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「DIYの素材について、考えたことなかった」。原状回復可能な無垢の床「ユカハリ・タイル」の生産現場・西粟倉を訪ね、DIYer・久米まりさんが再認識した自らのスタンス。

「自宅の床を無垢のフローリングにしたい」というのは、多くの人の夢ですよね。でも、賃貸に住んでいる人は、“原状回復”のルールがあるため、DIYで挑戦することも難しいのではないでしょうか。

今回ご紹介する「ユカハリ・タイル」は、賃貸に住みながらもそんな理想をかなえてくれる、“床に敷くだけ”の無垢の床材。岡山県・西粟倉村で、現地のスギやヒノキをさまざまな製品に加工する「西粟倉・森の学校(以下、森の学校)」の人気商品です。

「この商品がずっと気になっていた」というのが、久米まりさん。以前greenz.jpの記事でもご紹介した通り、久米さんは、築40年以上という賃貸アパートの自宅を、オリジナルのDIYで素敵な空間につくり上げ、その施工例やDIYへの思いは、ブログなどを通じて多くの人を魅了しています。

今回、「森の学校」のみなさんが、久米さんを西粟倉へご招待。「ユカハリ・タイル」の原材料となる木が育つ森や、実際に生産される工場を見学することになりました。

この日を通じて、「DIYの素材について、考えたことなかった」「見る目が変わった」と言う久米さん。そして見えてきたのは、「ユカハリ・タイル」の背景にあるストーリーと、久米さんのDIYへの思いとのつながり。そこには、「家族」というひとつのキーワードが浮かび上がってきました。

久米まり(くめ・まり) 写真中央
8年前、結婚をきっかけに築46年の共同住宅2DKのリノベーションに着手。「原状回復できるDIY」のハウツーをブログで綴り、読者数1万人を越す超人気ブログに。企業とのコラボレーションによるワークショップ、商品開発も手掛ける。著書に「Kume MariのDIYでつくる家、つくる暮らし DIY LIFE」(主婦の友社)、「Mari’sマジックで簡単!おしゃれ部屋づくり」(宝島社)、「Mari’sおうちカフェ」(宝島社)がある。
羽田知弘(はだ・ともひろ) 写真左
「株式会社西粟倉・森の学校」営業部長。愛知県出身。三重大学で森林について学び、国産材専門の木材商社に勤めたのち、「森の学校」へ。
西岡真生子(にしおか・まいこ) 写真右
「株式会社西粟倉・森の学校」スタッフ。大阪府出身。大阪芸術大学卒業後、イベント会社に勤務。結婚後、パートナーの母親の故郷がある西粟倉へ移住し、夫婦で「森の学校」で働く。3人の子育て中。商品の企画開発を担当。

「賃貸でも無垢の床を楽しみたい」という声に応えた、
敷き詰めるだけの床

「ユカハリ・タイル」は、賃貸に住みながらも、「無垢材の床で暮らしたい」という人へ向けてつくられた商品。施工に接着剤やノコギリなどは必要なく、自宅に届いた段ボールから取り出し、手で並べて床に敷き詰めるだけ。女性や子どもでも簡単にDIYできます。

50cm×50cmのタイルを手で並べていくだけ。木目の向きを交互にするなど、配置も自由に決められます。細かなサイズはカッターで調整できるように加工されています。

久米さんも、現在は賃貸住宅に住んでいるため、実践するDIYは原状回復ができるものばかり。そのため、床はずっとクッションフロアを使っているそう。無垢の床への憧れが強く、数年前に「ユカハリ・タイル」と出会い、「賃貸でもこんな木の床を楽しめるんや!」と衝撃を受けたとか。

