greenz.jpの連載「暮らしの変人」をともにつくりませんか→

greenz people ロゴ

地域の未来をつくるには、仲間が必要だ。地域の起業家×移住者で新事業を生み出す「郡上カンパニー」という挑戦の生態系 #求人あり

岐阜県郡上市では、2017年からエッジの効いた移住&起業促進プロジェクト「郡上カンパニー」がスタートしています。「カンパニー」という名前は、より語源に近い「仲間・同志」という意味が強く、この取り組みの大きなテーマは「根っこのある生きかた」をともにつくっていく仲間たちをつくること。

地域の起業家が考案した“郡上の未来をつくる”と選定された事業アイデアに対して、市外から共同創業者を募集し、住民票を移して移住してもらい、3年後の事業化をともにめざします。その間最大3年間は、郡上市から月20万円のベーシックインカムが支給されます。

現在、市内では8つのアイデアの事業化が、8組16名によって進められています。
今回の記事では、2組4名のみなさんにご登場いただいています。

郡上市大和町にある“宴会集落”と呼ばれる「母袋(もたい)」でどぶろく農家民宿「とまりぎ 山ノひゃくせい」を立ち上げるおふたり。そして、手しごとの文化が受け継がれる郡上市白鳥町の集落「石徹白(いとしろ)」で、お蚕さんや羊毛で糸を紡いだりといった手しごとを通したお母さんたちの集いの場「郡上手しごと会議」の事業化をめざすおふたりです。

どんな出会いがあり、どんな想いを持って事業を進めているのか? 現在進行形の物語をお届けします。

プロジェクト: 都市と農村をつなぐ「どぶろく文化発酵人」

訪れたのは、郡上市大和町の山間に位置する「母袋(もたい)」という集落。郡上八幡駅から車を30分ほど走らせ、辿り着きます。到着してあたりを見回すと、予想以上に山にすっぽりと覆われ、どうやって暮らしているんだろう? とふしぎになります。

住民は、わずか38世帯。
この集落で進められているプロジェクトが、都市と農村をつなぐどぶろく農家民宿「とまりぎ 山ノひゃくせい」をつくること。館内にどぶろく工房を併設し、自分たちでお米を育て、そのお米で新たなどぶろくブランドも立ち上げようとしています。

母袋の地域おこし協力隊2年目×元・東京の焼き菓子屋店主

事業立案者(左):吉田雄輔(よしだ・ゆうすけ)さん
1983年北海道生まれ。学生時代は(PA・レコーディングエンジニア)を専攻。卒業後は音楽活動の傍ら、音響会社・広告代理店で働く。その後、札幌市の老舗喫茶店でマスターを務める。2016年に郡上市大和町母袋の地域おこし協力隊に就任。地域づくりプラットフォームの構築、地域将来ビジョンの作成を手がける。郡上どぶろく研究会委員。
ヨソモノパートナー(右):小野木淳(おのぎ・あつし)さん
1985年岐阜県羽島市生まれ。絵を描きたくて上京。2013年、東京都立川市でアートやライブイベントなども開催する「焼き菓子や ひとひとて」を開業。2018年6月、プロジェクトに参加するため、郡上市へ家族で移住。2歳になる1児の父。

どぶろくをツールに、“宴会集落”で場づくりに挑戦

吉田雄輔さん。集落の空き家対策の活動により、ここの物件を貸してもらえることに。

今回のプロジェクトを立案したのは、札幌市で老舗喫茶店のマスターをしていた吉田雄輔さん。「人々の居心地の良い場所をつくる」ことをめざし、つながりを大事にする地域に興味を持ち、2016年に郡上市大和町母袋の地域おこし協力隊としてやってきました。吉田さんは、まだ母袋へ来て2年目というのに、住民から母袋のことを一番よく知っている、とお墨付きをもらうほど物知り。勉強熱心で、地域の方に活動を応援されています。

吉田さん 僕が担当している仕事内容は、地域の人たちが5年後、10年後にどうなっていきたいのか? 地域づくりプラットフォームの構築していくことです。例えば、担い手が不足しているとか、みんなわかっているけれど、それをどういう風に未来へつなげていくのか、といったことを考える取り組みです。

