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必要な人に実効性の高い支援を!細分化しがちなサービスの“触媒”となる「Community Catalysts」

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by Jeremy Bronson.

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by Jeremy Bronson.

在宅医療や介護サポート、子どもの教育支援など、住民の生活を支えるためのサービスは、ますます多様化。しかし、これらのサービスを提供する組織は小規模なものも多く、経営のノウハウが十分でなかったり、支援対象となる人々のニーズを的確に捉えきれないことも…。また、個々のサービスが細分化されすぎ、組織やサービスの枠を超えて連携し合うことが少ないのも課題です。そこで、これらの支援サービスの”触媒”となり、実効性の高いコミュニティ支援を行っているのが、「Community Catalysts」です。

「Community Catalysts」は、2010年1月、英チャリティ団体「NAAPS UK」によって設立。社会支援や医療、コミュニティなど、サービス分野ごとに“縦割り”になりがちな現状の課題を解消し、支援を必要とする人々にとって、具体的かつ実効性の高い支援サービスを提供する体制の構築を目指しています。具体的には、柔軟かつ創造的な発想とNAAPSで培った独自の知見や経験を生かし、地方公共団体や支援団体などに対して、組織体制や提供サービスに関する助言を与えたり、組織やサービス間の連携促進に取り組んでいます。

地域住民の生活支援には、細かなニーズや課題を発見し、それぞれに対する個別具体的な解決策を提供することも必要ですが、課題を俯瞰して捉え、すでに存在する個々の解決策をつなぎ合わせて、より実効性の高いソリューションを作り上げることも大切。そのためには”黒子”に徹し、全体のコーディネイトやマネジメントに専念する「Community Catalysts」のような”触媒”も不可欠な機能といえるでしょう。「Community Catalysts」が目指す仕組みは、日本でも、様々な場面で応用できそうです。