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いま被災地のためにできるボランティアは何なのか。ボランティアとして実際に活動するための3つの方法

Some Rights Reserved, photo by #PACOM

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地震と津波の発生から3週間がたちました。greenzでもgreen drinks for TOHOKUなどで寄付金を集めるなどしてきましたが、皆さんもそれぞれ支援金を寄付したり、物資を送ったり、チャリティー商品を買うなどして被災地のためにさまざまなことをやってきたのだと思います。

それは確実に被災地の人たちを元気付けているわけですが、もっと被災地のために何かをしたいという人の間で、ボランティアをやりたいという声が高まってきています。被災地からも人手が足りていないという声が届いてきており、今こそボランティアの出番なのではないでしょうか。

しかし、今回の震災はその被害の甚大さからただ闇雲に被災地に行っても迷惑をかけることになりかねません。ボランティアとして被災地の人たちの役に立つためにはしっかりと組織だった行動が求められます。

そこで、いま被災地のためにできるボランティアは何なのか、それをまとめてボランティアをしたいと思っている皆さんのお役に立てればと思います。

まず、ボランティアとして実際に活動する方法としては次の3つが考えられます。

1. 直接被災地に行く
2. 被災地にボランティアを派遣している団体に参加する
3. 被災地以外でボランティアをする

1.直接被災地に行く

すでに被災地の自治体がそれぞれボランティアセンターを立ち上げているので、機動力のある人は直接現地に赴いてボランティア活動をすることが可能です。

ただ、ここで非常に重要なのは、現地で必要とされているニーズをしっかりと把握し、それに見合った活動をできる確信がない限り行かないということです。各ボランティアセンターではボランティアについて居住地や装備、経験などによって制限を設けている場合もあります。「行きたいから行く」のではなく、「必要とされているから行く」という姿勢が重要なのです。

そのためには、まず刻々と変化する状況を確認し、現地としっかりと連絡を取ってそれから行動に移るということがまず必要です。そのために便利なのが「助けあいジャパン」が開設しているボランティア情報ステーションというサイトです。

greenz/グリーンズ 助けあいジャパン

助け合いジャパンは、石川淳哉さん(@junyaishikawa)や佐藤尚之さん(@satonao)といったクリエイティブな仕事をする方々が先頭に立って官(内閣官房ボランティア連携室)と連携して立ち上げた民間プロジェクトで、震災に関する情報が集約されているポータルサイトをです。この助け合いジャパンに「ボランティア情報ステーション」というサイトがあり、ここにボランティアの情報が集まっています。
*現在は、Yahoo! JAPANの復興支援サイトで情報がアップデートされています。

ここで、被災地の各自治体や民間団体が募集しているボランティアの情報を探すことができます。
たとえば、被害の大きかった宮城県亘理町の場合、次のような情報が掲載されています(4/5時点)。

亘理町災害ボランティアを募集します
【活動内容】 亘理町内での災害ボランティア
【対象者】 県外の方もOK。往復の移動手段、宿泊所、食事を準備できること
【申込方法】 下記までお問合せください。
【受付窓口】 団体名:亘理町災害ボランティアセンター
住所:亘理郡亘理町字旧館62-1
電話:080-4076-1906 090-6853-1097
【注意事項】
ボランティアで作業をするための準備については、こちらを参考にしてください。http://rsy-nagoya.com/rsy/common/pdf/suigai-manual.pdf
今回の活動は、衣類、靴等が汚れることが想定されます。長靴、ゴム手袋を持参の上、汚れても良い身なりでお越し下さい。
水が復旧されていない場所も多いため作業後の対応(着替え等)はご自身でお願いします。
ボランティア支援

に入る際は往復のガソリン、宿泊所、食事を必ず確保してお越しください。

このように直接、被災地の自治体のボランティアセンターに行く場合、重要なのは食糧や水、燃料も含めて必要なものをすべて用意し、宿泊場所も確保した上で現地入りするということです。また、作業はかなり過酷なものになるとのことですので、相当な覚悟が必要です。学生など、グループで動けて移動手段も体力もあるという場合はこのような情報を生かして直接現地のボランティアセンターと連絡を取って何ができるかを聞くということが最善の方法ではないかと思われます。

また、全国社会福祉協議会の被災地支援・災害ボランティア情報では、被災地のボランティアセンターからのメッセージを日々掲載しています。どこでどんなボランティアが必要なのかを理解するために必要な情報ですので、ボランティアにいこうと考えている方はぜひご覧ください。

2.被災地にボランティアを派遣している団体に参加する

移動手段を確保できない、短期間しかいけない、一緒に行く人が見つからない、など行きたいけれど自分で被災地まで直接いけないという場合は、被災地にボランティアを派遣している団体に問い合わせてみるという方法があります。

