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サンフランシスコ湾の上でサイクリング!? 自転車に乗ったまま川を渡れる”ウォーターバイク”を開発した男

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みなさんはいつもの通勤・通学の移動時間をどうすごしていますか?

自転車で公園を颯爽と駆け抜けたり、バスや電車の中でスマホをいじったりと人それぞれかもしれません。今回はそんな移動時間をオドロキのアクティビティに変える、サンフランシスコの事例をご紹介します。

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サンフランシスコに住むJudah Schiller(以下、シラーさん)は、毎朝自転車を利用する”自転車ツーキニスト”。会社に向かう途中のベイブリッジには自転車用レーンがなく、ラッシュ時には車道の通行が制限されるというのが悩みの種でした。そこで彼は「橋が通れないなら、川を渡ればいい!」と発想を変え、なんとマウンテンバイクを浮かばせて走れるようにする”ウォーターバイク”の開発を行なったのです。

シラーさんは以前にデザイン会社を立ち上げた経験もあり、自らイタリアのメーカーに改造キットを注文し、改良を施します。そして、彼は世界で初めてサンフランシスコ湾を自転車で渡り切り、さらにはニューヨークのハドソン川も自転車で超えることに成功したのです!

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キットの中身は、膨らませて使う黄色のイカダと、小さなプロペラ、自転車の取付台など。また、バックパックに収納できるコンパクトサイズのため、持ち運びも可能です。15分で自転車にドッキングでき、5分もあれば取り外せるのだそう!

今やキットを商品化する動きもあり、2015年までに一般販売を目指すプロジェクト「BayCycle」も立ち上がりました。サンフランシスコは自転車にフレンドリーな街としても有名であるため、このキットを普及させることでウォーターバイクを地元のスポーツにしたり、さまざまなイベントを開催することも検討しています。

自転車で山を登ることだって、最初はみんなにクレイジーだと言われてたんだ。ウォーターバイクだってすぐにみんなに親しまれるようになるさ。

とシラーさんは言います。

グリーンズでも以前自転車で来店すると無料でサービスをしてくれるレストランや、行政を動かした自転車好きによるゲリラアクションなどが話題を呼びましたが、自転車に関連するビジネスや取り組みは今後も注目を集めそうですね。

日本では法律の壁があるかもしれませんが、それなら「どうしてダメなのか?」を考え始めることも大事なこと。数年後には当たり前の景色になっているかもしれないウォーターバイク、ワクワクすること間違いなしです。

(Text:細貝太伊朗)

[via inhabitat]