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あなたの得意で誰かが救える。ロックダウンの危機に直面するホームレスを救った、イギリスの高級ホテルを舞台に起こった感謝の連鎖。

新型コロナウイルスにより、働き方に大きな変化が生まれた方はきっと多いでしょう。また、職を失った方も少なくありません。実際に、コロナショックが日本経済に与えた影響は大きく、2020年5月の完全失業率は2.9%に。完全失業者数は198万人にのぼったそうです。(参照元

わたしは、このような状況により自身の将来を心配する一方で、ふと、ホームレス状態の人について頭によぎりました。

そんななか、大きな危機に直面するホームレスの人びとを危機から救おうと、活動を始めている人がいます。

舞台はイギリス、ウースター地域にある「Fownes Hotel」。このホテルは、イギリスでロックダウンが始まっても営業を続けていたといいます。なぜならホームレスの人々のために、宿泊部屋を提供していたからです。1泊約155ポンド(約20000円、2020年7月現在)の高級ホテルによる、1日3度の食事も含め無料という思い切った支援でした。

とはいえ、通常営業時と同じコストをかけてスタッフを配置することは経営的に難しいことです。そこで、最低限のスタッフで対応していたといいますが、中にはいつもの2倍に至るほどの時間も働いていた人も。特にレストランの従業員は、3食を感染防止のために部屋へ届けなければならなく、休む間もなく働いていたそう。

アシスタントマネージャーのJulie Merrickさんは、

大変でしたが、とにかくホームレスを助けたいという気持ちが原動力でした。他のホテルはみんな閉めています。そんななか働いたスタッフは、本当に勇敢です。彼らは自分たちの役割を超えて働きましたから。チームの結束力が高まるきっかけになりましたね。

と語ります。

実際に宿泊した、Peter Swinbourneさん。25年間ホームレス状態だったという彼は「スタッフの優しさに救われました。ダブルベッドで眠るなんて初めての体験です」と話しています。

そんな奮闘するホテルのスタッフたちに救われたホームレスたち。「なにか自分たちにできることはないか」。そう考え、“恩返し”をはじめたのです。

ホテルの敷地にある庭のガーデニングや部屋の掃除。さらに厨房でお手伝いする人が現れ始めました。

特にホテルのスタッフたちを驚かせたのは、たった4日間で壁とパティオをつくりあげた、Eddie Boult(以下、エディさん)。

暇だったっていうのもあるけど、ホテルのスタッフに感謝していたからやったんだ。彼らはとても素敵なおもてなしをしてくれたよ。

と話します。

エディさんは、元レンガ職人だそう。得意がいきたのですね!

ホテルのスタッフたちは、自身の職によるスキルでホームレスを救いました。
それに対し、ホームレスたちは自分の得意で恩返しをしました。

誰かのために役立てるスキルは、あなたの得意なことや好きなことに眠っているかもしれませんよ。

– NEXT ACTION –

「ビッグイシュー日本版」(ホームレスの人の自立を応援するためにつくられた雑誌)では、「コロナ緊急3ヶ月通信販売」を提供。5月末時点で9000人から申し込みがあり、全国の販売者に1ヶ月5万円を配布できたそう。自分がホームレスの人に対してできることはなにか考えてみませんか?

[via GOOD NEWS NETWORK, sharably, BIGISSUE 日本版]

(Text: 亀山咲)