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「地球を良くする仕事をしたい!」きっかけを見つけて実践を学ぶ「地球のしごと大學」3月開講!

Some rights reserved by by Fey Ilyas

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地球温暖化や自然破壊をはじめ、ますます悪化しているとされる自然環境。
雑誌やweb、または映画などでも危機が警告され、専門家による講演会なども多く行われています。

実際に、取り返しのつかない環境破壊の状況などを知ると、「なにか出来ることは?」とか「もっと緑を増やさなくては!」と感じるもの。

こうした思いをもとに、地球の自然環境を良くすることを日々の仕事として関われたらとても素敵なこと。でも、本気で考えれば考えるほど、「自分には具体的になにが出来る?」とか「専門性が必要なのでは?」という問いにぶつかります。

この問いに答え、環境のことを考える仕事に就くきっかけを見つけたり、実践としての専門性を身につけることが出来る大学があります。

それが「地球のしごと大學」。いよいよこの3月開校です!

やりがいと生きがいを感じられる仕事のために

地球のしごと大學公式HP http://chikyunoshigoto.com/
地球のしごと大學 公式HP http://chikyunoshigoto.com/

地球のしごと大學は「地球を良くする仕事に就きたい!」という人のために作られた学びの場。環境問題・社会問題などに敏感なマインドを持っている人は多いのに、その思いを仕事に繋げられる橋渡しの場がないことを理由に作られました。

もちろん各種教育機関や専門学校でも学ぶことができますが、すでに別の分野に進んでしまった学生やキャリアをスタートさせた社会人にとっては、改めて4年制大学に入り直す、転入するなどの選択は現実としてはなかなか考えにくいものです。

地球のしごと大學は、これからどんな仕事に就いたらいいのかと悩む学生や、今の仕事に疑問を持ちながらもきっかけがなくて踏み出せずにいる社会人でも気軽に、でも本気で取り組める大學。

人生の中でも長い時間を過ごし、時には自分の価値観さえも形づくられる、毎日の仕事。それがそのまま自分のライフワークとして心から打ち込めたら、やりがいと生きがいで充実した日々を送れるはずです。

プログラムの柱は、「しごと発見講座」と「スキル習得講座」

生きる基本、食べ物を作る農業も環境保全型であることが大切です。
生きる基本、食べ物を作る農業も環境保全型であることが大切です。

人と自然が仲良くする仕事への就職・転職・起業を応援する地球のしごと大學が考える仕事とは、たとえば、環境保全型農林水産業、環境保全型ものづくり、良き消費者との接点を作るサービス業などです。

そのために用意された2本のプログラムの柱は、「しごと発見講座」と「スキル習得講座」。

想いを実現していくための着実なステップ。

1.「しごと発見講座」
 各分野の仕事に対する理解を深める。

2.「スキル習得講座」
 分野を絞って専門的な知識やスキルを習得し、就職への具体的な準備を進める。

「しごと発見講座」とは、「どんな仕事が自分に合うかわからない」 という人のために、実際にその仕事に就いているゲストからざっくばらんに本音の話を聞くことで仕事選びのヒントを得ることができます。

たとえば農業にフォーカスを当てた初回の講座「これからの農業。その生産・加工・販売」では、農家さん、農作物の加工販売を手掛ける起業家、有機農産物の八百屋さんの3名をゲストに、それぞれの仕事のリアルと展望を深く掘り下げるトークを聞くことが出来ます。

ゲスト全員が都市ビジネスからの転向組ということもあり、仕事そのものと、仕事に就くまでの道筋が具体的にイメージでき、「自分が目指すならこの仕事かな」という気付きと発見が得られるのです。

単発開催の「しごと発見講座」で特定の仕事に興味を持ったら、複数回開催の「スキル習得講座」に通うという選択肢も。

「スキル習得講座」では、「環境に負荷をかけない農業」や「水資源の有効活用」など、より具体的に専門家からのレクチャーや実地研修を受ける事で、手に職をつけることを目指します。また、講座を修了した方には個別の仕事のマッチング相談もあり、想いを実現していくステップを着実に登っていくことができます。

“地球環境を保全し、大自然への敬意を取り戻していくために”

地球のしごと大學を運営するのは、株式会社アースカラーの高浜大介さん。今なぜ、地球のしごと大學なのか、その想いと意図を聞いてみました。

食べるもの、住む家、着る服をはじめ、私たちの暮らしに必要なものの多くは豊かな自然から生まれていますが、都市に人口が集中して、自然界とのリアルな接点がどんどん減っていけば自然へのありがたみを感じることも、大自然が危機に瀕しているのを実感することも難しいはずです。

そこで、地球環境を保全し、大自然への敬意を取り戻していくために、“地球のしごと”へ就きたいと考える人を具体的に応援していきたいと思ったんです。

話はさらに、資本主義経済の抱える構造的な問題にも及びます。

前提として、過剰な競争と成長が前提となる現在の経済のあり方は、やはり働く人にとって必ずしも心地よいものとは言えません。今の自分の仕事に疑問を抱く人が増えるのも当然のことでしょう。

大量生産と効率重視が良しとされる仕組みの中では、どうしても自然保護の観点は二の次になってしまいますし、このままだといずれ地球に人が住めなくなるというのでは?という危機感も、地球のしごと大學を作ろうと思った理由です。

「地球のしごと大學」設立代表者、株式会社アースカラーの高浜大介さん。

「地球のしごと大學」設立代表者、株式会社アースカラーの高浜大介さん。

ひとつの組織や仕事に依存しないワークスタイル“複業”のススメ

経済と自然環境のそれぞれの問題の大局を見渡した上で、個人個人の仕事については「なによりもその在り方を大切にしたい」とも話す高浜さん。

最近ではボランティアやプロボノに始まり、自分の持っているスキルを使って、ひとつの組織や仕事に依存しないワークスタイルが注目されていますが、地球のしごと大學でも、複数の仕事を持って生計を立てる“複業”を勧めています。

一極集中の都市型と違い、自然とともに暮らす田舎では小さな仕事を複数持つ人が多くいます。この自分ならではの生業を作っていくというスタイルはこれからの時代に、自立とリスク分散の面でとても理にかなっていると思うんですね。地球のしごと大學では、複業を持つことを実現していくお手伝いもできたらと考えています。

高浜さんの話す、地球環境、大自然、複業といったキーワードから見えてくるのは、ローカルで地域に根差した仕事。

すべてが分業化された顔の見えない仕事ではなく、顔の見える人間関係が前提となるこれらの仕事を提案する地球のしごと大學だからこそ、屋外に飛び出して思いっきり自然を楽しむ「放課後イベント」を用意するなど、人の繋がりを作っていくことにも力を入れています。

誰しも、人との出会いがきっかけとなって、その後の人生が変わったことがあるのではないでしょうか。「地球を良くするしごとをしたい」という同じ志を持つ仲間との出会いとその存在も、きっと夢を引き寄せる強い力になるでしょう。

スモールで地域に根差した働き方が、海を、山を、美しいまま残してくれます。

スモールで地域に根差した働き方が、海を、山を、美しいまま残してくれます。

環境問題について現実を知ること、人に伝えること。それらはとても大切なことですが、それだけでは現実が変わらないのもまた事実です。

自然をコントロールするという考え方ではなく、環境に配慮し、ありのままの自然に感謝し、共に歩む。そんな心地よい仕事へのきっかけづくりを地球のしごと大學で始めてみませんか?

「地球や自然の環境を良くする仕事に就きたい!」という気持ちさえあれば、たくさんの学びを得られるはずです。