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“食べ過ぎ”と同時に”食べ残し”も減らそう!食事の半分をおすそ分けする寄付プログラム「Halfsies」

greenz/グリーンズHalfsies

欧米や日本などの先進国では、長年、飽食の時代。もちろん、食べることは、ヒトにとって、必要な栄養源の補給にとどまらず、楽しみでもあるわけですが、食べ過ぎによる肥満、残飯廃棄量の増加など、いくつかの課題があるのも事実。また、一方で、世界では、10億人もの人々が、生きるための最低限の食料や栄養すら十分に得られていない、という現状もあります。そこで、肥満防止、残飯廃棄量の軽減、飢餓というこれら3つの社会的課題へのソリューションプログラムが、「Halfsies」です。

巨大ハンバーガーに象徴されるように、米国の外食産業が消費者に提供する料理は、分量が多いのが特徴。通常、政府が提唱する目安の2〜4倍のボリュームになっており、これによって、消費者は必要以上に食べすぎてしまう一方、食べ残しの多くは、そのまま廃棄されています。

そこで、「Halfsies」は、料理の半分を飢餓に苦しむ人々に”おすそ分け”する、外食向けプログラムを企画。提携レストランで、「“Halfsies”でお願いします」とオーダーしたお客さんは、通常メニューと同額を支払いながら、半量だけ提供してもらい、残りの金額は、チャリティに寄付するという仕組みです。お客さんは、食べきれるだけの量で十分に料理を楽しむことができ、食べ残しも発生しづらく、飢餓に苦しむ人々への金銭的支援にも貢献できる、”一石三鳥”のメリットがあります。

Halfsies: Connecting the Dots from Go Halfsies on Vimeo.

このプログラムは、現在、開発段階。2012年春には、米テキサス州オースティンで、試験的に実施される予定のほか、ニューヨーク市でも、計画中です。

”おすそ分け”という発想で、貧困や飢餓に苦しむ人々をサポートする取り組むとしては、一切れカットされた分をチャリティに寄付するクリスマスケーキ「LOVE CAKE PROJECT」などもありますが、「Halfsies」は、飢餓救済への貢献にとどまらず、とりわけ先進国における現代人の食のあり方を見直すきっかけをも、与えてくれています。

[via Springwise]

一切れカットされたチャリティクリスマスケーキ「LOVE CAKE PROJECT」の記事を読もう。