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9歳の男の子がダンボールで作ったゲームセンターが大人気に!その理由とは?

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以前、14歳の少年がレゴブロックでプリンターを作った話を紹介しましたが、子どもの発想力には驚かされます。

今回の主役は、ロサンゼルスに住む9歳の男の子 Caine Monroy。ケイン君が作ったのはダンボールのゲームセンターです。「ダンボール?何が画期的なの?」と思う人もいるかもしれませんが、この手作りゲームセンターはFacebookで11万人が「いいね!」と話題になっているほど大人気なのです。その秘密は何なのでしょう?


「Caine’s Arcade」と名づけられたそのゲームセンターは、ケイン君のお父さんが営む自動車の部品店の一角にあります。お店に余っていたダンボールで作られたゲーム機は、UFOキャッチャーやバスケットボールのシューティングゲームなど様々で、どれも本格的です。

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他にも、景品やそれを入れる紙袋まで用意されています。ちなみに1ドルで2回、2ドルだと500回も遊べる券「Fun Pass」が手に入ります。これなら遊び放題ですね。

ケイン君はたくさんのお客さんが遊びに来ることを待っていましたが、このお店は人通りが少ないところにあり、また用事を終えるとすぐ帰ってしまうので、残念ながら一人も立ち寄ってくれませんでした。

そんなある日、ついに初めてのお客さんがやってきます。

中古のドアハンドルを探しに来たNirvin Mullick(以下、ニルバンさん)は、ケイン君のゲームセンターに興味を持ち、「Fun Pass」を購入して遊んでみました。そして完成度の高さやケイン君の創造力に感動し、「もっとたくさんの人に来てほしい」という思いから、ケイン君のドキュメンタリー映画を撮ることを提案します。実はニルバンさん、映画製作を手掛けているのです。

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ニルバンさんとケイン君

もう一つ、ニルバンさんはケイン君を喜ばせるために、あるサプライズ・フラッシュモブを企画しました。それはケイン君が本物のゲームセンターに行っている間に、大勢で「Caine’s Arcade」へ押しかけるというもの。Facebookで呼びかけると、当日はなんと100人以上もの人たちが集まりました!

何も知らずに帰ってきたケイン君はもちろんビックリ!この様子も映像に収められていますが、とびきりの笑顔は本当に嬉しそうです。

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約10分のショートムービーはYouTube とVimeoにアップされると、それぞれ100万回以上も視聴されたほど大人気に。さらにケイン君が大学へ進学できるよう基金まで設けられ、たった3日間で11万ドル(約880万円)も集まったそうです!5月現在ではおよそ20万ドル(1600万円)にもなっています。

特別すごいものを発明したわけでもないのに、こんなに寄付が集まるのは、ケイン君の純粋さやひたむきさといった魅力が伝わったからかもしれませんね。

以下がそのショートムービーです。

日本でもクラウドファンディングのプラットフォームができ、誰でも寄付を集められると同時に、誰もが応援できるようになりましたね。

頑張る人を応援したい。そんなシンプルな気持ちがインターネットを通じて”支援”という形にできるのは本当に素敵ですよね。

あなたは、どんなプロジェクトを応援したいですか?

(Text:木村絵里)
[via Caine’s Arcade]