どぶろく農家民宿「とまりぎ 山ノひゃくせい」外観。

吉田さん そのなかで、地域の困りごととして、田んぼの担い手不足の話がありました。母袋にはあちこちで田んぼが広がっているものの、平らな土地は少なく、大規模にできる土地柄ではない。そのため、お米をつくっても割に合わないんです。稲代にも収穫にもお金がかかるので、暮らしが潤うわけではない。じゃあ、なんでやっているのかというと、景観を守るためにやっているという答えが返ってきたんです。

それを聞き、このままだとやる人がいなくなって、どんどん田んぼがなくなってしまう、と危機感を覚えたという吉田さん。

吉田さん そこで、お米を使って何かできないか? そう考えたときに、ここ郡上市大和町が“*どぶろく特区”ということに気がついたんです。どぶろくをつくっている先駆者もいて、それがまたおいしいんですよ! 

*どぶろく特区とは、農業者が自家産のお米で仕込んだどぶろくを、自分が経営する民宿やお店で提供するなら酒造りの免許を取得できる、国が指定した地区のこと。

吉田さん 大和町では、すでに燻り豆腐屋の「母袋工房」さんと居酒屋「三河屋」さんからどぶろくが販売されています。地元の熱もすごくて、市外にも販路があります。

そのなかで、僕たちができることは “ヨソモノ”と一緒にどぶろくをつくること。味もザ・どぶろくという重たいものよりも、まずは微発泡でもっとライトな味を狙い、どぶろくそのものを若い人に広めていきたい。僕たちにとって、どぶろくは人とつながるためのツールなんです。

東京の立川から郡上へ。焼き菓子はツールだった

東京の立川市で人気店「焼き菓子や ひとひとて」を開業されていた小野木さん。なぜ、郡上へ移住しようと思っていたのでしょうか?

小野木さん もともと岐阜市が生まれで、おじいちゃん、おばあちゃんが郡上の大和なんです。僕、本当は絵が描きたくて、東京に出てたんです。ギャラリーでお金を稼ぎたかったけど、それだけではなかなかお金稼げない。それで「ひとひとて」は、ライブやイベントを開く場所になっていきました。

どぶろくとリンクしているんですけど、お菓子はツール。移住を考えたのは、東京の暮らしに可能性が見えないこともあって、立川でお店を開きながら、子どもを育てていくことがしんどかったからなんです。

お互いに、ピンときた

移住を決める大きなきっかけは、greenz.jpで紹介された「郡上カンパニー」の記事。これを読んで、郡上市へ行ってみようと、郡上八幡にある「糸CAFE」を訪れると、導かれるように吉田さんを紹介されたそうです。

小野木さん 吉田さんに会って、どぶろくの話もして、求めている場所はこれだ! と思ったんです。

吉田さん 話したときに、ピンとくるものがあった。いろんな変なことをやってる人なんだろうな、というのが彼の第一印象です。彼は絵を描くために東京へ出て、僕もバンドを組んで音楽活動をしていた経験がある。好きなことをやるってリスクが高いですよね。けど、彼は好きなことをやるために、本気で馬鹿なことをやれる人間なんじゃないかな。そんな風に思いました。

吉田さんがどこにいるのか、地元の人に聞いています

小野木さんが製作中のへちまのスポンジ。この部屋がどぶろく工房になる予定。

お話を聞いていると、まるで運命の出会いのように引き寄せられ、その後も事業パートナーとしてとてもうまくいっているおふたり。その秘訣はなんなのでしょう?

吉田さん こだわりがないんですよ。例えば、今、彼がへちまのスポンジをつくっているんですが、それを売りに出しても、俺には関係ないし、好きにやってくれ、と思う。人手が必要なら、手伝うよというぐらい。あと、僕はSNSなど外に発信していくことが得意じゃないんですけれど、彼が率先してやってくれる。

小野木さん 僕、ビジュアルでものごとを察する人間なので、そういう見せ方は、自分では得意だと思っているんです。普段、こういう役割分担の話はしなくて、お互いにやりたいことをやって、役割を決めすぎないようにしています。

facebookでアップされている、小野木さんが描いた建物の完成予定の図面。

仕事の進め方も独特で、今日はどこどこで何々をしようとか、といったことはほとんど話さないそうです。

小野木さん 連絡の取り合いも、ほとんどしないです。今日いるかな? みたいな感じで母袋にきて、地元の人に吉田さんがどこにいるのか聞いてるんです。集会所に車があれば、立ち寄る。そのときに話しあったりします。

