東京・代々木公園が地球と平和の祭典と化した「アースデイ東京2010」。
今年はエリアも拡大し、2日間の総来場者数は13万5千人を数えるという、名実共に過去最大規模の祭典となりました。
greenz.jpは、グリーントークステージ横に「アースデイ東京速報ステーション」を設置。15名のボランティアライターさんたちと一緒に、当日のリアルタイムレポートをお届けしました。レポート数は全124本!その中から厳選した10本の記事で、当日の様子をもう一度振り返りましょう。
1:R水素バス
まずは今年注目が集まったこちらのバス。予約殺到だったR水素バスの試乗体験レポートをお届けしたのが、『R水素バスに乗ってきた!』です。
再生可能エネルギーによる電力で水を電気分解して作られクリーンなエネルギー、R水素。アースデイ東京の会場である代々木公園を一周する試乗体験は大盛況におわりました。さらに、もう1本の体験レポート『水素バス乗ってきました!』では、エンジン内部や乗り心地、排水口の部分まで細部までレポートをお届けしていますので、こちらも要チェックです。
そのほかにもドイツから上陸した三輪自動車「ベロタクシー」など、広い会場内ではグリーンな乗り物が来場者の注目を集めていました。
2:紙漉き体験
情報はネットでも手に入りますが、やはりイベントのよさと言えばリアルで体験ができること。中でも紙漉き体験の様子を丁寧にレポートした『紙漉きでアートワークショップ』は、誰もがやってみたい!と感じたナイスなレポートでした。
そのほかにもフェアトレードの素材を使ったアクセサリー作り体験や、オリジナル点字名刺を作るワークショップなど、ここでしかできない体験を多くの方が楽しんでいました。
3:ぐるぐるウィンナー
なんと言ってもイベントのお楽しみは食!今年拡大した「オリンピックプラザ」エリアには、広々としたアースデイキッチンが登場!こだわりの飲食ブースが立ち並ぶ“食天国”と化した会場は、常に大勢の人でにぎわっていましたよ。中でも、目立っていたのがこちらのぐるぐるウィンナー!
お店のレポート記事『「朝霧食堂」は、「富士宮焼きそば」も「ぐるぐるウィンナー」も、地元愛たっぷりです。』では、そのこだわりのメニューを、シズル感たっぷりの写真と共にご紹介。このレポートでお腹が鳴ってしまった人もいたのではないでしょうか。他にもたくさんお届けした食レポートはやっぱりどれも人気でした。
4:脱・使い捨て食器
アースデイ東京では既にお馴染みのリユース食器。今年からはさらに一歩前進し、マイ食器100%を目指すことを宣言。会場内で貸し出しをするリユース食器の有料化(50円)に踏み切りました。その結果賑わいを見せたのが、My食器洗い場。『ごみゼロへ!脱使い捨て食器でおいしく食事を。』では、その様子をレポートしました。
会場内では、お気に入りの食器やタッパーにマイ箸、マイスプーンで食事するお客さんの姿がいっぱい。やってみると気分だけじゃなく、味まで違って感じるという声も多数。夏フェスなど導入するイベントが年々増えているマイ食器制度は、これからのイベントの定番になってくることでしょう。
5:ツイ割
ツイッターの登場で生まれた新顔の記事がこちら!『【速報】ツイートすると、先着30名さまに甘夏プレゼント!』
ツイッターでつぶやくとこの店オススメの甘夏をプレゼントしてくれると言う情報を、ライターがいち早くゲット、速報でお届けしました。こういった情報がお届けできるのも、リアルタイムレポートをお届けする速報ステーションの強みなのです。
6:女子
今年のアースデイ東京は女性、しかも学生が大活躍!こちらの写真は、『”地球市民”を伝える「Hunger Banquet(ハンガー・バンケット)」』でお伝えした清泉女子大学・地球市民学科の女子大学生のみなさん。“地球市民になろう”というメッセージを掲げ、飢餓の現状に関する展示ブースの前で元気いっぱいに活動をアピールしていました。
我らが「アースデイ東京2010速報ステーション」の隣のテントでも、「OTONA LAB | オトナ*ラボ」というプロジェクトの女子高生の皆さんが“女子高生ジャーナリスト”として活動していました。若い世代が活躍できるアースデイ、もっともっと広がるといいですね。
7:地域
日本のアースデイは東京だけじゃないよ!と意気込んで東京へ乗り込んで来ていたのが、アースデイ愛知2010実行委員会のみなさん。「いのちのきおく」をテーマに、10月のCOP10までの期間をアースデイ愛知として、様々なイベントや企画を準備中なのだとか。
その他にも、アースデイEZO、アースデイ石川、アースデイ湘南などなど、全国各地でそれぞれのアースデイ関連イベントが開催され、ムーブメントは広がりを見せています。
8:もう一つ
“地域”を切り口にした広がりに加え、全ての人に平等な機会を提供していこうという動きも広がっています。そんな取り組みのひとつをご紹介したのが、『もう一つのワールドカップ 日本代表を応援しよう!』です。
知的障害者のサッカー大会である“もう一つのワールドカップ”を支援している「NPO法人日本知的障害者サッカー支援機構」のブースでは、試合の写真展示や、応援Tシャツの販売を行っていました。南アフリカ大会への出場も決まっている“もう一つの”日本代表ですが、その知名度はまだまだ。こういった動きを知り、伝えることも一つのアースデイ活動なのです。
9:ジモティー
新たなムーブメントである“トランジションタウン”も、アースデイに初お目見えとなりました。トランジションタウンとは、ピークオイル(石油が足りない状態)の時代を見据え、地域のつながり=ジモト力を高めて豊かな社会を作ろうという動き。そのブースの様子と、全国への広がりをレポートしたのが、『ジモティーで行こう!トランジションタウン』です。
地域でつながる生き方に共感する“ジモティー”な彼らは、「NPO法人トランジション・ジャパン」のみなさん。日本各地でトランジションタウンの運動を展開しており、ブースでも多くの人に、自分にもできることがある、という気づきを与えていました。「トランジション渋谷」が誕生したように、都心でも、一人暮らしでも、地域とつながって生活することはできます。地球というフィールドの中にある自分の居場所(=地域)に目を向けて生きると、新たな視点が生まれることでしょう。それは、“アースデイ”な暮らしを日常の中で実践することなのかもしれませんね。
10:原点
そして最後に紹介したいのが、原点を感じさせてくれる記事『当たり前のことだけど大切なこと。』です。
あなたは、「なぜゴミはゴミ箱に捨てなきゃいけないの?」という問いに答えられますか?会場のベンチに書かれたメッセージは、そんな当たり前のことを改めて考えさせてくれるものでした。「マナーだから」という一言で切り捨てず、日々の暮らしの中でもこうして地球のこと、環境のことを考える時間を持つことが、一番大切なことだと思います。
以上、アースデイ東京2010を振り返る10本、いかがでしたか?その他のレポートは、ぜひ「アースデイ東京2010速報ステーション」もご覧ください。まだまだ注目の記事が盛りだくさんです!
さて、”参加することに意義がある”という言葉がありますが、アースデイに限ってはちょっと違います。参加して満足、ではなく、ここからひとりひとりのアースデイが始まるのです。多くのキーワードが登場しましたが、その中からひとつでも日常に持ち帰り、みなさんが“毎日がアースデイ”を実践していくこと、それがこのイベントの本当の意義であることをお伝えして、このレポートを終わりにしたいと思います。
来年もまた、この場所で会いましょう!
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