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北欧諸国の中でも早くから解禁。デンマーク人が大好きな飲み物の呼び方は、ちょっと特別。

[Bajer] beer

bajer(バイア)とは、ビールのこと。

デンマーク人にとって、国産できて、おいしくて、日々の暮らしの中でお水以外で一番なじみのある飲み物といっても過言ではない。デンマーク語では、正式には「øl」(ウル)がビールを意味する単語なのだが、日常的な会話では通常、bajerと呼ぶ。

「Fyraftensbajer」(フュアアフトゥンズバイア)といえば仕事帰りのビールのことだし、お店でも普通のピルスナータイプのビールを頼むときは「To bajere, tak!(ト バイア、タク!意味は「ビール2つお願い!」)などが定番フレーズだ。

しかし「øl」という正式な単語があるのに、なぜビールのことをbajerと呼ぶようになったのか? それは、デンマークが誇る世界のビールブランド「カールスバーグ」の歴史に由来していた。

カールスバーグ創業者のJ.C.ヤコブセンが下面発酵の製造方法を学んだのは、ドイツのバイエルン。そこで学び得た純粋な発酵酵母をデンマークに持ち込んだのがカールスバーグの始まり。そう、bajerの名前の由来は、バイエルンからきているのだ。

現代のデンマークでbajerというと通常はピルスナータイプのビールを意味する(ちなみにピルスナーの名前はチェコの町ピルゼンで生まれたことに由来するのもデンマークではよく知られた話)。しかしバイエルンのビールはダークラガーが主流だ。どうやらヤコブセンが学んだ19世紀当時は、デンマークでもピルスナーよりダークラガーが人気が高かったそうで、現代のデンマークではダークラガーのビールを「Classic(クラシック)」と呼ぶ。今でもピルスナーに次いで人気の高いビールである。

デンマークの法律上、16.5%未満のアルコール度数なら16歳から、それ以上の度数は18歳から解禁となる。しかしながら多くのデンマーク人が、14歳で迎える賢信式(けんしんしき:キリスト教の大切な儀礼)ではアルコール飲料を子どもたちにも振るまうことが多いなど、10代後半くらいの時期から少しずつアルコールに接する機会が増えていく。

そのため高校生のパーティーでもアルコールが用意されるのが一般的であり、酔っ払うティーンエージャーは本当に多い。他の北欧諸国がアルコール解禁年齢を18〜20歳に設定しているのに対し、デンマークだけが16または18歳という低年齢に設定していることには、健康面、教育面、社会的側面からデンマーク社会でも賛否両論があるのも事実だ。

また、国内各地、特色あるクラフトビールの生産が盛んでもあるので、更に詳しくは「øl」の章で述べることにする。
 

– INFORMATION –

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