吉田さん 一応、平日にどれぐらい働くのか、なんとなくはありますよ。でも、おらんかったからと言って、何をいうこともない。今日はたぶん家族と過ごしてるなとか昨日まで、イベントが立て込んでたんで、休んでるんだなとか。

「助ける」がコミュニケーションの道具

お話を聞いていると、お互いを信頼し、自立して動く。そんな姿が見えてきます。ご近所さんにも愛されているようで、楽しそうに活動するふたりを見て、ときどきビールを片手に遊びにきてくれるそうです。

吉田さん 母袋の人は、困ったことあるなら、ちゃんと言えよって伝えてくれている。それで相談すると、本当にちゃんと答えてくれる。逆にいうと、頼ることが必要なんです。できないことをできないです、というと助けてくれる人が周りにいます。

「母袋工房」でどぶろくのつくり方を教わる様子。

吉田さん どぶろくの試作も、大和に2軒つくっているところがあって、どちらもつくり方も一から十まで、全部さらけだしてくれるんです。普通、嫌じゃないですか。競合相手になるのに。原料から数から仕込みの工程から、全部一緒にやらせてくれる。うまいもん、自分たちで納得するもの、つくってみいよって。

小野木さん 助ける、ということをコミュニケーションの道具にしてくれているのかな。ここのみなさんは、自分たちの集落を“宴会集落”と呼んでいて、とりあえず、飲むんです。“人間”というキーワードを大切にしている人たちがすごく多くて、まず人として話をしようよ、とちゃんと興味を持ってくれる人ばかりですね。

郡上にいても、郡上の外に援軍がいる

また、郡上にいると、なぜか東京の人とのつながりが、どんどん広がっていくといいます。

吉田さん このプロジェクトを事業化する前に、「郡上カンパニー」の共創ワークショップというプログラムで、3ヶ月間、東京の人とアイデアの種を確かめてみる機会があったんです。移住はできないけれど、何かを考えてみたいという人が、3人。みんないい人ばかりで、ワークショップのプログラムが終わってからも、毎月遊びに来てくれる人もいれば、ここと何かつながりを持ちたい、人をつなげたいという善意のもとに、都内でどぶろくバーのイベントを考えてくれる人もいます。

小野木さん 僕らに責任を負わせることはなくて、やりたいことがあるなら、手伝うよ、というスタンス。母袋の人をみて、感じてくれているんだろうなと思います。郡上の外に、援軍がいるんです。すごくおもしろいのが、郡上で出会った人と、僕の知り合いの東京の人が趣味やイベントとかどこかでつながって、郡上で一同に会することがよくある。この半年でもあちこちで火がぼっ、ぼっ、とついていることを実感しています。

プロジェクト名:郡上の自然の恵みで「衣」を生み出す

母袋から北西へ約40km。
ぐねぐねと曲がった山道を登り、母袋以上に山奥へと進んでいくその先に、約250人が暮らす集落・石徹白(いとしろ)はあります。
ここでは、「石徹白洋品店」を営む平野馨生里さんが立ち上げた、手しごとを通したお母さんたちの集いの場「郡上手しごと会議」の事業化プロジェクトが進められています。

「石徹白洋品店」代表×元染職人・服飾デザイナー

事業立案者(左):平野馨生里(ひらの・かおり)さん
1981年岐阜県岐阜市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。在学中から毎年カンボジアへと通い、内戦で失われた伝統織物を復刻する「クメール伝統織物研究所」にて研究を進める。2011年に郡上市白鳥町石徹白へと移住し、2012年に「石徹白洋品店」の店主へ。2015年に「郡上手しごと会議」を立ち上げる。3児の母。
ヨソモノパートナー(右):諏訪裕美(すわ・ゆうみ)さん
1985年生まれ。フランス・パリにあるファッション専門学校「ESMOD PARIS」卒業。福岡県にある、天然染料を100%使用する染色工場に入社。2018年に「郡上手しごと会議」でのものづくりのブランド化を行うパートナーとして石徹白に移住する。

郡上には日々の暮らしに手しごとが根付いている

お母さんたちの手しごとというと、何を思い浮かべますか?
ちくちくと裁縫をして、小物をつくったり、冬には編み物をしたり。そんな感じではないでしょうか。
「郡上手しごと会議」のメンバーによる内容は違います。お蚕さんや綿を育てて糸を紡いだり、羊の毛で糸紡ぎをしたり、藍の葉を育て、草木染めをしたり。本当に昔ながらの“手しごと”です。

