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20万人が総理官邸前へ押し寄せた”紫陽花フライデー”。原発再稼働に反対するそれぞれの理由とは? [R水素アクションNOW]

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あなたはなぜ、原発再稼働に反対するのですか?

いつしか紫陽花革命と呼ばれるようになった、総理官邸前での抗議行動。大飯原発の原子炉再起動が2日後に迫る29日には、20万人(主催者発表・警察発表は2万人弱)が総理官邸前へと押し寄せました。

道路を埋め尽くす群衆が繰り返す「再稼働反対」の声が地鳴りのように響き渡る中、参加した方々に反対の理由を聞きました。
(報道ステーションによる報道の録画映像はこちら

国会議事堂前駅出口付近の19時頃の様子。歩道からあふれた人波は時間とともに数を増し、最後は6車線ある車道を埋め尽くしました
国会議事堂前駅出口付近の19時頃の様子。歩道からあふれた人波は時間とともに数を増し、最後は6車線ある車道を埋め尽くしました。

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報道機関のものと見られるヘリコプター。IWJが中継した作家の上杉隆氏のレポートによれば、9機の撮影ヘリが飛んだそうです。

茨城県つくば市から夫婦で参加したHさん。

僕は2度目で、妻は初めて。今日は小さな子どもを両親に預けて、2人で来ました。まわりには、西へ南へ移住をした家族もいる。事故と放射能の影響を、重く見ています。

Hさん自身も、同じ茨城県内で、放射線量の高いエリアから低いエリアに引っ越しをしたといいます。反対する理由について、妻のKさんは、「お金よりも大切なものがあるから」と一言。

夫のOさんは「今の人類には、原子力発電を使いこなす力がないから。手に余る技術に頼るのではなく、身の丈にあった自然エネルギー技術などで暮らすべき」と訴えます。

「お金よりも大切なものがある」

「お金よりも大切なものがある」

東京・世田谷区から参加したIさん夫妻。夫のGさんは「やり方が汚い。隠蔽や嘘ばかりで信頼できない国や電力会社に強い憤りを感じる」と、自ら描いたというイラストで、リーダーたちが強行する国民不在の意思決定プロセスを糾弾します。

妻のEさんは、「そもそも、処理のしかたもわからない放射性廃棄物をこれ以上増やすべきではないと思う」と、初めから黙殺され続けてきた欠陥を指摘しました。

イラストレーターとして活躍するGさんのプラカード

イラストレーターとして活躍するGさんのプラカード

茨城県から親子で参加したMさんは、

震災の2日前に、鎌仲ひとみ監督の『ミツバチの羽音と地球の回転』という映画を見て、それまで全く知らなかった事実の数々に衝撃を受けました。これは止めなくては、と思い定めた2日後に事故が起き、それ以来積極的に勉強を重ね、デモなどにも参加してきました。

今日は、突然「私も行く」と言い出した母も一緒です。原子力発電をやり続け、社会全体を危険にさらす放射性廃棄物をこれ以上増やすのは無責任すぎる。

とやはり廃棄物問題を指摘。

DOPEとは、麻薬、麻酔剤、睡眠薬、スポーツ選手や競走馬に与える興奮剤、麻薬中毒者、ぐうたら、まぬけなどの意味

DOPEとは、麻薬、麻酔剤、睡眠薬、スポーツ選手や競走馬に与える興奮剤、麻薬中毒者、ぐうたら、まぬけなどの意味

歩道の脇から遠巻きに眺めていた都内の企業に勤める会社員男性の2人組は、「僕ら引きこもりなので、写真は勘弁してください」と、写真撮影をかたくなに断りつつ、

インターネット上で話題のデモがどんなものなのか、友達どうし誘い合わせて来てみただけです。原発に反対する人たちがどんなことを主張しているのかに興味があった。

と、中立的な立場を強調。

「ありがとうございました」と言って立ち去ろうとした筆者がいわゆる「活動家」に見えたのか、「がんばってください」と激励(?)の言葉が飛び出しました。

「日本は自動販売機やコンビニが明るく数も多い。本当に原発がなくてもやっていける?」

「日本は自動販売機やコンビニが明るく数も多い。本当に原発がなくてもやっていける?」

「『再稼働』とはどういう意味ですか?」と声をかけてきたオランダ人男性。オランダとベルギーで発行されている新聞の日本特派員という立場から、取材目的でデモに参加していました。

「日本は自動販売機やコンビニがとても明るくて数も多く、電気を使い過ぎていると感じます。これで、原発がなくても本当にやっていけるのですか?」「あなたはライターだというけれど、反対する強い意見を持ちながら、中立報道ができるのですか?」「このデモにはどんな意味があるのですか?これで再稼働が止まると思いますか?」といった鋭い質問が返ってきました。

筆者がどう答えたかは、あえて書きません。読者のみなさんは、どう思いますか?

自由報道協会が主催した記者会見で、記者の質問に答える首都圏反原発連合の方々

自由報道協会が主催した記者会見で、記者の質問に答える首都圏反原発連合の方々

デモに参加してみて、エネルギーシフトは、誰に頼まれたわけでもなく、自らの意志で集まり、声を上げたひとりひとりの中にあることを感じました。これに関連して、官邸前行動に先駆けて行われた主催者である「首都圏反原発連合」の記者会見で、呼びかけ人のみなさんがこんなメッセージを残しています。

「ひとつの現象だけで原発が止まるか」という懸念は無用です。官邸前行動は、「声を上げることが当たり前」という新しい文化の器。日本人の意識が変わり、生活と政治が切り離されていた現状がすでに変わりつつあることの証明でもある。

政治家も、見ています。当然、専門家による脱原発ロードマップの作成や公の議論なども、同時並行でやっていくべきですが、まずは「なくなった方がいい」という声を出すことが大切。

国の主権者である国民の意思表示がどんな未来に結びつくのか。これからも、注目していきます。

7月29日には「脱原発国会大包囲」も

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