実際に自宅に取り入れることも検討中の久米さんは、森や工場を見学し、どのように活用したいと感じたのでしょうか。

西粟倉の森のほとんどは、
50年前に「孫のために」と植えられた木

「森の学校」の羽田さん・西岡さんが最初に案内してくれたのは、西粟倉にある、樹齢約100年のスギの森。ここはいわば “極上クラス”の森で、長い時間をかけて間伐や枝打ちなどの手入れがしっかりとなされているので、日光が差し込み、足元には苔などの植物が自生しています。

3世代ほどにわたってきちんと手入れされている樹齢約100年の森。どこか神秘的な雰囲気すら感じます。

西粟倉村は、全面積の約95%を山が占めていますが、なんとそのうち約85%は人工林。なぜ、そんなにも多くの木が植えられたのでしょうか。

羽田さん かつては長く大きく育てた分だけ木の価値が上がるとされていました。そのため50年前に、「将来の孫の資産に」と考えて植えられたのが西粟倉の森のほとんど。それだけ西粟倉の人たちが、村の林業に期待していたんですよね。

ところがふたを開けてみると、日本の林業界に期待していたような発展はありませんでした。多くの木は50年ほどで伐採・加工され、建築業界やホームセンターなどへ安く売られていきます。また、樹齢100年の木だからといってその倍の値段で売れるかというとその需要はなく、林業界の大きな課題となっているそうです。

羽田さん 西粟倉では「百年の森林構想」を掲げ、普通なら50年で切ってしまう山の木を、もう50年育てることで“100年生”の森を育てていこうとしています。でも、50年後にいくらで売れるかは誰にもわからなくて。結構コンセプチュアルな構想なんですよね。

たとえば今いるこの森には、「この森の木だから買います」という方がいて。既存の木材流通での相場価格ももちろん大事ですが、森に来て「きれいだな」、「パワーを感じるな」と思ってもらうことが重要なのかな、と。

「DIYに使う木材の原料について考えたことがなかった」と、感慨深く森を見つめる久米さん。

一方、手入れが途絶えてしまったために、間引きもされず、細い木が密集して生えている森も多くあります。そういった林の木は、C材・D材などにランクづけし、砕いてチップにしたり、パーティクルボードに加工したりするそう。

羽田さん そういう森が悪いわけではなくて、みんな違っていいんですよね。マグロの骨と骨の間も削ぎ落として食べるのと同じで(笑)、どんな木にもちゃんと価値を生み出すものづくりをしないとだめで。この森みたいな極上の木は、大トロみたいに、全体のごくわずかなんです。極上の木は極上の使われ方をして高く売れないといけない。

大量生産大量消費になると、同じ形のものばかり育てて挽きまくって、いらなくなったら全部燃やしちゃう。森の多様性に合わせてものづくりができるようにならないと、その地域の木の価値が相対的に上がらないんですよね。

西粟倉は決して林業のブランド産地ではありません。「森の学校」が目指すのは、全国の有名な産地に対抗して西粟倉のブランド力を高めることよりも、このような姿勢で地元の森林と向き合う、「森の学校」ならではのものづくりです。

「こんなん知ってたらホームセンター行ってもめちゃ楽しいですね」と、久米さん。

工場で不可欠なのは、
女性スタッフによる細やかな確認と仕上げ

次に訪れたのは、「森の学校」の工場。ここでは、先ほど見学したような西粟倉の森で育ったスギやヒノキを、さまざまな製品に加工しています。

立派な1枚板の看板が掲げられた工場の入り口。

入り口からすぐ目に入るのは、大きな丸太が次々とカットされていく大きな機械。その向かい側には、カットされた板が大量に積み上げられていました。

大きな機械で、丸太がどんどんカットされていきます。

高々と積み上げられた板材。3ヶ月ほどかけて自然乾燥させたのち、乾燥機に入れてさらに乾かします。その後すべて選別され、2メートルのフローリング、ユカハリ・タイル、そのほかの製品に加工されていきます。

