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場の編集を通じて、下北沢で文化をつくる。「BONUS TRACK MEMBER’S」サブマネージャーの仕事とは #仲間募集

こちらの募集のグリーンズジョブでのエントリー期間は2022年8月29日までとなります。
募集要項は記事末をご覧ください。

グリーンズジョブではストーリー記事での求人紹介だけでなく、おすすめの活動の仲間募集を「この指とまれ!」の温度感でご紹介しています。

今回紹介するのは、DIY可能の物件や古民家、レトロなマンションなど、個性的な物件の仲介・管理をおこなう「omusubi不動産」。

「omusubi」という名前にもあるように、「田んぼを耕すようにまちを耕す」ことをコンセプトに2014年、千葉県松戸市ではじまりました。実際に田んぼを借りて、スタッフや管理物件の入居者、関係者とともに毎年、田植えと草刈り、稲刈りを行っているそう。

そして新たに始めたのが、東京・下北沢にある会員制のワークスペースやキッチン付きラウンジ「BONUS TRACK MEMBER’S」と、シェアキッチン「ナワシロスタンド」の運営。いま、その運営を担うサブマネージャーを募集中です。

新たな出会いが日々生まれている現場の様子について、またその裏方でどんな仕事をしているのか聞いてみました。

何をしているか

「BONUS TRACK」についてはこれまでも度々紹介してきましたが、2020年、“あたらしい商店街”をテーマに、小田急電鉄の線路跡にできた複合型施設です。飲食店や本屋、レコード屋などさまざまな店鋪が連なっています。

そのなかにある「BONUS TRACK MEMBER’S」は、単なるコワーキングスペースではありません。シェアキッチンや、区道に向かって小売ができるスタンドなど、イベントスペースも利用することができるのです。

またイベントスペースは教室や発表会などさまざまな場としても提供し、多様な人たちが混ざり合い、新たな出会いや商いが生まれています。

会員制のシェアラウンジとキッチンもある「BONUS TRACK MEMBER’S」。

そしてもう一つ、「ナワシロスタンド」は「BONUS TRACK」から徒歩10分ほどのところにあるシェアキッチン。曜日ごとに店主が変わり、ゆくゆくは店鋪をもちたい人などがステップアップしていくための拠点となっています。

日替わりカフェ以外にも、月に1度、上映会を開催したり、地域の人たちから本を寄付してもらい蔵書室としてまちに開いたりすることも。

築46年の空き家を改装した「ナワシロスタンド」。

そんな「ナワシロスタンド」と「BONUS TRACK MEMBER’S」を運営する人を、現在募集しています。

マネージャーの塚崎りさ子さんにお話を聞いてみると、ただ場を運営するだけではない、という場にこめられた思いが見えてきました。

「BONUS TRACK MEMBER’S」「ナワシロスタンド」マネージャーの塚崎りさ子さん。

背景にある思い

通常、レンタルスペースでイベントを開くときは、ただ場所を借りるだけ、ということが一般的だと思います。

しかし「BONUS TRACK MEMBER’S」や「ナワシロスタンド」では、企画者から提案を受けたあと、場をどう使うか、どんなふうに見せるとより多くの人に集まってもらえるかなどを、一緒に考えて伴走すると言います。

6月に落語の発表会をイベントスペースを使って開いたんですが、もともとは落語が好きなコワーキングスペース会員さんたちと「落語の面白さをシェアしよう」と“部活”を始めたんです。

みんなで月に1回、寄席に行ったり、イベントスペースで落語の映像を見たり。そして突然に「自分たちもやってみよう!」ということになり、メンバーが演目を覚える中私はなにかできないかなと会場構成を考えていると最終的には「席亭(寄席の場の主)」と呼んでもらって。

やってみたかったことにチャレンジする。大人が本気で遊んでみる。「BONUS TRACK MEMBER’S」らしい場だったなと思います。

落語の発表会の様子。

また7月には京都と東京を結ぶチーム「鯨波(とき)」が全国の作家さんによる商品の販売や、季節の食材を使った料理の提供などをおこない、こちらも「BONUS TRACK MEMBER’S」らしさを感じたそう。

