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米同時多発テロ事件から10年、失われたツインタワーを“復活”させるiPhoneアプリ「110 Stories」

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by Sander Lamme.

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by Sander Lamme.

2001年9月11日、米国で発生した同時多発テロ事件は、多くの人々の命を奪い、それまでの見慣れた風景を一変させました。その象徴のひとつが、このテロ事件によってニューヨークから姿を消した、当時ニューヨーク最大のオフィスビル・世界貿易センター(WTC)のツインタワーです。

そして、あれから十年。
デジタル空間で、失われたツインタワーを“復活”させよう、というプロジェクトが進行しています。

「110 Stories」は、かつてのWTCツインタワーを、今のニューヨークの風景と合成できる、iPhone向けのアプリケーション。iPhoneからこのアプリを起動すると、位置情報をベースに、WTCの方向を誘導。正しい方角に向けると、オーグメンテッド・リアリティ(AR)によって、ツインタワーのシルエットを合成した画像が撮影できます。また、このアプリから撮影された画像を、ツインタワーにまつわるそれぞれの思い出メッセージとともに、ユーザ間で共有できるオンラインコミュニティサイトも、近々、開設されるとか。

このアプリは、生粋のニューヨーカーBrian August氏が中心となって開発。August氏は、「ツインタワーとともにあった、それまでの馴染みのニューヨークの姿を復活させ、後世に残したい」と、2001年の米同時多発テロ事件後、この10年間、地道に取り組み続けてきました。先ごろ、ファンドレイジングサイト「Kickstarter」を通じて、一般からの資金提供を求めたところ、あわせて27,809米ドル(約213万円)を調達できたそう。この資金を元に、2011年9月には、「110 Stories」が無料でリリースされる予定です。

かつて在りしものと、現在の姿を、時空を超えて合体させ、人それぞれの心に残る思い出とともに、新しい記録として残す。
技術の進歩とともに、歴史の綴り方も、そのカタチを変えていくのかもしれません。