ここまでの仕事を担うのは男性スタッフが多いのですが、このあと、板を仕分けたり、細かな仕上げを行ったりするのは主に女性スタッフ。子育て中のお母さんも多く、「ストッキングが引っかからないか」「赤ちゃんがハイハイしても大丈夫か」など、女性ならではの細やかな視点で入念にチェックしています。

選別の過程からは女性スタッフが中心となり、1枚1枚素手で触って丁寧に確かめます。「地元の女性が働きやすい環境をつくりたい」というのは「森の学校」設立当初からの思いでした。

選別された板材。問題があるものは、使える部分だけを小さな製品に加工することで、くまなく活用しています。

板が組まれて「ユカハリ・タイル」に加工されるのを見学。ここでも女性スタッフが、慣れた手つきで作業を行います。

「ユカハリ・タイル」には、“節”が入っているのが特徴です。一般的に、節のある木材は敬遠されがちなのですが、「どの木も大切に使ってあげたい」という方針で、この商品にはあえて、節のある部分も使っています。

羽田さん 実は節があるほうが加工に手間がかかるのに、節があるほうが安いなんて、おかしいですよね。

「すべての木に価値を」という、「森の学校」の姿勢は、こうして「ユカハリ・タイル」にも表れています。久米さんも、「木の表情ですよね」と、避けられがちな節のとらえ方が変わったようです。

機械から出てきたばかりの「ユカハリ・タイル」を触らせてもらいました。このあと、手作業でヤスリがけを行い、さらに安全性を高めるそう。

さらに注目すべきは、「ユカハリ・タイル」を梱包する段ボール。側面には、森で木が切られるところからお客さんの手に届くまでのストーリーが、可愛いイラストで描かれています。森や工場で見たままの、この商品に関わる人たちの丁寧な働きが伝わってきます。

側面4面を使って、森からお客さんの手元に届くまでを順番にイラストで表現。イラストは、実際に会社で働くスタッフがモデルとなっています。この梱包は、宅配便で送付できるぎりぎりのサイズ。「宅急便で玄関までお届け」という手軽さも、工夫のひとつです。

西岡さん 私たちが届けたいものって、このストーリーなんですよね。この段ボールで受け取ったお客さんもうれしいですし、ドライバーさんも丁寧に運んでくれると思うんですよ。

はじめて見る工場の光景に、久米さんも興味津々でした。

“家族と未来をつくる”久米さんのDIYは、
「ユカハリ・タイル」のストーリーの続きかもしれない

「ユカハリ・タイル」のストーリーを肌で感じた久米さんは、「こんなにも手間がかかっていると知り、見る目が変わりました」と語ります。工場のみなさんの細やかな作業にはもちろん、使い手のことをしっかり考えられた「ユカハリ・タイル」の商品としての魅力にも、ますます惹かれたようす。

久米さん 敷くだけでいいのはもちろん、女性が持ちやすかったり、カッターで切れたりするのは、クッションフロアを貼るよりも楽だと思うんです。

だからDIYの「難しい」と感じる部分をクリアできる気がして。クッションフロアって結構難しいんですよ。でもこれなら、ハードルが低い。コストは高いかもしれへんけど、それを上回る価値を感じられました。

実はこのサイズ感、小さい子どもと一緒に敷くこともできるそう。

西岡さん この商品は4歳の子どもでも敷けるので、ぜひ家族でやっていただきたいんです。うちも長男が3歳のときにユカハリしたんですけど、子どもが床に愛着を持ってくれました。「自分が敷いた床だ」って。友だちや周りの人にも自慢できますしね。

久米さんは、家族みんなでDIYをすることが多く、現在5歳のお子さんは、すでにドライバーを操るDIYっ子。久米さんにとって、家族で行うDIYは、休日にテーマパークへ行くのと同じ感覚の「思い出づくり」なのだとか。

久米さん 「大変だった」とか「みんなでやった」とか、思い出にできますよね。子どもが大きくなったときに「この床一緒に貼ったなぁ」って話ができたら、うれしいじゃないですか。会話も増えるし、目標に向かって一緒に取り組むので、「DIYは家族のコミュニケ—ションツール」と思っています。

