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日本の地域を「サーキュラーヴィレッジ」化する。リサイクル率No.1の町がこれからはじめること

こんにちは、グリーンズの植原です。

世界経済フォーラムが毎年開催する年次総会「ダボス会議」。2021年のテーマは「グレート・リセット」と発表されました。新型コロナウイルス感染症による世界的な経済打撃、そして進行する気候変動を前に、地球環境や社会格差に配慮した持続可能な社会になるための「大きな転換」について議論される予定です。

世界の潮流を受けて、この数年で国内でも「サステナビリティ」や「SDGs」について注目が集まり、議論される場も増えています。そのなかでヨーロッパを中心とした世界の先進事例を目にする機会も多いですが、日本が「大きな転換」を果たしていくためには、国内の取り組みに目を向けることも重要だと感じています。

ところで、みなさんは「鹿児島県大崎町」という自治体を耳にしたことはありますか?

鹿児島県の東南部にある人口1.3万人の小さな町。2006年度から2017年度までの12年間連続で「リサイクル率日本一」となった自治体です。2018年度にはリサイクル率「83.1%」という驚異的な実績を残し(全国平均約20%)、SDGs未来都市にも選定されています。

今から約20年前、ごみの焼却処分場がない大崎町は、埋め立て処分場が数年で満杯になるという課題を前にして、地域住民が主体となってごみの分別に取り組み始めました。現在では国内だけではなく世界からも視察が行われるような先進的な地域となっています。

大崎町の全景

生ゴミと草木等の有機物を堆肥化する有機工場

80度以上の熱で発酵している生ゴミと草木

徹底して分別される資源ゴミ

検品を経て出荷を待つ資源ゴミ

そんな大崎町は、資源循環の取り組みを加速させるために、2021年1月に「大崎町SDGs推進協議会」を立ち上げます。地域の金融機関や県内外の多様な企業と協働し、新しい社会システムの構築を目指す様々な実証実験を行います。

資源の循環利用、フードロス・フードマイレージの削減、再生可能エネルギーによる電力自給、教育や一次産業との連携など、世界の未来をつくるような「サーキュラーヴィレッジ」となっていきます。

大崎町SDGs推進協議会が目指すビジョンマップ

今回、2021年からさらなるチャレンジに取り組む大崎町のお話を伺うために、NPOグリーンズとmorning after cutting my hair,Incの共同事業であるサステナビリティの学校「Sustainability College」がコラボし「オープン講座」を開催することになりました!

「大崎町SDGs推進協議会」の参画団体であり、大崎町と企業とのパートナーシップ構築を行う「合作株式会社」は、現在プロジェクトメンバーを募集しています。ご興味ある方は、ぜひエントリーいただければと思います。くわしくはこちら

・国内のサステナビリティ先進事例の話を聞きたい!
・自治体としての資源循環の仕組みについて知りたい!
・「大崎町SDGs推進協議会」のチャレンジが気になる!
・大崎町のプロジェクトに関わりたい!

そんな人には奮ってご参加いただけると嬉しいです。オンラインでお会いできることを楽しみにしています!

イベント概要

【テーマ】
日本の地域を「サーキュラービレッジ」化する。リサイクル率No.1の町がこれからはじめること

【日時】
2021年1月7日(木)
20:00〜22:00

【開催場所】
オンライン(ビデオ会議ツール「Zoom」のMTG機能にて実施します)

【定員】
100名

【参加費】
一般チケット:1,000円
Sustainability College 受講生:無料

【お申込み】

申込みはこちら


グリーンズのイベントではPeatixにて事前決済をお願いしています。

【スケジュール】
19:45 Zoom OPEN
20:00 本編開始 / イントロ
20:10 ゲストプレゼン
20:50 トークセッション + 参加者Q&A
21:45 鹿児島県大崎町 / 合作株式会社からのお知らせ
21:55 運営からのお知らせ
22:00 終了

※イベント終了後の1時間は、任意参加でフリートーク/交流会の時間を予定しています。

【共催】
グリーンズ求人
Sustainability College
合作株式会社
鹿児島県大崎町

【ゲスト】

齊藤智彦さん (さいとう・ともひこ)
合作株式会社 代表取締役
鹿児島県大崎町 政策補佐監
1984年東京都生まれ 日本の高校を中退後、中国北京の中央美術学院に留学。北京、ニューヨーク、ベルリンでアート活動ののち帰国。
帰国後、慶應義塾大学SFC研究所にて地域政策についての研究・実践を経て、クリエイティブを活用した都市・地域へのアプローチをテーマに、日本各地でプロジェクトを展開。
2019年1月 鹿児島県大崎町の政策補佐監に就任し、地域内外の官民連携によるSDGs等の政策推進を担当。SDGsモデル事業や大崎町SDGs推進協議会の立ち上げを担う。
2020年7月大崎町での活動が本格化のタイミングに合わせて、大崎町に合作株式会社を設立。

西塔大海さん (さいとう・もとみ)
合作株式会社 取締役
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
1984年山形県生まれ。高校から不登校になり、引きこもりとバックパッカーをへて、東京理科大学、カリフォルニア大学、東京大学で物理学を学ぶ(科学修士)。東日本大震災後に震災復興会社の立ち上げに参画し、ローカルに関わりはじめ、2013年には地域おこし協力隊として福岡県上毛町に移住。世帯数14軒の山奥の集落に妻と娘と暮らす。地域おこし協力隊制度設計の専門家として、北海道から鹿児島までの全国の地域プロジェクト設計・支援を行うかたわら、2020年に齊藤智彦とともに合作株式会社を設立。

中野伸一さん(なかの・しんいち)
大崎町役場 企画調整課 課長
大崎町生まれ。昭和63年に大崎町役場に入庁。税務課、耕地課、企画財政課、住民環境課、総務課等を経て、令和元年度に企画調整課に配属。住民環境課では環境対策の担当として資源リサイクルを推進、その後のSDGs未来都市選定時にも担当として深く携わる。現在、53歳。

中村健児さん(なかむら・けんじ)
大崎町役場 企画調整課 課長補佐
大崎町生まれ。平成8年に北九州大学を卒業後、鹿児島市の民間企業に勤務。その後、平成10年に大崎町役場に入庁。教育委員会、企画財政課、総務課を経て、平成26年度に企画調整課に配属され、現在に至る。SDGsに関する業務のほか、地方創生、移住・定住、空き家対策、国際交流、多文化共生等の業務に携わる。現在、47歳。

【司会】

植原正太郎(うえはら・しょうたろう)
NPO法人グリーンズ COO/事業統括理事。1988年4月仙台生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。新卒でSNSマーケティング会社に入社。2014年10月よりWEBマガジン「greenz.jp」を運営するNPO法人グリーンズにスタッフとして参画。2018年4月よりCOO/事業統括理事に就任し、健やかな事業と組織づくりに励む。本業の傍ら、都会のど真ん中に畑をつくる「URBAN FARMERS CLUB」も展開中。循環型社会やサステナビリティについて勉強中。一児の父。

田中美咲(たなか・みさき)
1988年生まれ、奈良県出身。2013年8月に「防災をアップデートする」をモットーに「一般社団法人防災ガール」を設立。2018年フランスSparknewsが選ぶ「世界の女性社会起業家22名」に日本人唯一選出、世界1位に。同年国際的PRアワードにて環境部門最優秀賞受賞。人間力大賞経済産業大臣奨励賞受賞。
2017年2月より様々な課題を感動や共感を通して伝える株式会社morning after cutting my hair創業、代表取締役兼任。インクルーシブファッションのスタートアップSOLIT,Inc発起人。