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年末年始にオススメ!持続可能な未来のために必見のDVD5本!

(c) Dox Productions Limited 2007. All rights reserved

(c) Dox Productions Limited 2007. All rights reserved

年末年始、忙しく過ごした一年が終わって少しゆっくりできる時間。そんなときにはDVDでゆっくり映画なんか見たいところです。エンターテインメント超大作を見るのもいいけれど、そんなときこそ世界について考えられる映画を見るのはどうでしょう? 映画ならリラックスしながら、でも真剣に世界のことを考えられる。そんなオススメのDVDを5本集めてみました。

1.キング・コーン

2009年も話題、そして課題となった食の安全、そして農業。特に食に関しては『未来の食卓』『イートリップ』などの映画も公開され。そんな中、DVDを手にとって見てほしいのが『キング・コーン』、アメリカの食生活について調べるうちに自分の体のほとんどがコーンでできていることを知ったイアンとカートがアイオワに1エーカーの土地を借りてコーン栽培をしてみるという映画。見ていくうちにアメリカでコーンが大量に栽培され、大量に消費されるからくりが浮き彫りになり、コーンがどのようにしてアメリカ人の食生活を支配し、健康に影響を与えているのかということがわかってくる。一見、軽そうなふたりだが映画が進むにつれて考えさせられる局面が増え、深い考察へといざなわれる。

面白かったら次はこれ:『いのちの食べ方』

2.未来を写した子どもたち

今年、発売されたDVDの中で話題になったもののひとつに『スラムドッグ$ミリオネア』がある。この作品もインドのスラムを扱い、貧困や世界の不均衡を考える材料になる作品だったわけだが、そこからさらに踏み込んで子供たちの貧困について考えるならこの作品。インド・カルカッタのスラム街で子供たちに写真を撮らせるという活動をしている写真家ザナ・ブリスキを追ったこのドキュメンタリーは。写真を撮ることを通して喜びを見つけ、自身をつけていく子供たちがまぶしい作品。そして、子どもたち自身が撮った写真を販売することで子供たちの自立への道筋をつけようという活動を描いたものでもある。

面白かったら次はこれ:『スラムドッグ$ミリオネア』

3.女工哀歌

同じく世界の不均衡を描いたものでも、低賃金労働の現実を描いた作品がこちらの『女工哀歌』。今年はデニムの安売り競争が話題となったが、その背景にはこの作品に登場するような途上国の労働者達がいる。本当に奴隷同然にこき使われて体を壊していく彼女達、この作品を見たら○ニクロであろうと○オンであろうと低価格デニムを買おうという気はなくなる。フェアトレードというものに対して評価であれ疑問であれ興味を持っているならぜひ見てほしい。

面白かったら次はこれ:『おいしいコーヒーの真実』

4.シリアの花嫁

世界からなくなることのない紛争、その最たる地域はやはり中東であるが、その中でもさまざまな権益や立場入り組み解決が難しくなっているのがイスラエルとその周辺諸国との関係だ。この『シリアの花嫁』は、本国シリアと分断された状態にあるゴラン高原で無国籍者として生きてきた一人の女性がシリア人と結婚する1日を描いた作品。シリア人と結婚するということはシリア国籍を取得するということであり、それはイスラエルが権利を主張するゴラン高原の家族のもとを訪れることは二度と出来なくなることを意味する。世界情勢に翻弄されながらもしっかりとした絆で結ばれる家族を描いたこの作品にはさまざまな“学び”や“気づき”がある。

面白かったら次はこれ:『フリー・ゾーン~明日が見える場所~』

5.ザ・ムーン

今年は3月に若田光一さんが12月には野口聡一さんがISSに渡り、9月にはH-2Bロケットの打ち上げに成功するなど宇宙に関する話題の多い年でもあった。そんな1年を振り返り、宇宙的な視点から地球を見詰めなおしてみようと思うなら公開時にgreenzでも取り上げた『ザ・ムーン』がオススメ。この作品は40年前に達成された月面到達という偉業を、豊富な未公開映像を使って見直そうという作品だ。鮮明な映像がとらえる月、宇宙、そして地球は本当に美しく、宇宙の中に浮かぶ地球という星とそこに暮すわれわれ自身について新たな視点を提供してくれる。

面白かったら次はこれ:『アポロ13』

来年公開の話題作をチェック!