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公園に泊まって避難訓練!? キャンプしながら学ぶ実践型避難訓練「SHIBUYA CAMP」が開催

こちらの記事は街をつなぐ防災情報マガジン「Standby」によって寄稿されています。

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学校や会社などで誰もが経験したことがある避難訓練。日本では学校で避難訓練を行うことが法律で定められています。小学校の避難訓練では「おかしも」などの標語もあり、先生の指示を受け机の下に隠れた記憶が残っている人も多いのではないでしょうか。

9月29日、30日に東京の代々木公園で、これまでとは違う避難訓練が実施されました。主催したのは地域密着型の新しいカタチの教育を目指す特定非営利法人「シブヤ大学」。シブヤ大学は2006年の9月7日に開校し、街の学校として開校以来2万人に学びの場を提供してきた団体です。渋谷の街を拠点に活動するシブ大が開催した避難訓練が、実践型避難訓練「SHIBUYA CAMP」です。

宿泊型の避難訓練で、まずは「助かる人」になる。

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「SHIBUYA CAMP」のコンセプトは「助かる人になろう。助ける人になろう。」というもの。まず自分が「助かる人」にならなければ、「助ける人」になることはできません。「助かる人」になるためには、実践的な訓練が必要です。

そんなコンセプトのもと、シブヤ大学が呼びかけをおこない、「地図情報」サービスを展開しているゼンリンをはじめとする様々な会社がこの避難訓練の開催に協力。渋谷区も共催し、この避難訓練が実施されました。

「他のNPOと協働し、他の街でも実践的な避難訓練を開いていきたい。」

「SHIBUYA CAMP」の先生を務められた浅野竜一さん

「SHIBUYA CAMP」の先生を務められた浅野竜一さん

今回、先生として参加されたのは、自衛隊・海外派遣部隊へのミッショントレーナーを務める浅野竜一さん。浅野さんは元千葉県警察官で、退官後に米国にて警護及びリスクマネジメントを習得。その後、警備会社や民間企業に所属して身辺警護や危機管理を担当され、独立後は企業や官公庁に危機管理コンサルティングをされている危機管理のプロフェッショナル。

「まず個人が生き残り、その上で自分の力を過信せずに誰かを助けることが大切」だと浅野さんはおっしゃいます。ちなみに特別救助隊、レスキュー隊の人たちでも、自分の力を過信して自身が犠牲者となってしまわないよう、慎重に救命活動をしているそうです。

シブヤ大学学長の左京泰明さん曰く、今回の「SHIBUYA CAMP」は今後継続的に実践的な避難訓練をしていくためのプロトタイプとのこと。今後は他のNPOとも協働し、「SHIBUYA CAMP」のような避難訓練を他の街でも開いていけたらとおっしゃっていました。「SHIBUYA CAMP」の今後に注目ですね。

実践的な、段階を分けた避難訓練が必要。

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東日本大震災を経て、確かに企業ではBCP対策が進み、避難訓練も各地で行われるようになりました。しかしながら、「SHIBUYA CAMP」の先生の浅野さんはそんな現状に対し、目的のない形式的なものが多いとおっしゃられていました。

「SHIBUYA CAMP」は発災後72時間をどう過ごすかを想定した避難訓練。リスクを想定し、一次避難場所が延焼火災などの危険が迫った際に避難場所となる代々木公園で宿泊するという形式が取られました。「SHIBUYA CAMP」のような避難段階を想定した実践的な訓練がいろいろな街で行われるようになると素晴らしいですね。

(Text:緒方康浩

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