震災後2週間を過ぎたあたりから、NPOなどが一般ボランティアの募集を少しずつ開始しています。その条件は様々で、しかもどの団体がどのような募集を行っているかという情報が整理されているサイトはなかなかありません。実際のところどの団体もまだ手探り状態で、どのような支援を行っていくかを組織を組み立てながら考えている状態といえるでしょう。

そんな中、アースデイ東京がアースデイ東京タワー・ボランティアセンターを開設し、ボランティアの募集を始めるということで、その説明会に参加してきました。

greenz/グリーンズ グリーンズ東京タワー

アースデイ東京タワー・ボランティアセンターでは、すでに3月27日28日に石巻市に天ぷら油バスによる炊き出しツアーを行っており、その様子を報告するとともに、その参加者と新たにボランティを希望する方々との間で意見交換を行いました。

実際に現地に赴いたアースデイ東京の河内聰雄さん、種まき大作戦のハッタケンタローさん、その他の参加者からも現地の様子の報告があり、東京でTVやインターネットから情報を得ているだけではわからない現地の状況を知ることができました。

その上で、一般の人がボランティアに行くことについてはかなりの覚悟がいるということもわかりました。アースデイ東京タワーが支援の対象としている石巻市は被害の規模も被災者の数も他の自治体とは桁違いで、インフラの復旧もままならず、ボランティアは食糧も衣服も、水も、燃料も、滞在するテントもすべて自分で持っていかなければなりません。

しかし、行けばやることが必ずあるということも繰り返し言われました。

ボランティアとして現地に行きたい人はたくさんいる、そして行けばやることは必ずある、しかし現地の状況は決して楽なものではない。これが現在の状況だといえるでしょう。NPOでは今その調整をつけるべく懸命に活動を行っており、アースデイ東京タワーでも現地にキャンプ村を建設すべく準備を急いでいるとのことです。

これができれば、そこでボランティアにある程度の装備を貸し出すことができるし、食糧などもまとめて持って行くことができるし、何よりも仲間と過ごすことができるということで、ボランティアとしてきた人たちがまいってしまわない環境を作ることができるのです。

現地に行ってボランティアをしたいけれど、仲間がいないあるいは装備がないという人、あるいはボランティアをしたいけれど何をしていいかわからないという人は、まずはNPOなどに問い合わせてみて、説明会に参加してみましょう。実際に説明会に参加してみてよかったと思ったのは、そこにはポジティブな空気があふれているということです。集まっている人たちは被災地のために何かがしたいと考えている。つまり、プラスの方向を向いているのです。もちろんみんな不安は抱えているわけですが、ポジティブな想いが集まることでその不安感も薄れていく、そんな感覚がありました。

アースデイ東京タワー以外に現地ボランティアを募集している団体
ピースボート
RQ市民災害救援センター

長期に行くのは無理だけど、週末だけ現地にいけないかと考えている方は、エコツーリズム・ネットワーク・ジャパンが催行する「天ぷらバスボランティアチーム」に参加してみてはいかがでしょうか? 週末を利用して被災地に出向き、クリーンナップや炊き出しなどのボランティアを行うツアーです。費用はもちろん各自が持つことになりますが、必要な装備などは借りれますし、すでにボランティアを行うシステムができているので個人で行くよりも効率よくボランティアをすることができます。
しかし、ツアーとはいえあくまでもボランティアですから、それなりの装備と覚悟は必要です。しっかり準備して参加してください。

3.被災地以外でボランティアをする

アースデイ東京タワーの説明会でもうひとつ言われていたのが、東京で活動を支えるスタッフの必要性です。被災地で何が必要なのかという情報を東京に集約し、必要なものや人を必要な場所に送ることができる体制を作るためには現地の活動と同時に、東京で情報を整理し発信する体制が必要になります。それを担うボランティアもまた必要だということです。

現地に人を派遣するNPOでは、被災地以外でそれをコーディネートするスタッフも同時に必要としているはずですので、被災地に行くことができないけれどボランティアとして役に立ちたいと考えている方は、そのようなNPOを探してみることをオススメします。

また、被災者を自宅に受け入れる「被災者ホームステイ」という活動をアースデイマネーが行っていますが、こちらはかなりの応募があったのに対し、現地の希望者とのマッチングが難航しているということで、現在は募集を中止しています。こちらに参加したいというかたっは、また募集を再開する可能性もありますので、アースデイマネーのウェブサイトをチェックしてください。

しかし、やはり現在圧倒的に不足しているのは現地の人、物、金です。いける人はしっかりと情報を把握した上で現地に向かう方法を考え、いけない人は何が必要なのかのニーズを把握している団体に物資を送り、それもよくわからない人はボランティアを派遣している団体に募金をする。それが、私たちが今できるボランティアである、と思います。

どこに募金したらいいかについてのこちらの記事も参考に、今できるボランティアについて考えてみてください。

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