\新着求人/地域の生業、伝統、文化を未来につなぎたいひと、この指とまれ!@ココホレジャパン

greenz people ロゴ

学生がバイヤーから販売管理まで全部担当!シンガポール空港のセレクトショップ「SPELL」

spell-store

グリーンズでも以前「これからの働き方」というテーマでトークイベントを開催しましたが、ここ数年、働き方に対する関心が高まっているようです。と同時に、就活のあり方についても議論が活発になっていました。

Twitterでは「今の就活を知ってください」というハッシュタグが話題となりましたが、就活そのものだけでなく、これから社会人として必要とされる能力も大きく様変わりしているように思います。

そんな学生たちのために、国や企業が協力して実践的な経験をしてもらおうという試みが世界的に増えています。今回は、シンガポールの事例をご紹介します。



国際的なハブ空港として知られ、世界一のサービスを誇るとも言われるシンガポールのチャンギ国際空港。その中に「 SPELL」(Singapore Polytechnic Entrepreneurship Living Lab)という若者向けのカラフルな洋服やアクセサリーを扱うショップがあります。このお店、実はシンガポール工芸学校に在籍する学生たちによって運営されているのです!

これは学生たちにいま必要とされている社会経験を積んでもらうべく、国と学校とモトローラとのコラボで始まった仕組み。面接の結果選抜された100人程の学生が関わっています。

spell-changi-5

店内にはオリジナルブランド「Verve Avenue」の洋服や、アジア諸国から仕入れたファッションアイテムが並びます。販売やマネージメントの仕事も任され、その働き振りや成果が卒業時の成績にまで影響するという徹底ぶり。

学生たちは教室で学んだことをこの店舗で実践することによって、より経験や知識を深めることが出来ます。ほとんどの学生が意欲にあふれるボランティアなので、空港側にとってもコスト的なメリットが期待できます。

spell-changi-3

「SPELL」の店内には、モトローラ製の最先端デバイス付の鏡も設置されていて、お客さんがその洋服を着なくても自分に似合っているか試せる仕掛け。スポンサーする企業にとってもチャレンジの場になっているんですね。

運営のほとんどを学生に任せることで、学生のモチベーションも上がり、実践的なことを学べるので起業したい学生にもぴったりのこのプログラム。企業や国が、失敗まで含めて若い人材のチャレンジを応援する場がどんどん増えるといいですね。

日本でも最近は専門学校生の運営するレストランなどがありますが、他にもご存知の方が居たらぜひ教えてください!

(Text: 手塚芳子)

[via: SPRINGWISE.COM]