の二次情報の発信でしかなく、
今振り返ると、ちょっと夢見がちだったかもしれません。
発信していることと足下の暮らしが、一致していなかったというか。
 
えり 逆によかったことは?
 
ひろみ 何より、同じ趣味や興味、未来を夢見る人たちと。
つながれることですね。
世界を変えているアクション、人に感動できるし、。
そういった人たちの活動を応援できる場所があるのは、。
素晴らしいことだと思います。
今のグリーンスからは、いつも希望がもらっています。
 
えり 今日はありがとうございました!
最後に、「あなたにとって、グリーンズとは?」を教えて下さい。
 
ひろみ 夢をもてる場であり夢を語れる場。
暖かい場であり愛のある場。
いつも自分の原点を思い出させてくれる場
何より、自分の赤ちゃんだと思っています。
 




Q&A

編集長YOSHさんに質問です。
「鹿児島の暮らし、どうですか?」

with Yutaka Tozawa


メルマガの〆は、greenz people と一緒につくるフリートークの質問コーナーです。
ご質問・ご意見などは people@greenz.jp までお気軽にお寄せ下さい!



今回は、green school 卒業生の戸澤豊さんが質問します

Q. 最近、YOSH編集長は鹿児島に引っ越されたと聞きました。実際に引っ越されてから、どんな違う風景が見え始めているのかをお伺いしたいです。鹿児島で気に入っている特別な場所などがあれば教えてください。(カフェ、港...どんなところでも!)

というのも、最近、じぶんの周りにも積極的に地方に移動してイキイキと暮らし始めている方が目立ってきました。YOSHさんが編集長の立場のまま引っ越すと聞き、「わー、なんとステキな!」と幸せな気持ちになりました。暮らし方から働き方を考えてみる、ということは、人間らしいなと改めて思ったのです。これからの暮らし方を実践していく上でおおいに参考にさせてもらえたらと、思い切って質問させていただきましたー。(ユタカ)

▼ ▼ ▼


編集長のYOSHが答えます

A. 2日に1日は温泉です!

ご質問ありがとうございます!まず、目の前で噴煙を上げる桜島が特別ですね。毎朝、自然の偉大さに触れて、背筋が伸びる思いです。今月のお気に入りの場所BEST3は、歩いて5分の温泉(朝5時から夜2時まであいてます)、有機野菜が充実の「地球畑」、あとは好きなものがほとんど揃っているマルヤガーデンズでしょうか。でも、GOOD NEIGHBORSの坂口修一郎さんに連れていっていただいた「菜々かまど」など、ありがたいことに人づてに新しい場所との出会いが続き、オリコンチャートのように目まぐるしく変わりそうな気がします。

働き方は変わったところと変わっていないところがありますね。大きく変わったのは生活のリズムで、自宅作業のおかげで、朝起きて着替えたら出勤、12時と19時に仕事をひとやすみして妻と一緒に自炊するなど、リズムをつくりやすくなったように思います。今はほぼ自宅で朝から晩までGoogleハングアウトで打ち合わせ続きで、出張は今のところ週に1〜2回。いい読書の時間になっています。ただ移動が一日7時間を超えるとさすがにしんどいので、ペースを見ながら、ときには遠隔で講演させていただくこともあります。

変わってないところは、東京のメンバー、ライターさんとの信頼の関係づくりを心がけること。特にコアメンバーとはLINEで情報のやり取りをしています。イメージはタクシー車内の無線で、自分には直接関係ない連絡であっても、他のひとの仕事の様子がわかれば、「あ、ちゃんと仕事してるんだな」って安心できる。そんな小さなことを大切にしたいですね。

引っ越すことを決めてから半年くらい、自宅作業を増やすなどちょっとずつ準備をしてきました。僕が鹿児島で仕事ができるのは、東京に住むことを自ら納得して選んで、そこでがんばってくれているメンバーの理解のおかげなんです。その感謝の気持ちはずっと忘れないですし、落ち着いてきたら九州からも仕事をつくっていけるといいですね。(YOSH)



次回の発行日は<4月11日(木)>の予定です。お楽しみに!



メールマガジン編集長:YOSH
編集デスク:木村絵里
協力:greenz people メールマガジン編集コミュニティ
発行:NPO法人グリーンズ
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