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「渡しておしまい」じゃ、寂しい。あなたと誰かの心を結ぶプレゼント、「いかしあうつながり」でデザインできるかも?

バレンタインまであと10日。意中の人に豪華なプレゼントを贈って思いを伝えようと準備している方は多いのではないでしょうか?

そんななか、密かにわたしはこんなことを考えてしまいました。

「いくら豪華で素敵なプレゼントでも、渡しておしまい・もらっておしまい、という一方通行で終わってしまうこともあるんじゃないか。せっかく心をこめて贈り物をするならば、お互いの心を結び、その後のコミュニケーションが生まれるきっかけをつくりたい・・・」

そこで今回は、グリーンズが2018年から掘り下げてきた考え方「”いかしあうつながり”」や、わたし自身の体験や友だちなどから聞いた話を活用してプレゼントを考えてみたいと思います。豪勢なものに頼らずに、でもたっぷりの思いを込めて、自分にしか渡せない贈り物をして、意中の人とのコミュニケーションのきっかけをつくることを目指し取り組んでいきましょう!

”つくって”贈る

自分で焼いたお菓子。
手編みのマフラー。
相手を思い浮かべて描いた絵。

「買う」こともできるけど、あえて時間をかけて「つくる」ことで、自分の気持ちをいっぱい込めたものを贈ることができるかもしれません。

わたしは、14歳の誕生日に姉から手づくりの絵本をもらったことがあります。当時のわたしは反抗期で、家族に対して素直になれず、ぶっきらぼうな態度が目立っていた時期。でも、この絵本をもらったときばかりは、素直に嬉し涙があふれてしまいました。それを見た母も、わたしにつられ目をウルウルさせていたことを今でも覚えています。

”言葉”を贈る

手紙を書く。
相手の好きなところを100個書く
メッセージムービーをつくる。

言葉を贈る方法もいろいろ思い浮かびます。習字が得意な人は、美しい言葉の書をプレゼントすることもできますし、歌が得意な人は気持ちをメロディにのせて伝えることもできます。

手紙をこよなく愛するわたしの友だちは、マイプロジェクトとして会ったことのない人に対してラブレターを書く活動をしています。過去に依頼があった山田さん(仮名)とは、下の名前も年齢も知らないのに(同性であることはわかったみたいです)、ラブレターを代筆した後も定期的に文通をしているのだとか。今では、「最近見た映画やたわいもない話をするような『特別な友だち』になった」と教えてくれました。

自己表現から生まれてくるものは十人十色。それゆえに、贈る人によって唯一無二で多様なものが生まれそうですね。

”お福分け”で贈る

「お裾分け」はよく耳にすると思いますが、人からもらった幸せを分けるという意味で「お福分け」(※)という言葉があります。
(※)人から貰ったものの一部を別の人に分け与えること。お裾分け。(国語辞典ONLINEより)「シェアする」とも言い換えられる。

例えば、手づくりのお菓子を友人からもらったとします。美味しさのあまり、「大切なあの人にも食べてもらいたい!」と思ったら、郵送でも直接でもその人に贈ってあげてみてはいかがでしょうか。「これは〇〇さんがつくったお菓子なんだよ。〇〇さんってとてもお菓子づくりで上手で・・・」とメッセージを添えたりして、物だけではなく関係性の「お福分け」もしてみてください。

あなたがもっている「資源」を贈る

「資源」と聞くと、エネルギーや資材などを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、ここでその言葉が差すのは、あなたが今すでにもっている才能・スキル・つながり・経験などのこと。自分自身、あるいは身の回りにある有効活用できるもの・ことを見つけ出して、新たな価値をつくっていこうというわけです。

まずは、プレゼントづくりに役立ちそうな、あなたの「資源」を発掘していきましょう。得意だと思うこと、今ハマっていること、普段から積極的に行っていること、人から褒められたこと・・・思い浮かべて書き出したリストの中に、プレゼントのアイデアは眠っているはず!

例) 
・洋楽が大好き ⇒ 洋楽のプレイリストをつくって音楽のプレゼント
・メイクやおしゃれが得意 ⇒ 相手にメイクをしてあげて、イメチェンしてあげる
・写真を撮ることにハマっている ⇒ ポートレイトを撮ってあげる
・家庭菜園をしている ⇒ 収穫した野菜や花をあげる
・有名人と知り合い ⇒ 有名人とのお食事会を開催して招待する

(ヒントここまで)

いかかでしたでしょうか?
思わず会話が弾んじゃいそうな手づくりのプレゼントで、意中の人といかしあうつながりをつくってみてください!

(Text: 亀山咲)

– NEXT ACTION –

あなたの身の回りの景色や、贈る相手のことを観察して、「コミュニケーションのひとつになる」プレゼントの種探しをしてみましょう!