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焦げるほどに熱いメッセージ!セレブなスタイリストによる安全啓発アクション

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いま何かと電気のことが話題ですが、今日は去年のクリスマスシーズンに実施された、電気の危険を訴えるゲリラアクションをご紹介します。

オランダでは、クリスマスシーズンに電気の使い過ぎでの火事が問題になっていました。クリスマスには、暖房や照明、そして調理器具など、たくさんの電気器具を使います。延長コードなどにたくさんの電気器具をつなぐ、いわゆるタコ足状態になることも少なくありません。

あまり知られていませんが、電気のコードなどには流せる電気の量が決まっていて、それ以上の電気が継続して流れると電線が発熱し、火を出すことがあるのです。

電気器具のつなぎ過ぎで起きる火事の危険性を伝えるために、エネルギーの安全を訴える団体が使ったのが、ショーウィンドウです。まずは下の動画をご覧ください。

有名なスタイリストに照明をたくさんつかったショーウィンドウのデザインを依頼。マスコミに、スタイリストがつくったきらびやかなショーウィンドウのお披露目のリリースを流しました。

その晴れがましいニュースが報道された後がスゴい。夜のうちにショーウィンドウが火事になったようなボロボロのセットに変更したのです。当然、「あのまぶしいディスプレイが!」ということになりますよね。

取材にマスコミが訪れる頃に、エネルギーの安全を訴える団体の職員が現場に行き、この火事の原因が電気器具の使い過ぎによるものだと説明します。スタイリストは被害者として現場にやってきます。

ショーウィンドウは焼けこげたまま残され、その様子は、電気器具の使い過ぎによる火事の怖さとともにソーシャルメディアでたくさんの人に伝えられ、事故の防止につながったということです。

事件をつくってニュースにするという手法は、かなり勇気がいりますが、効果も計り知れないものがありますね。