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“つながり”を仕事にするってどういうこと?「地域とつながる仕事」自由大学でまもなく開講!

greenz/グリーンズ freedom_univ

みんなでつくり、学び、互いに高めあう新しい学びのプラットフォーム「自由大学」に、注目の新講義が誕生した。タイトルは「地域とつながる仕事」。

先日ご紹介した「脱東京ゼミ」も反響が大きかったが、今、都会で働いている人々の中に、“地域”や“ローカル”を取り入れた新しい働き方を求める傾向が確実に強くなってきている。この講義は、“地域”とともに“つながり”というキーワードを軸に展開され、講義だけにとどまらず、ここから新たなプロジェクトやビジネスが始まる可能性もあるらしい!

今回は、2月7日(日)に開催されたイントロダクションレクチャーのレポートとともに、この講義の魅力と可能性を探ってみたいと思う。

日曜日の午前中にもかかわらず、この日IID世田谷ものづくり学校に集まったのは、約60名の生徒たち。小さな教室に大人たちが所狭しと机を並べ、まさに満員御礼状態。定刻、なつかしのチャイムの音とともに黒板の前に現れたのは、キュレーターを努める川村泰裕さん。まずはこの講義にかける想いから語り始めた。

川村さんは、東京での社会人生活1年が過ぎたある時、愛知県で小さなガラス屋を営む父親から「100年続く仕事をしてほしい」と言われたことをきっかけに、自分の仕事について深く考えるようになったという。

僕は自分の足元を見つめなおそうと、父親の会社を含め、地域の仕事の現場に足を運び続けてきました。その結果、地域にはいつまでも僕の心に残る一人の人間の生き様にあふれる仕事が沢山あることに気が付きました。

都会とは違う価値観が存在する地域での仕事。日本の未来は集落や地域にこそある、と感じた川村さんは、その魅力を多くの人に知ってもらうため、この講義を企画するに至った。このイントロダクションではまず、地域の仕事の魅力を感じてもらいたいという。

キュレーターの川村さん(左)と講師の友廣さん(右)

キュレーターの川村さん(左)と講師の友廣さん(右)

川村さんの熱い想いを受け止めたところで、講師の友廣裕一さんが登場。友廣さんは大学在学中から企業の創業に参画する一方で、ミクロネシア連邦ヤップ島や新潟の山間集落に滞在するなどの経験を積み、社会人になってからも、180日間に渡って日本の“限界集落”と呼ばれる地域を旅するなど、自身の価値観を揺るがされるような出会いや経験を数多く積んできた。この日は、ヤップ島での時計とお金を触らない生活や、マスコミではネガティブな印象で語られる限界集落に住む人々の明るい生き様など、実体験を基にした貴重なお話を写真のスライドを交えながら実に楽しそうに、そして熱く語ってくれた。

その中でも印象に残ったのは、“東京的仕事”と“地域的仕事”の違いの話。“東京的”な仕事は、仕事・家族・生活がそれぞれ別々に存在するが、“地域的”仕事にその境界はない。いや、それどころか、それぞれが独立しては存在できないのだ。

この日参加していた生徒さんの講義ノート picture taken by Annen_Miya

この日参加していた生徒さんの講義ノート picture taken by Annen_Miya

それだけに、地域で仕事をするには生活、つまり地元との“つながり”が必要不可欠となる。

■この授業で生まれたプロジェクトを地域につなげる
■個人でやりたいことをつなげて、実際にビジネス化する

これが、この講義で実現したいことであるとともに、友廣さん自身の仕事なのだという。

このあとはグループごとのディスカッションタイム。この講義に参加した想いや、やりたいことをグループで共有し、お互いの理解を深め合った。私のグループにいたメンバーを紹介すると、春から伊豆大島に移住されるご夫婦、生まれた茨城で海の見えるツリーハウスを作りたいと語る社会人2年目の女性、本業の傍ら埼玉で地域活性コーディネーターを養成する講座に携わろうとしている男性、お姉さんに誘われて参加した就職活動中の大学生といった多様な顔ぶれ。みなさん“地域”の定義や考え方はそれぞれだが、話し合っているうちに、大学生の女性がつぶやいたひと言が印象的だった。

