greenz people限定『生きる、を耕す本』が完成!今入会すると「いかしあうデザインカード」もプレゼント!→

greenz people ロゴ

自分の専門分野のITを活かして、地域を元気にしたい。「今週のgreenz people」は、吉永隆之さん!

top

今週のgreenz people」は、様々な分野で活動に取り組むgreenz people(グリーンズ会員)を紹介する連載企画です。会員の方々は「これから、ぼくたち・わたしたちもマイ・プロジェクトを本格化させていこう!」と試行錯誤されている方ばかり。この企画から、会員のみなさんと、読者のみなさんの新しいご縁が生まれれば嬉しいです!

こんにちは、NPO法人グリーンズ people事業部マネージャーの植原正太郎と、greenz.jp編集部デスクのスズキコウタです。

突然ですがみなさんは、NPO法人グリーンズが、誰でも自由に(無料で)読めるウェブマガジン「greenz.jp」をさらに発展させていくために、「greenz people」という寄付会員を募集していることをご存知ですか?

そんなgreenz peopleには、毎月発行の限定メールマガジンや、年に2冊届くgreen Booksといった会員特典の他に、オンライン・オフラインでのコミュニティ活動も始まっています。

僕たちが、会員のみなさんと実際にお会いしたり、オンラインでの交流を通して気づいたこと。それは、会員の中には自身で素敵なマイ・プロジェクトを展開されている方が多くいらっしゃることでした。

すでに活動の幅を広げているプロジェクトを中心に取り上げているgreenz.jpだけど、「これから活動を本格化させていこう!」と試行錯誤しているgreenz peopleを紹介するコーナーもつくったほうがいいのでは?

そう考えた僕らは、多種多様なメンバーがあつまるgreenz people会員へのメールインタビュー企画を始めることにしました!

今回ご登場いただくのは、吉永隆之さん。実は「green school Tokyo(現:グリーンズの学校)」の卒業生でもある吉永さんは、東北を拠点にITのチカラで震災復興や地域の課題を解決する活動に取り組んでいらっしゃいます。

今回は吉永さんに、ご自身の生活や、現在取り組んでいるマイプロジェクト「Code for Namie」や「東北TECH道場 郡山道場」について伺います。
 

ysng
 
吉永隆之さん

1. お名前、出身地と住んでいる場所を教えてください。

吉永隆之です。千葉県生まれ神奈川県の藤沢というところで育ちました。現在は、縁あって山に囲まれた福島県郡山市に住んでいます。海が好きですが、山もいいなと思うようになりました。毎日眺めている安達太良山は特にパワーをくれます。

2. グリーンズの出会い、そしてこれまでに読んだgreenz.jpの記事で、特にグッときた記事を教えてください。

妻が、グリーンズの学校(旧:green school)に通っていたことで知りました。

その後、同じくグリーンズの学校出身の塚越さんが立ち上げた「原っぱ大学」にスタッフとして参加して、自分もマイ・プロジェクトを持ちたいと思いソーシャルデザイン学を受講することにしました。

参加者が素を出せる場を作ってるグリーンズ、すごいなと感心しました。そのあと、少しだけgreenz peopleの運営などをお手伝いさせてもらってましたが、貢献することよりも教えてもらうことが多かったです。

グッときた記事は、やりたいことをやるのではなく、違うなと思ったことをやめていく。greenz.jpプロデューサー塚越暁さんが「子ども原っぱ大学」を立ち上げたあと です。

マイプロ立ち上げから独立されるまで、独立されてからの動きや葛藤が赤裸々に語られていて、自分もいつか独立したいなとぼんやり考えていたけど、それ以上に「自分の根っこにあるもの」を考えるようになりました。

3. 今、”自分ごと”として取り組んでいるマイ・プロジェクトについて、簡単に説明してください。

「Code for Namie」というプロジェクトをやっています。東日本大震災による原発事故により全町民避難を余儀なくされている浪江町民の失われたコミュニティを、タブレット端末を使って再生させるプロジェクトのリーダーとして関わっています。

tablet
タブレット講習会の様子

その他、「東北TECH道場 郡山道場」Googleのサポートのもと福島のエンジニアたちとAndroidアプリ開発を学び、福島をITでもりあげようというプロジェクトをやっています。実は福島はITエンジニアのコミュニティが結構活発に活動していて、その方々とも交流して刺激をもらっています。

また、今計画しているのはCode for Namieのプロジェクトとは別に、浪江の「今」と「昔」を「写真」で見比べる写真アプリ「浪江今昔写真」というプロジェクトを立ち上げようと思っています。ベースは鎌倉で立ち上がった「鎌倉今昔写真」というのがあって、その浪江版を作ろうと画策中です。

浪江町では、将来の避難指示解除を目指し復興が、未来に向けた希望を感じてほしいと思っています。

tohokutech
「東北TECH道場 郡山道場」の様子

4. そのプロジェクトに取り組むようになったきっかけとは?

東日本大震災当時、すぐに何かできないかと考えたんですが、会社でシステムトラブル対応をしていて、目の前の仕事を投げ出すわけにもいかず、すぐに動き出せない自分に悶々としてました。

「自分はなんのために仕事をしているんだろう」と。そこで、「誰かが困っているときにすぐに飛び込める状態でいたい」と思ったんです。そのためには会社が与えてくれる仕事じゃなくて、自分でキャリアを作ることが大事だと思いました。また、自分が違和感を感じることにきちんと向きあおうということも考えました。

そんなかITのチカラで地域の課題を解決するというCode for Japanという団体に出会って、そこが浪江のプロジェクトに派遣する民間人材を募集するという話がありました。以前から興味のあった「地域をITという自分の専門分野を使って元気にする仕事」だったこともあって、思い切って会社をやめて参加することにしました。

5. そして今、マイ・プロジェクトで目指しているゴールやビジョンとは?

日本各地の地域の課題を解決することです。地元の人と外から来た人が一緒に地域の課題を解決する。ITを使って解決できることもある。そのために外からくるエンジニアがもっと増えるといいなと思っています。

例えば東京で働いている人が2、3年どこかの町に行って課題解決に本気で取り組んで、その結果キャリアアップに繋がるという、そんな社会ができたらいいなと思ってます。

(インタビューここまで)

いかがでしたか?

今後も「今週のgreenz people」連載では、素敵な会員の方々を紹介していきます! そしてgreenz peopleになると、Facebookのオンラインコミュニティに参加して、吉永さんとコンタクトを取ることも!? ぜひこの機会に、greenz peopleへの入会をご検討ください!

– INFORMATION –


吉永さんが携わる「Code for Japan」の活動についての過去記事は、こちら!
https://greenz.jp/2015/02/05/fukushima_code_for_japan/