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「今、動かなければ社会は変わらない。」インターネットと新しい政治の実現に向けて緊急イベントが開催!

(左)江口さん(右)原田さん

(左)江口さん(右)原田さん

今月11月は、政治に関する動きが数多く巻き起こった月でした。11月16日に衆議院が解散し、12月16日に衆議院解散総選挙の投開票が実施されます。また同日には、日本の首都である東京都知事選挙も実施されます。国政選挙と都知事選挙が同日に行なわれるのは憲政史上初のこと。

日本の政治の動向に加え、「政治とIT」というテーマについても注目の動きがあった月でもあります。11月6日にはアメリカ大統領選挙の一般投票が実施され、バラク・オバマ現職大統領の勝利が決まりました。その選挙キャンペーンにおけるITを活用した取り組みや、データ解析チームによって200万回もの回数実施されたというバーチャル選挙についてのトピックが話題となっていました。

11月13日にはジャーナリスト、メディアアクティビストの津田大介氏著の「ウェブで政治を動かす!」が発売され、政治そのもの、そして日本の政治とITの関係にも注目が集まっています。そうした流れの中で、以前greenz.jpでもインタビューを実施し、若者が中心となってインターネットを利用した選挙運動の実現に向けて活動をしている「One voice Campaign」が、11月29日に総選挙に向けての緊急イベントを開催します。


「インターネットと『新しい政治』―その実現へ向けて」

「インターネットと『新しい政治』―その実現へ向けて」

前回のインタビューからこれまでのOne voice Campaignの活動、最近の政治の動き、そして今私たちのとるべきアクションについて、One voice Campaign発起人の原田謙介さん(以下原田)と江口晋太朗さん(以下江口)のお二人にインタビューを行いました。

目標に向けて継続的なアクション

 前回のインタビュー時から、One Voice Campaignとしてどのような活動をされたのか教えてください。

原田 前回取材してもらった後、イベントを2回開催しました。イベントを開催するにあたっての目的は2つ。まずひとつ目は、政治家に向けてメッセージを発信することでした。

江口 最初にイベントを開催した場所は衆議員会館。そこで200人規模のイベントを開催し、国会議員に目に見えるプレッシャーを与えることができると思いました。その他にもFacebookのいいねでも賛同の姿勢を示してもらうなど、新しい賛同の形をいろいろな形を示してもらいました。ほかにも学生100人がブログ、イベントを立ち上げるなど、One Voice Campaignをきっかけに、自発的な波が起きました。

活動してきて見えた課題

Some rights reserved by eguchishintaro

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原田 インターネット選挙運動の解禁は、どの党もやらないとは言わないんですよね。イベントの場でその様子や発言をいろんな人達に見てもらいたいと思っていました。これまでに開催した第1回も、第2回も、議員の中でもやらなくちゃいけないという話にはなる。だけど、その後具体的なアクションには結びつかない。

江口 各党の議員が並んで、どの党からも大きい反対はないんです。ひとつのイシューに対して、全部の党が同じ方向を見ている状態。これは他のトピックでもあまりみない状態です。

原田 イベントを開催して、議員がインターネット選挙の解禁に対して賛成の意思を示していることは明白になりました。キャンペーンを実施したことによる外部の反響は思った以上でした。それくらい、多くの人たちにとっても、共感や賛同できるものだったんだと思います。同時に、だからこそ、自分たちの手で動き、実際の法律が変更されるところまでいきたかった。

けれども、前回の国会期間中には、公職選挙法の改正には至らなかったのは事実です、議員の方々にとって、いいねやRTは僕らが考えていたように、多くの人たちの声が集まっているという実感がわきづらいものだったんだと思います。

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江口 これまでのOne Voice Campaignでは、政治分野じゃない人、例えばデザインやIT業界の人達など、他の領域の人たちを巻き込むことができました。インターネット選挙の解禁については10年以上前からずっと言われていること。そのトピックのことが、政治の分野以外にこれだけリーチしたのは初めてなのではないでしょうか。

みんな、インターネットが使えない、ということを説明すると、「それは問題だ!」と理解してくれます。しかし、これまで政治の話を政治に精通していた人たちしか議論してこなかった。そうではなく、様々な分野、業界の人達にとっても関係のあることだと知ってもらうことが大事だと、活動当初から考えていました。

原田 選挙はお祭りに近い催しです。国をあげたお祭りで、そこで自分たちの社会や未来が決まるんです。だからこそ、お年寄りや子どもたち、業界やジャンルを超えたいろんな人たちが関わることで、もっと面白くなるし、もっといい方向に進むと思ってます。だから、まず人々の選挙や政治への参加の敷居を下げること。

政治的ではない文脈をつけ、政治や選挙を知ってもらうための活動をしていきたいと思います。前回の取り組みのときには制度を変えることができませんでしたが、政治は一朝一夕では変わらないということが理解してもらえただけでも前進だと思っています。たしかに制度が変わらないと変わっているという実感がわかず、活動は継続しづらいかもしれませんが、それでも効果はゼロじゃなくて、地道にやっていくと実現するものなんだ、と思ってほしいですね。

最近の政治的動き

Some rights reserved by Dick Thomas Johnson

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原田 今回の衆院選の選挙は、これまでの選挙と異なり争点がバラバラで政党も多いため、どうなるかわかりません。それだけ投票しにくい選挙になってて、それだけにどこかの党が大勝することもないかもしれません。

