\インターン募集中/greenz peopleコミュニティを一緒に育てませんか?

greenz people ロゴ

加藤登紀子さんから「祝アースデイ40周年!現代の若者たちへ贈るメッセージ」

会場は満員。参加者の皆様、ありがとうございました!

会場は満員。参加者の皆様、ありがとうございました!

毎月第2木曜日にgreenz.jpが開催する、エコ飲み会「green drinks Tokyo(略してgdT)」。
4月8日(木)に行われたgdTは、ゲストに加藤登紀子さんを迎え「祝アースデイ40周年!現代の若者たちへ贈るメッセージ」をテーマに語り合い、非常に温かく、強いメッセージが溢れるものになりました。トーク終了後には加藤さんが「君が生まれたあの日」を披露するというスペシャルサブライズも!
少し遅くなってしまいましたが、拍手と感動に包まれたその様子をお伝えします。

2009年の年末に自分たちのオフィスを借りるまでの約3年間、加藤登紀子さんの事務所を間借りさせていただいていたgreenz。greenzと加藤さんの馴れ初め話から始まったトークは次第に40年前の1970年前後にどんなことがあったのか? という話へと展開していきました。

加藤登紀子さん

加藤登紀子さん

1950年代、加藤さんが中学生の頃、憧れていた「未来」は「ロケットで宇宙に行く」、「日本中に高速道路が走っている」、「錠剤や何かで食べる必要がなくなる」ということでした。当時は自然がいやと言うほどあり、今まで無かった新しいものへの憧れが強く、その「無いもの」を求めてしまっていたと言います。最近、加藤さんが愕然とした出来事は、小学生に「未来」について質問したこと。彼らから返ってきた答えは「絶滅危惧種を増やしたくない」、「海を汚したくない」、「川をきれいにしたい」といった環境問題に関するものが圧倒的に多く、加藤さんは非常に驚いたそうです。

加藤さんが中学生の頃、自然はたくさんあったが、当時は無かった高速道路に未来を感じ、求めていた。そして、2010年の今、高速道路は全国に整備されたが、その代わりに失ってしまった自然の数々。今の小学生は失われつつある自然を敏感に感じ、「無いもの」として求めているのかもしれません。

「しかし、私たちの年代が今あるものを大切にする視点をもっと持っていれば、今とは違った日本になったかもしれません」と1950年を振り返りながら加藤さんは語ってくれました。

これから50年後の2060年に2010年を振り返った僕らは何を思うのでしょうか。そんなことを考えている間も加藤さんからのメッセージはどんどんと流れてきます。

加藤登紀子さん

加藤登紀子さん

「私たちのからだと心は土です。私たちは土から生まれたものだけをからだの養分にして生きています。何を食べたかをからだはずっと覚えている。だから私たちが摂取したものから、からだの中の土は作られる。それから心。あなたが誰かを好きになったり、涙したり、言葉が心に残ったりすると、それは心の中の土になっていると私は思っています。会うことができない人を私たちは想うことができ、想像することができ、愛することができます。それは心の中に土があるからだと思います。だから私たちはからだと心の土を肥やしていかなければならない。本を読んだり、歴史を学んだりして、自分が知らないからだの細胞や心の中の土を耕して欲しい。子供がいないから子育てには興味がないという人も、あなたのからだと心はあなたが育てている。そういう風に思ってほしい」

質問する参加者の方

質問する参加者の方

加藤さんのトーク後の質疑応答では、さまざまな質問が飛び出しました。

Q.最近、結婚したくてもお金がないから結婚できないという人が増えていますが、恋愛や結婚についてアドバイスをください。

「収入なんてどうせあてにならないわ。お金がなくたってできることはいっぱいあるわよ!空を見ること、抱き合うこと、キスをすること。お金がないことにすごく不安感を持つことはやめたほうがいいと思います。結婚したり、子どもができたりすると生きる力や生きる気持ちが生まれます。それが何よりもエネルギーになる。お金なんて気にせずに、どんどんイチャイチャしてください」

Q.半農半Xな生き方についてどう思っていますか?

「私は歌手をやりながら子育てをしてきました。そこから思ったことなんですが、私の場合は子育てすることが、ある種の半農半Xな農的生活だったと思うんです。職業を持っていても自分のいのちを耕していなければいけないと先程言いましたが、男性でも女性でも半農半Xをやってほしい。都会で暮らしていて半農?と疑問に思うかもしれないけれど、今の自分の生活を農的生活の考え方に変えてもらいたいと思っています」

質問する参加者の方

質問する参加者の方


Q.時代の変わり目にある今、もし今、加藤さんが25歳だったとしたら何をしますか?

「昔、ちょうど学生運動が燃え上がっているとき、時代を変えようと動いている人たちがいて、学生だけじゃなくて教授もシンパになっていた。一般人の中にも学生を支持する人はたくさんいてシンパは大勢いたけど、実際に行動した人はとても少なかったと思います。それを見て私は「私はシンパです」と言っても意味がないと思いました。
私は歌手で、歌手である私がこの時代にどう行動していくのかが大事だと思います。別に歌手じゃなくても、みんながそれぞれ自分の場所で自分なりに行動するしかないと思います。それと同じで今何歳であったとしても、どんなことをしていても、どんな場所にいても。自分のいる場所で自分を示すしかないですよね。
だから、今あなたは自分の居場所で何をしていますか?何ができますか?と考えたらいいと思います。誰かがやっているからとか誰かに合わせるとかじゃなくて、自分の生き方の中でもっと楽しめばいいんですよ」

最後にトーク終了後にすぐにいただいた加藤さんからのメッセージをどうぞ。

【ゲストプロフィール】
tokiko_photo
加藤登紀子さん/歌手、UNEP親善大使
1943 年ハルビン生まれ。1965年東京大学在学中、第2回日本アマチュアシャンソンコンクールに優勝し歌手デビュー。1966年「赤い風船」でレコード大賞新 人賞、1969年「ひとり寝の子守唄」、1971年「知床旅情」でレコード大賞歌唱賞を受賞。以後、60枚以上のアルバムと多くのヒット曲を世に送り出し てきた。近年は、村上てつや(ゴスペラーズ)など、新しい世代のアーティストとのコラボレーションにも意欲的に挑戦し、2006年、FUJI ROCK FESTIVAL 06、2007年にはap bank fes’07に出演。世代やジャンルを超えた活動で注目を浴びた。
歌手活動45周年となる2010年は、4月21日にニューシングル「君が生まれたあの日」を発売予定、コンサートツアー「45周年加藤登紀子コンサート ひとはみんな一粒の種」を全国各地で開催する。
また、地球環境問題にも積極的に取り組み、1997年、WWFジャパン(世界自然保護基金日本委員会)評議員に就任したのに続き、2000年10月 には UNEP(国連環境計画)親善大使に任命された。アジアやオセアニア各地を精力的に訪れ、自らの目で見た自然環境の現状を広く伝えるほか、音楽を通じた交流を重ねている。

スライドショーはこちらから。

次回のgdは7月8日(木)です。お楽しみに!

過去のレポートを見る
green drinks Tokyo 過去のイベントレポート一覧