「社会人になると自由なんてないと思っていましたが、皆さんのお話を聞くと社会人のほうが自由な気がしてきました!」

“就職”という言葉に隠れて、本来自由なはずの学生の目にも見えなくなっている多種多様な生き方、働き方が今、確実にこの世の中に存在することを実感するとともに、この場に集う人々との出会いを想像し、ワクワクを感じることができたディスカッションだった。

さて、イントロダクションの最後は友廣さん、川村さんへの質問タイム。グループで話し合ったことを共有したいと発表する生徒、講師に鋭い質問をする生徒、故郷への想いを語りだす生徒……。活発な意見が飛び交い会場は笑いと温かい空気に包まれた。初対面とは思えないほど何でも自由に発言できてしまう雰囲気は、講師とキュレーター、ふたりの温かな人柄から来るものだろう。

質問が飛び交う超満員の教室。机にはおやつのミカンが。

質問が飛び交う超満員の教室。机にはおやつのミカンが。

さて、まとめよう。この講義で実践することは大きく分けて次の2つだ。

1:仕事を探求すること
2:仲間づくり

まずは自分自身と向き合うことから始まり、仕事への探求へと進む。仲間とともに“地域”をキーワードに仕事をしているゲスト講師陣の話を聞き、実際の仕事現場に触れる体験を共にし、考えながら一緒に仕事につなげていく。サポートは経験豊富な友廣さんと川村さんが全面的にサポートするが、最後に登場した自由大学の林篤志さんは、「キュレーターや講師も“先生”ではなく、“モデレーター”という立場で、受講生と一緒に考え、学び、みんなで高めあう関係作りをしていきたい」とも語ってくれた。

これまでも、講義から様々なプロジェクトやビジネスが生まれている自由大学。「地域とつながる仕事」は、その中でも最初から明確な目的を持った同じ志を持った人が集う場所。仲間はもちろん、働きたい企業やロールモデル、地域と出会えるだけじゃなく、プロジェクト化やビジネス化も最初から視野に入れているところも大きな魅力といえるだろう。

地域というキーワードにピンときた方、なんとなくこのレポートで興味を持った方、地元LOVEな人々とつながりたい方も、受講してみると必ず得られるものがあるはずだ。

申し込み締め切りは2月20日(土)。自由大学ホームページからお早めにどうぞ!

地域とつながる仕事

[ 講義計画 ]
第1回 「地域とつながる仕事」とは
ゲスト:
NPO法人グリーンバレー理事長
大南伸也さん

株式会社シゴトヒト代表取締役/東京仕事百貨代表
中村健太さん

-いま、なぜ「地域」なのか
-自分の「地域」を考える
・ゲストセッション
-地域とつながる豊かな仕事
-地域の仕事、東京の仕事

第2回 地方の「地域とつながる仕事」を訪ねる
ゲスト:
株式会社小布施堂 株式会社桝一市村酒造場 文化事業部
青木忍さん

第3回 自分の「地域とつながる仕事」を考える
ゲスト:調整中

第4回 自分の「地域とつながる仕事」を企てる
ゲスト:
早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科 教授
早稲田大学 社会連携研究所 所長
友成真一さん

[著書]
・『現場につながる!地域と大学』
・『問題は「タコつぼ」ではなく「タコ」だった』

第5回 自分の「地域とつながる仕事」をはじめる
ゲスト:
黒崎輝男さん
 
番外編ツアー 「地域とつながる仕事を訪ねる」    

※講義開始前にキュレーターと参加者の方と個別にお話させて頂く機会を設けます。
講義をより実りあるものとするために、講義を通じて得たいものを明確にするお手伝いを致します。