平野さん 郡上の人は”甲斐性がある”とも言われ、職人ならずとも、日々の暮らしに手しごとが根付いているような気風があるんです。わたしは岐阜市出身で、Iターンでやってきたんですが、郡上には自然とともに暮らしていく心持ちみたいなものが、当然のように備わっている。それが私にとっては新鮮だったし、すごく大きな価値だなと思いました。

ところが、子どもが小さいときは、働きに出ることができなくて、世間から取り残されてしまうような気がする。子どもたちが大きくなってお金が必要になると、お金を稼ぐための仕事が中心になって、手しごとをやめてしまう人もいるといいます。

平野さん もったいないな、と思っていたんです。これまで続けてきたことをもう少し極めて、きちんとした仕事にすれば、パートに出る必要がなくなるかもしれない。

女性はライフステージによって、おうちから出れない時期がありますよね。世間から取り残されてしまうような気がする人もいると思う。でも、手しごとはそういうときにも関係なく、継続していける仕事がつくれるんじゃないかと思って、事業化することに決めました。事業化にあたって、つくり手さんとやりとりをして、質、デザイン性を上げていくブランディングを担ってもらう人が必要になり、裕美ちゃんに来てもらいました。

染料そのものを見るには、山に入るしかない

パートナーとして仲間に加わったのは、諏訪裕美さん。
昨年11月まで福岡県にある染色工場に勤め、自分たちの染色技術をどうやってお客さんにPRしていくか、というまさにブランディングを担当されていました。

諏訪さん 前の会社では、植物の染料で染めてはいたんですけれども、染料として使用する部分のみ、例えば、根っこや実などが乾燥されていたり、粉末状になっていたりと、染料の姿で届くんですね。でも、染料そのものの姿形を知りたい、という欲求が出てきてしまって。これはどういう、場所に生えていて、どんな花が咲くんだろう? そういうことが気になり始め、図鑑で調べたりはしたものの、結局、写真。これは山に入るしかないんじゃないか、と思ったんです。

諏訪さん この郡上のプロジェクトの話が決まる前に、私はもう退職をしていました。退職後に勉強しにいこうかな、と思っていた場所はすでにあって、そこは山のなかで、植物を採取して染めたり、畑もあったので、畑で育ててもいい、お蚕さんを育てて、自分で糸をひく。そういう一連の流れを勉強できるところでした。

そう思っていたら退職3日後に、以前から気になっていた石徹白洋品店のFacebookページで郡上カンパニーの取り組みを知り、募集内容もやってみたかったことばかり。わっ、すごい! と思って、すぐに応募しました。

商品としていいものをつくるには、地域外の人が必要

平野さん 応募してくださった方は、ほかにも何名かいらっしゃったんですけれど、もう裕美ちゃんが適材。これ以上合う人はいないな、というぐらいキャリアも興味もすごく合う。お蚕さんや羊毛、これほどまでに素材に興味を持って、服をつくりたい、という人ってあまりいないと思うんですよ。だいぶ変わった子(笑)

「郡上手しごと会議」には、ものをつくっている仲間がいて、上手につくるんだけど、商品としていいものをつくっていく、というところはまだ初心者。そういうところを裕美ちゃんの経験や知識、アイデアとかで、よりよくしてくれる。

どうしても、趣味として取り組んでいる範囲だと、かわいいんだけど、商品として見た時にどうかな? とか継続できる価格設定かな? というものがいっぱいあって、それをブラッシュアップしていくことが一緒にできる。だから、エンジンが増えたみたいな感じかな。

諏訪さん 外からぽんっと来たのですが、馨生里さんというか、平野家が石徹白のホストファミリーのように受け入れてくださって、その態勢がありがたかったですね。仕事でも、馨生里さんが話しかけやすく、こういうのはどうですか? と気軽に提案しながら仕事を進められて、すごくやりやすいですね。

どぶろくチーム同様に、働くスケジュールに決まりはないといいます。諏訪さんは「郡上手しごと会議」のメンバーが住む郡上八幡や白鳥など、そのときどきで打ち合わせへ出かけ、事務作業があるときに、「石徹白洋品店」にいるようにしているそうです。

