遠くの家族とハイチーズ!距離を超えて楽しむ”これからの家族写真”シリーズ「Be Here Now」

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人生の節目や旅先で撮る家族写真。これまで家族写真といえば、同じ時間、同じ場所にいるときしか撮ることのできないものでした。でも、「本当にそれだけ?」ということに挑戦するプロジェクトがはじまっています。

今回ご紹介する「Be Here Now」の仕組みはとってもシンプル。Skypeのビデオチャットを使うことで、遠くに住む家族と国境を越えた撮影会を可能にしました。

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いかがでしょう?クオリティで考えると、部屋にいる家族とプロジェクターで映る家族では質感にちょっとズレを感じるかもしれませんが、それもご愛嬌。何よりみんなの笑顔が印象的ですよね。

この素敵なアイデアを生み出したのは、シンガポール人フォトグラファーのJohn Clangさん(以下、ジョンさん)。ジョンさんはシンガポール人でありながら、アメリカのニューヨークで育ちました。そもそもシンガポールは移民が多く、多様な民族で成り立っている国。彼は家族が物理的に離れてしまい、生活する時間や空間がばらばらになってしまっている現状を解決したいと考えるようになります。

カンさんが「Being Together」で家族と撮った写真

カンさんが「Being Together」で家族と撮った写真

そこで彼はプロジェクトの第一弾として、ニューヨークに住む自分とシンガポールにいる家族との写真シリーズ「Being Together」を手がけました。彼は「”家族写真”は、家族が再集合できるサードプレイス」と言っています。

Being Togetherの撮影風景。会話で溢れています。 from John Clang on Vimeo.

海外だけではなく、国内でも家族から離れて一人暮らしをしていると、家族との会話は減ってしまいがち。家族写真を撮ることで家族が繋がり、楽しい会話が生まれるこのアイデアは、日本の国内でも応用できそうです。

ちなみに家族写真を撮って持ち歩くことは、震災などの有事の際に避難所などで離ればなれになった家族を捜すときにも役立ち、同時に、ひとりの寂しさを和らげる効果があるそうです。

現代社会では、家族のパーソナル化が進み、無縁社会になりつつあると言われています。東日本大震災を経験したいまだからこそ、家族の在り方を見つめ直し、家族とつながるような仕掛けが、今後必要とされるかもしれませんね。

(Text:緒方康浩)

[via designboom]

被災地でこんな家族写真のプロジェクトが行われました。