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地元のお店と学校を応援!「Swellr」が提案する新しい地域貢献型ショッピングとは?

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by lorenkerns.

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大型ショッピングモールやスーパーの進出によって、地元の商店街が“シャッター通り”と化しているケースは、日本でもけして少なくありませんが、地域を活気づける上で、地元の人々に地元の商店を積極的に利用してもらうことは必要ですね。

また、自分の生活を楽しむだけでなく、「よりよい世の中のために何か役に立ちたい」と考える消費者は、徐々に増えつつあります。そこで、そんな消費者の“ソーシャルマインド”を地元商店の活性化と地域の教育支援につなげようという、ユニークなプラットフォームが生まれました。

Swellr」は、地元に根付く小規模商店のためのコーズマーケティングプラットフォームです。商店は、売上の一部を寄付し、地元の教育機関を直接サポート。地元の人々は、そのお店で積極的に買い物することによって、地元の商店のみならず、地元の学校教育をも支援できます。

具体的には、各学校が、「美術の授業のための備品を購入したい」、「鉛筆を買いたい」、「子どもたちを遠足に行かせる費用が欲しい」といった要望を「Swellr」に投稿。商店は、寄付したい要望やプロジェクトを選び、「売上の10%を寄付」といったように、寄付に充てる売上の割合を定めた「クーポン券」を発行します。商店の意思に賛同する人は、この「クーポン券」を使ってお店で買い物することで、地域の学校教育に向けて間接的に寄付するという仕組みです。

寄付の流れは、クーポンを集めると学校などに欲しいアイテムが寄付される、英大手スーパーTescoの「Tesco for Schools & Clubs」と少し似ていますが、「Swellr」の最大の特徴は、中小規模の商店にとって単独で実行しづらいコーズマーケティングを実現可能とする仕組みを作ったこと。これによって、地元の商店と住民を、“地元の子どものための教育支援”という共通の志で結びつけ、よりよい地域づくりにつなげています。

「Swellr」は、2011年7月、米マサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge)と同サマービル(Somerville)の2都市を対象に、正式立ち上げの予定だそう。買い物からつながる地域貢献という、新しい社会貢献系ショッピングのひとつといえそうですね。

[via GOOD]

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