久米さんが今の家で一番愛着があるのは、“しっくいの壁”。まだ子どもがいない頃、粉から練ったしっくいをご主人と一緒に苦労して塗った思い出は忘れられないそうです。

自身のDIYを「未来をつくること」と表現する久米さん。西粟倉の森に込められた思いにも通じる部分があったようです。

久米さん 自分が家族の笑顔を思い浮かべてつくった作品はすごく愛おしいし、手づくりする親の姿を見て育った子どもが、またその子どもに手づくりの楽しさを教えてくれるといいな、と思っていて。

西粟倉の森の「孫のために木を植える」みたいに、子どものまた子どもを思って、家族を愛するのと同じように、家を愛することを覚えてほしいんです。

久米さんのこうした思いは、「ユカハリ・タイル」のストーリーの“続き”として描きたくなるほど。西岡さんも、「心にぼんやり思っていたものが、久米さんのお話を聞いてハッとした」と、家族みんなで楽しんでもらいたい商品であることを再認識したようす。

孫のために植えられた木が、子どもの安全を思いながら加工され、家族の思い出として、各家庭に刻まれていく。「ユカハリ・タイル」は、ストーリーを知るほどに、そして使うほどに、単なる無垢の床にはとどまらない、すばらしい価値が芽生えていくように感じます。

スギ・ヒノキ×さまざまな塗装から選べる!
久米さんが気になるのは「ヒノキ・クリア塗装」。

そんな「ユカハリ・タイル」が、4月30日までキャンペーン中。最大25%もの割引価格で購入でき、なんと2011年の発売開始以来最大の割引率だそう。

材や塗装の違いで、全部で10種類ものバリーエションが揃っています。

スギ・ヒノキの各材の、様々な塗装バリエーションから選べる「ユカハリ・タイル」の中で、久米さんが特に気になるのは、「ヒノキ・クリア塗装」なのだとか。リビングに使ってみたいそうですが、気になるのは、その使い心地。

羽田さん ヒノキは油分が多いので水にも強くて。水回りやリビングには檜がおすすめです。寝室は、鎮静作用があるスギを使えば、しっかり安眠できますよ。スギはやわらかいので踏み心地もやさしいです。

「水回りに使えるなら、洗面所やキッチンに使うのもよさそう!」と、さらにイメージが広がる久米さん。1ケースで2平米分なので、狭いスペースから試してみるのもよさそうです。

「ユカハリ・タイル」の施工例。厚さが1.35cmあるので、踏み心地もしっかりと木の良さを感じられるそう。

また、「ユカハリ・タイル」を購入した方には、「森の学校」ならではのうれしいフォローが。家の図面に合わせて枚数を割り出してくれたり、オーダー通りに「ユカハリ・タイル」をカットしてくれたりするサービスも受けられます。久米さんも、割り出しの計算が苦手なので、「このサービスはありがたすぎる」と、感嘆の声。

羽田さん 僕らはそういうのが得意な会社です。「いいもんつくるぜ」ってのはもちろんなんですけど、お客さんの困りごとをどう商品やサービスで解決するか、ということを一生懸命考えてます。

キャンペーン期間中、Instagramでハッシュタグ(#)ユカハリで施工した写真を投稿すると、オリジナルイラストのマスキングテープがもらえます。

この日、「森の学校」のみなさんからお話を聞き、みなさんの森への愛情をひしひしと感じるとともに、その愛情ごと、「森の学校」の商品を各家庭で楽しんでもらいたい、という思いが強く伝わってきました。

あなたも、つくり手のストーリーを感じながら「ユカハリ・タイル」を家族でチャレンジしてみませんか。きっと、あなたの家庭ならではの、素敵なストーリーの“続き”が、生まれるはずです。

(撮影: 浜田智則

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