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食と自然とわたしの関係性。映画『いただきます ここは、発酵の楽園』を観て考えることとは

みなさんは毎日の食事の前に「いただきます」、していますか?

声に出したり合掌するかどうかは別としても、食材や料理をしてくれた人への感謝は忘れたくないですよね。今日はそんな気持ちを根元から掘り下げて伝えてくれる映画『いただきます ここは、発酵の楽園』をご紹介します。(2020年1月24日劇場公開)

お味噌に代表される天然の発酵食が「体にいい」と再認識されてきた昨今。すでに各地さまざまな幼稚園や教育機関にて、子どもたちが畑や味噌仕込みを体験し、日常的に自分たちの手づくり味噌を食べるといった「食の見直し」が行われてるところも増えています。

食事を変えたことによりアレルギーが改善したり、しっかり遊ぶ力強さがついた子どもたちの姿と、専門家や教育関係者のインタビューを捉えた、2016年公開の映画『いただきます みそをつくるこどもたち』は、全国各地600箇所以上で上映されるなど話題作となりました。

その続編ともいえる映画『いただきます ここは、発酵の楽園』は、同じオオタ・ヴィン監督による制作で、前作に続き食をテーマにしてはいるものの、前作を見逃している方でもまったく問題なく楽しめる映画に仕上がっています。

本作では、木村秋則さん、吉田俊道さん、菊地良一さんという3名の有機農家さんが登場し、自然と一体化したライフスタイルやそれぞれの哲学を紹介しているのですが、その言葉がとてもわかりやすいのです。映像に挿入される子どもたちの純粋でありのままの姿による効果なのでしょうか、農家さんたちの自然に対する概念も、本質が芯から際立つように感じられるのが印象的でした。

発酵は味噌や醤油だけでなく、畑の中ですでに始まっていて、野菜には良質な菌がたくさん着いている。それは数十年前まで当たり前だったことですが、いつの間にか今では、ある意味で贅沢な”オーガニック”になった現状を思わずにはいられません。

雄大な自然美が画面いっぱいに広がる光景を観ながら、自然や食とご自身の距離感について、あなたはどう感じるでしょうか?

本作でナレーションをされている女優の小雪さんは、試写会の舞台で、「この映画は、食の大切さが、体の健康と、精神的な幸せにもつながることを実感できる」と話していました。さらに印象的だったのは、「食をシンプルにすると、食事の準備も楽だし、子どもたちも落ち着きます」と最近の実体験を話されていたこと。忙しい日々のなかでも、3人のお子さんたちに毎日お味噌汁をつくり、毎年お味噌を手づくりしているんだとか。

野菜や味噌を自分たちでつくる子どもたちの姿も。

映画にはほかにも発酵や食の専門家たちが登場するとともに、劇場公開日以降は豪華ゲストたちと監督のトークも予定されています。(詳細・ご予約はアップリンク吉祥寺まで)

冒頭にて「いただきます、してますか?」と問いかけましたが、食や自然との関わりについて、身近な家族や友人がどんな考えをもっているのか、この映画をきっかけにおしゃべりしてみるのはどうでしょうか。何か、新しいきっかけやつながりが誕生するかもしれませんよ。

(画像提供: イーハトーヴスタジオ)

– INFORMATION –

2020年1月24日(金)公開
映画『いただきます ここは、発酵の楽園』


劇場公開 スケジュール
1月24日(金)公開 UPLINK吉祥寺(東京都)
2月 8日(土)公開 名演小劇場(愛知県)
2月14日(金)公開 佐久アムシネマ(長野県)
2月29日(土)公開 横浜シネマ・ジャック&ベティ(神奈川)
3月13日(金)公開 鶴岡まちなかキネマ(山形県)
3月13日(金)公開 フォーラム山形(山形県)
4月 3日(金)公開 アイシティシネマ(長野県)
ほか多数。詳細: https://itadakimasu2.jp/