この場所を選んだ理由を聞いてみたら、自分たちのやりたいことができる場所がなかなか見つからなかったそうなんです。

でも文化を発信する土壌がある「BONUS TRACK」ならやりたいことが体現できると思ってくれて、実現に至りました。個人の思いや体現したいことを、オープンに発信できる空気感のある場所だと、改めて思いましたね。

「鯨波」の出店時のポスター。

それは下北沢というまちが醸し出す空気も大いに影響しているようです。
個性的な古着屋や飲食店、ライブハウス、小劇場などが並び、サブカルチャーのまちとして賑わってきた下北沢。

「BONUS TRACK」にもその文化が凝縮しているように感じますが、塚崎さんは「こだわりが爆発した場所が集まっている」と表現していました。

とくにポップアップはハレの日なので、利用者さんの本気というか気合を感じます。その熱いこだわりに対して、よりよいサポートができるように日々全力で対応しています。

そのために、一スタッフとしてではなく、個人として接する方が最近は面白いと思っていて。人と人としてやりとりしたほうが熱量が高くなる気がするし、関係性も深められるので、仕事と生活が曖昧になっていますね。

「仕事だから」という域を超えた真摯なサポートのおかげもあって、利用者が次なるステップへ踏み出したこともあったと言います。

「BONUS TRACK MEMBER’S」で約半年間ポップアップ出店をしていた「TYON(タイオン)」というカレー屋さんが7月に新宿に実店舗をオープンすることになったんです。

お店を開きたいと聞いて「omusubi不動産」の不動産担当につないでからは、担当もTYONさんのカレーを食べながら事業計画や不動産関連の相談に乗っていましたね。そうやって実空間づくりをサポートできる不動産とゆるやかにつなぐことができるのも私たちの強みだと思っています。

ほかにも3件ほどがポップアップから実店舗へとステップアップして、少しでもサポートできたと思うとやりがいを感じるし、応援しているお店がまちに広がっていく感覚にワクワクしますね。

ポップアップ出店の様子。

こんな仲間、この指とまれ!

今回募集するサブマネージャーの仕事は、イベントスペースでの企画の準備や当日の運営のほか、自主企画の立案、またコワーキングスペース会員とのコミュニケーション、「ナワシロスタンド」の利用者とのコミュニケーションや企画のサポートなど多岐にわたります。

マネージャーである塚崎さんたちと取り組むこともあり、場の運営の経験はなくても大丈夫とのことですが、多くの人たちとやりとりをすることにストレスのない人が向いているでしょう。

また下北沢ならではの音楽や映画などに関心が高い人たちが集まるため、そうしたカルチャーへの関心があるとよりコミュニケーションをとりやすいようです。

一方で、イベントに合わせて働くため、お休みは不定休になるそう。特に週末や連休にはイベントが集中し、正直なところ体力のいる仕事だと思います。
その代わり、さまざまな人たちと出会い、日々刺激を受け、学びの多い場となりそうです。

なぜ私がこの活動を応援するのか

「omusubi不動産」は設立当初から、物件のオーナーさんと使う人のために、枠にとらわれず「いい」と思ったことをやり抜く姿勢を私は見てきました。

初めてワーキングスペースとイベントスペースの運営をすることになった「BONUS TRACK MEMBER’S」も、利用者が場を借りるだけという既成概念を大きく超えていました。

企画段階から当日まで自分ごとのように伴走し、イベントが終わったあともずっと応援していて、こんなに熱い思いのこもった場はなかなかないと思います。

もはや、ただ場を運営するだけではなく、場の編集を通じて、文化をつくっている。
その一役を担いたい人はぜひ、手を上げてみてはいかがでしょうか。

8月17にち(水)には説明会「場の価値をつくる仕事って?」も開催予定です。
詳しくはこちらをどうぞ!

(写真提供:omusubi不動産)
(編集:山中康司)

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