もしかしたら、選挙が終わった後、第5党が第1党とつながるといった可能性もあります。そうなると、僕らの一票に価値がでてきて、若い人が参加し票が増えることで、その僕らの一票がものすごく価値をもってくる可能性があります。

江口 選挙後、世論調査で若い人の票を多く集めた党がわかれば、次の選挙でどこが若い人の票を集めるのかが注目されるようになります。いわば今回の選挙では、若者がキャスティングボードを握れる可能性が大いにあるということです。若い人の票がどこにいったかは、今後ますます影響力を持つようになります。

原田 同日開催される都知事選は、10数年ぶりに都知事が変わることになる選挙です。つまり、大きく都政が変わる可能性もあります。東京は首都高、水道管といった建物やインフラの老朽化、都市の高齢化とも呼べる状況があり、問題となっています。

税収が多い自治体でもありますが、法人税での収入が多く、リーマン・ショック以降企業は収益が下がっており、このままの状態が維持できるとは限りません。10年後を担うことになる東京在住の若い人にとっては重大なことなんです。

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江口 東京も転換期なんです。東京都のほうが国政より争点がわかりやすい。そして、都政のほうが政治のことが自分の生活に近く、実感しやすいと思います。今後東京がどうなっていくか、どうなってほしいか、それを多くの人に考えてほしいと思います。大きく変わるときだからこそ、興味関心を持ってほしい。

原田 都知事選は海外からも注目されています。なぜなら、日本の首都のトップが変わるんですから。東京都は唯一、国から地方交付税交付金などの補助金を受けていない都市で、国と正面から政策について意見を延べたり向き合うことのできる都市です。

つまり、東京をどうしていくか、ということを、自分たちの手で決めていけることができるんです。国政という大きな枠においては衆院選とは違うかもしれませんが、自分たちの生活と直結しているという関係がちょっと意識できると、おもしろいと感じてもらえると思います。

Some rights reserved by Barack Obama

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江口 アメリカの大統領選の結果や選挙の経緯を見て、日本の多くの人たちが選挙戦略や広報戦略について研究をおこなっています。ですが、現状の法律では研究したところで日本ではそうした様々な取り組みが実施できない状態。市民の声がダイレクトに大統領や議員に伝わり、大統領の声が市民に届き、有権者とコミュニケーションをとっている。こうした動きが日本でもおこなわれるためには、公職選挙法を変えないといけないんです。

原田 デジタルでは、様々なアクションに対する効果が測定できます。どのくらいの人たちに届き、どのくらいの人たちがアクションをしたか、という計測でき、よりアクションを促すための導線を設計できることが大きい。アメリカのキャンペーンではきちんとユーザーテストし、その実践の効果を測定し、よりよい方法を日々模索しているんです。

しかし、日本ではいまの状態ではほとんどの活動の効果が測定できていません。それでは費用対効果がわからない。政治資金や選挙資金を有効に使うということは、政治家にとって必要な意識であるにもかかわらず。かつてのアナログでの活動は有効な手段だったかもしれないけど、今の時代はそうではありません。今の時代にあったやりやすい方法論のツールがあるのに使えていないんです。

次のイベントでは多様な団体が協力

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原田 次にOne Voice Campaignとして開催するイベントは、「インターネットと政治」と、少しこれまでよりもテーマを広げて開催します。テーマを広げ、いろんな団体に入ってもらい開催することでそれを力にしたいと思っています。今回は政治家が少ないのが特色ですね。

江口 One Voice Campaignのひとつの動きとして、連携という動きをしてくことで、いろんな層にアプローチできるのではないかと思っています。今回のイベントは私たちが幹事となり、ドットジェイピー、新経済連盟、イエスプロジェクトなど、政治参加を促そうとしている人たちや市民と政治を結びつけようとしている人たちなど、多くの団体が名を連ねています。

原田 今回のイベントは政治や社会に対して興味をもってもらうことが大きな目的です。他団体と協力すること、協力できるところはたくさんあるはず。インターネットの大事さをわかっている人たちと、インターネットを使えば、政治との新たなつながりがあるのではないか、そういった話をできればと思っています。

今、ぼくらにできること

原田 今、ぼくらには自己発信するツールがあります。関心を持っていること、問題意識を持っていることを発信をすれば、それが投票に影響を持つはず。声をあげることが大事なんです。

江口 今回、One Voice CampaignとしてChange.orgでもキャンペーンをたてました。時代に沿って、ツールも変わってくる。だからこそ、新しいツールを試して情報発信を行い、色々なチャレンジを僕らもしているということを示していき、方法論を模索しながら、声をあげていきたいと思います。

原田 インターネットをつかう以外にも、電話で地区の議員に問い合わせをしてみたり、会いに行く機会をたくさんつくるとかいろんなやり方があります。どれもやらないよりやったほうがいいこと。ぼくらにできることはたくさんあります。ぜひ、少しでも興味をもったり、自分ができる範囲でもいいので、話してみたりイベントに参加してみたり、実際に現場に足を運んだりといったアクションをしてみてください。その小さな一歩から社会が変わってくるんです。

全政党党首へ:2013年度における通常国会において公職選挙法を改正し、インターネットを利用した選挙運動の実現を! #one_voice