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予算と応援先を決めるだけ!寄付金を自動で管理してくれるウェブツール「Givv.org」

Givv.org: Copyright(C)2010 Everyone Givvs, Inc., All rights reserved.

Givv.org: Copyright(C)2010 Everyone Givvs, Inc., All rights reserved.

インターネットを通じた支援活動が積極的に展開されたハイチ大地震の例でもわかるとおり、現在、インターネット決済の利便性向上やセキュリティ強化のおかげで、多くのNPO/NGOが募金活動のメディアとしてウェブサイトを広く活用する一方、より多くの人々がオンラインから気軽に寄付し、彼らの活動をサポートできるようになった。しかし、各個人がいくつかの団体へ定期的に寄付活動を行う場合、意外に面倒なのが、寄付金の支払処理や管理だ。そこでこちらでは、「毎月の寄付金額と支援する団体を選ぶだけで、支払や管理は全部お任せ!」という画期的なウェブサービス「Givv.org」をご紹介しよう。

「Givv.org」は、個人から複数のNPO団体への寄付を効率化するための無料ウェブサービスである。以下の動画で紹介されているとおり、仕組みは至ってシンプルだ。各ユーザは、支援したいNPO団体をリストから選び、月額の寄付金額を設定すれば、作業完了。「Givv.org」が寄付金を自動的に均等で各NPO団体に配分し、オンライン決済サービス「Paypal」を通じて、毎月の支払処理をやってくれる。寄付を行うユーザは煩雑な支払処理や寄付金の管理から解放され、これにより、支援先のNPO団体はより多くのユーザから活動資金を得られやすくなるという、寄付を「する側」にも「される側」にも便利なサービスだ。

Givv.org Overview, v2 from givv on Vimeo.

具体的な操作の流れをざっと見ていこう。まず「Givv.org」のNPO団体リストから、寄付したい団体を選ぶ。左側の赤い「add TO GIVV」ボタンをクリックすると、オンラインショッピングサイトのショッピングカートに商品を入れる要領で、支援先が登録される。

Donation List: Copyright(C)2010 Everyone Givvs, Inc., All rights reserved.

Donation List: Copyright(C)2010 Everyone Givvs, Inc., All rights reserved.

支援先が決まったら、次は月額の寄付金総額を米ドルで入力しよう。この金額を支援先の数で均等に割った金額が、それぞれのNPO団体に寄付されることになる。たとえば、月額20米ドルで4つのNPO団体に寄付する場合、各団体に毎月5米ドルづつ支払われるというわけだ。もちろん、いったん登録した寄付金額や支援先のNPO団体は都度、変更できる。

Everyone Givvs, Inc.

Donation Settings: Copyright(C)2010 Everyone Givvs, Inc., All rights reserved.

また、「Givv.org」では、以下のスクリーンショット例にように、自分の支援先リスト(givvlist)を他のユーザに公開することができる。つまり、このウェブサービスは寄付活動に関する情報共有プラットフォームとしての機能も持っているわけだ。「どこかに寄付したいが、どういうNPO団体があるのかよくわからない」という場合、支援先を選定する際の参考情報として使えるだろう。

givvlist

givvlist: Copyright(C)2010 Everyone Givvs, Inc., All rights reserved.

日本でも、税額控除導入を含む寄付税制改革の検討が進んでいるそうだが、寄付する側のインセンティブ強化と同時に、支払処理や寄付金の管理など、寄付を実行する上での“事務的なハードル”をいかに軽減するか?も重要なポイントと考えられる。後者の課題の解決策として、「Givv.org」のようなオンラインを活用したプラットフォームは有効なツールといえよう。

あしながおじさん風にオンラインから寄付ができる「Giving Anonymously」について調べてみよう。

日本の募金サイト「イーココロ!」で気になるNPO/NGOを調べてみよう。