「郡上手しごと会議」第一弾のアイテム。足先ぽかぽかの草木染めシルクウールの靴下。

11月には「郡上手しごと会議」第1弾のアイテムとして、草木染めのシルクウールの靴下お披露目も。つくり手さんとのやりとりを重ね、およそ半年間のうちに生産できる仕組みを整え、イベント販売まで実現しました。今のところ、事業計画表通り、かなり順調に進んでいるそうです。

けれど、それだけでは満足しないのが、諏訪さんです。

諏訪さん つくること、伝えることは両輪でやっていかないといけないと思っています。つくることはできても、それをどうやって使ってもらい、良さを伝えるのか。地域のなかだけだと、飽和しちゃうと思うので、地域内で愛されるブランドになることは重要ですが、それと同時に外に向かって、ものの良さ、郡上でつくられている背景など伝えていきたいですね。

メンバーのみなさんとは、これをどうやって続けていくかを考えていきたいです。事業を一緒に運営する感覚をつかんで、自分のこととして、とらえてくれるようになっていったら嬉しいですね。

取材中には、「この収入でみんなで温泉旅行とかに行けるようになったらいいねえ。旦那さんはおいて」なんて笑い話も出ていたおふたり。仕事が暮らしの延長線上にあるからこそ、関係性も家族のように温かいものになっているように感じました。

受け身ではなく、自分でどうにかする

どぶろくチームが「石徹白洋品店」へ。郡上カンパニーで文化祭がやりたいね、と盛り上がりをみせていました。

今回ご登場いただいた2組は、一見すると、性格や醸し出す空気感もまるで違います。けれど、「郡上カンパニー」が掲げる「根っこのある生きかたを、つくる」その価値観が見事に共有され、そこに人々が惹きつけられている。まるで郡上でうごめき、挑戦する人の“生態系”のようなものが、できているのかなと感じました。

「郡上カンパニー」では、2019年4月から新たな仲間となる「共同創業プログラム」2期生を募集します。郡上市には、今回ご登場くださった4人をはじめ、横のつながりもしっかりしているので、仲間をつくるという意味では恵まれていると思います。そこであえてちょっと厳しい、小野木さんのこんな言葉で締めくくりたいと思います。

小野木さん 自分でどうにかする、というスタンスで来ること。その厳しさはあります。生きることに、まっすぐに向き合う。そういう人が集まっているのが郡上であり、「郡上カンパニー」だと思います。自分の人生を、覚悟をもって「遊ぶ」。そういう感覚を持つ人にとっては、最高の環境だと思いますよ!

「ここでは正解、不正解はない。こけて正解のこともある。」
とも語ってくれていた小野木さん。

とにかくおもしろいと思うことをやってみる。その姿は、まるで毎日を全力で遊ぶ子ども。自分の人生を、覚悟をもって遊んでいるようです。
人生は一度きり。せっかくならば、とことん遊んでみませんか?

(写真: 逸見菜々子)

-INFOMATION-

「郡上カンパニー」のことをもっと詳しく!


本記事でご紹介した「郡上カンパニー」の全体像は上の図の通りです。

1.「地域アイデア会議」
郡上で暮らすひとがやってみたいアイデアを共有し、それを育てていく。

2.「共創ワークショップ」
郡上に興味を持つ都会で暮らす人と3ヶ月間、全5回のワークショップで、ブラッシュアップする。

3. 「共同創業プログラム」
“郡上の未来をつくる”と選定されたアイデアは、市外から共同創業者を募集し、移住してもらい、ともに事業化をめざす。

今回の記事では、「共同創業プログラム」をご紹介しましたが、郡上に関わってみたい方で、移住はできないという人には「共創ワークショップ」と呼ばれる、通いで事業の芽を育てるプログラムも用意されています。こちらの募集は6月頃に行う予定です。

「郡上カンパニー」のプログラムに興味を持った人は、こちら!


◎12/4(火)green drinks Tokyo「根っこのある生きかたを、仲間とつくる」
12月4日に開催される、郡上カンパニーとの共催イベント。地域をフィールドに仲間とともに根っこのある生き方を実践するゲストをお招きしつつ、「根っこのある生きかたを、仲間とつくる」をテーマに、参加者のみなさんと一緒にじっくり考える機会にしたいと思います。
詳細はこちら > https://greenz.jp/event/gdtokyo181204/


郡上カンパニーの「共同創業プログラム」2期生(2019年4月〜)の募集詳細は郡上カンパニーのWEBサイトでご確認ください。
詳細はこちら > https://gujolife.com/