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ユーザーが親しみを持てる防災対策を!実用性とデザインを兼ね備えた米国赤十字の防災グッズ「Turbodyne」

greenz/グリーンズturbodyne

災害や停電時に備え、一家に一台は持っておきたい防災グッズ。LEDライトとラジオ、充電器などが一体化した万能グッズは数多く販売されていますが、これらは、実用性に富んでいる一方、デザイン性があまり追求されていない印象も…。そこで、米国赤十字(The American Red Cross)では、実用的ながら、スタイリッシュなデザインを兼ね備えた防災グッズを作りました。

Turbodyne Series」は、2011年、米シリコンバレーの工業デザインコンサルティングファーム「Whipsaw」によって設計され、米国赤十字がリリースした多目的防災グッズ。懐中電灯、AM/FMラジオ、手巻き式の小型発電機、携帯電話への充電機能など、非常時に必要な機能がバッチリ備えられています。

また、「Turbodyne Series」の特徴は、高いデザイン性。従来、防災グッズは、非常時での使用を想定しているゆえ、見た目の美しさやデザインは二の次と考えられがちでしたが、機能性や実用性はもとより、色や形などのデザインも実は差別化要因。「カッコイイ」、「オシャレ」というように、ユーザの感覚に訴え、「ぜひ買って自分のそばに置いておきたい!」と思えるような、愛着や喜びを感じられる防災グッズであればこそ、購入後、押入れや物置に片付けっぱなしになることなく、日常生活にとけこみながら存在し、「いざ!」というとき、グッズ本来の機能を果たすことができるでしょう。

防災の基本知識をデザインTシャツに描いた「NOTFALL」の事例と同様、「Turbodyne Series」も、実用性にデザインをプラスすることで、ユーザにより親しみやすく、愛され、これによって、本来の目的であった災害時の対応につながるという、防災へのデザインの新しい取り入れ方といえそうです。

[via Fast Co.Design]

防災知識をオシャレデザインで伝えるTシャツ「NOTFALL」の記事を読んでみよう。