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世界のグリーンなキーパーソンが集まったGood Ideas Salon Tokyo にgreenz.jp 出演!

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Good Ideas Salon は、ニューヨークを拠点に世界のトレンド、イノベーション、サステナブルなグッドアイディアをブログで発信しているPSFKが企画、主催しているイベントで、世界の主要都市で展開されています。今回10月に目黒CLASKAにて開催されたGood Ideas Salon Tokyoは、日産自動車株式会社がスポンサーとなり、日本国内外のデザイナー、クリエイター総勢100名以上が集まり、greenz.jp を代表してコミュニティディレクター松原広美がトークゲストとして出演しました!

テーマは、”Pure Living ”(ピュア・リビング)。ちょっと聞きなれない表現ですが、「グリーンイノベーション」や「サステナブルデザイン」という言葉をよく耳にするようになってきた今日、私たちの身近な暮らし(Living )においてそれらは一体どれぐらい、どのようなカタチで実現されているのでしょうか。パネラーたちによるアメリカと日本での事例紹介を交え、ピュアに、シンプルに、サステナブルに生きることについて活発なディスカッションが行われました。

トークは2部構成で行われ、登壇したゲストは錚々たるメンツ!前半のトークゲストには、本イベントのために海外から招聘された、Engadget , Gizmodo のファウンダーPeter Rojas 、サステナブルデザイン、グリーンビジネスのコンサルタントとして世界中で講演している Marc Alt 、本イベントの主催兼司会、PSFKファウンダーPiers Fawkesの3名と、東京を拠点に活動するクライン・ダイサム・アーキテクツのパートナーであり、ペチャクチャナイトのファウンダーでもあるMark Dytham .

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左からPiers Fawkes, Mark Dytham, Peter Rojas, Marc Alt

そして、第2部は、グリーンホテルとして、また高級リトリートとして名高い星のや軽井沢をデザインした東環境・建築研究所の東理恵さん、日本のオタクカルチャーをブログで発信しているダニーチュー氏 、そしてグリーンメディアアクティビスト(行動するグリーンメディア)の代表として光栄なこにとgreenz.jpから 松原広美が出演!

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左から松原広美、東さん(とその通訳の方)、ダニー

前半のトークでは、ニューヨークやLAなどの大都市ならではのテクノロジーを活用したシェアサービス(モノの共有サイト neighbour goods、カーシェアリング zipcar)の事例紹介や、最近のトレンドとして空き地やビルの屋上を再利用した都市農園に集うコミュニティの活性化などが挙げられました。また、今後数十年間に予想される爆発的な人口増加がすべて都市部に集中するといわれていることから、より機能的で効率的なエネルギー、交通手段、食糧供給などの社会的インフラ、システムをRe-Design (リデザイン)していくことの重要性が話し合われました。環境負荷の低い(=グリーン)な暮らしというと、人々はどうしても何かを節約したり我慢したり、その選択が個々の自由によるものだと思いがちです。でも、この「選択」という人間の行為そのものを社会のシステムの中に組み込み、消費行動に一人ひとりが責任を持てるようにならない限り、真にサステナブルな社会は創られないのではないか、とマーク・アルト氏は指摘しました。社会問題や環境問題をひとつひとつの現象としてとらえるのではなく、それらを作りだした根本的な原因が(実は)高度に発展、複雑化した現代のシステムにあるという認識に変え、デザイン思考でパラダイムを変え、ホリスティックな視点で社会のデザイン(システム)を再定義、再構築していくことが大切だと述べていました。


第一部のパネラーたちによるトーク

後半のトークでは、各パネラーがそれぞれの立場から、”Pure Living “ という言葉が意味する日本ならではのサステナブルな暮らしについて発言。もともと日本には「もったいない」(英語でいえばリユースの概念が近いか)」の精神や、自然に寄り添った暮らし、モノづくりや手作りを大切にする文化がありました。そうした伝統的な価値観や暮らしが、最近になって再評価されるトレンドがあり、そこにシンプリシティやミニマリズムといったデザイン思考があわさり、現代のテクノロジーと融合した新しい独自のカルチャーが生まれいているのが日本という国かもしれません。参加者の8割が外国人を占めた会場はさながら海外のイベントのようで、東洋思想に近代的価値観をミックスさせた切り口のトークは、前半のトークとは似て非なるメッセージ性があり、観客にとっても新鮮で印象的だったようです。


第二部のパネラーたちによるトーク。自分が喋っている動画を見るのは恥ずかしいものです・・

後半のトークのあとは、すべてのパネラーが再びステージにあがり、引き続きディスカッションと質疑応答が行われ(残念ながらその動画はまだアップされていないようです)、こちらも大いに盛り上がりました!すべてのトークが終了したあとのネットワーキングパーティーでは、お酒を片手に会話が弾み、インターナショナルなコミュニティの中でgreenz のPRができたのが個人的には大きな収穫でした。

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もちろん、そのあとの深夜まで及んだパネラーたちとの打ち上げも相当楽しかったですよ!(Pure Living とかサステナビリティとかいいながら、ビーガンのPeter 以外は夜中なのに焼き鳥をみんな豪快に食べていたのが笑えましたけど)

今回のイベントの写真、ゲストへの動画インタビューを見る