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アクセサリーを”香り”でつくる!目の見えないインド女性たちの手作りブランド「Made In The Dark」

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カラフルなアクセサリー。ビーズで一つひとつ手作りでできています。
作ったのは、実は目の見えない女性たち。一体どうやって作っているのでしょうか?

ヒントは”香り”。色によってビーズの香りが異なることを活かして、視覚障がいのある方々がその匂いを嗅ぎ分けることで色を判別しているのです。

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Made In The Dark」というこのプロジェクトを立ち上げたのは、イギリスのRoyal College of Artの学生3人と、インドのthe National Institute of Designの学生2人。

インドには視覚障がいを持つ人が1,500万人もいると言われています。「Made In The Dark」と協力した地元NGOは、目の見えない子どもたちへ教育を提供し、また大人へはクラフトの技術を教えていましたが、たとえ技術があっても仕事に就くことは難しいという問題がありました。

そこで彼らの生活の質を改善することを目指し、嗅覚を使ってアクセサリー制作ができる仕組みを考案したのです。

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色分けされたビーズ

きっかけとなったのは、プロジェクトメンバーがインドのとあるチャリティイベントに参加したとき。Veenuという目の見えない女性の、「私のお気に入りの香りはリンゴ」という一言でした。

Veenuは生まれつき盲目で、仕事を見つけることに苦労していました。しかし驚くことに、彼女は「Made In The Dark」のデザインチームの中で誰よりもネックレスを作るのが早かったんです。

香りは、ものづくりにおいて重要視されません。でも、嗅覚は目の見えない人たちにとって素晴らしい能力だと気づいたのです。そこでビーズによって香りが違うことをいかし、デザインすることにしました。

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目が見えないからこそできること。このプロジェクトは、ハンディキャップではなくその人が秘めている可能性を信じることの大切さも伝えています。コンプレックスに感じていることを自分の個性やチャームポイントとして捉えることで、私たちの可能性はぐっと広がるかもしれません。

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[via springwise]